狭い隙間にも侵入可能!サイドマウントのメリット

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先週末はバレンタインデーでしたね(編注:まだ、ひっぱる!笑)。
昨日、バレンタインデー用に購入した紙袋で分別ゴミ(燃える・燃えない)を出しました。

来年に期待しましょう!テックダイバーは常に前向きです!

サイドマウントでのダイビング

さて、今回も引き続きサイドマウントのメリットについてお話させて頂きます。
今回は、よりサイドマウントらしいメリットをご紹介しますね。

サイドマウントの醍醐味といえば、やはり狭い所に潜り込める事にあります。
今回も例によってシチュエーションを混ぜて解説させて頂きます。

狭いところにも侵入できるサイドマウント

ようやく我々はダイビングの目的としていた大きな根に到達した。
そこは大きな岩が傘のように張り出した根。

岩の下には僅かだが隙間があり、やっとダイバー一人が通れる空間がある。
岩は大きな屋根のように覆い被さっているので、光は射している。

ガイドがスレートに「ネムリブカ」と書いて奥を指差した。
どうやらこの先にサメがいるようだ。

ガイドの指示の元、一人一人が中に入って行く。私も続いて中へ。
下は砂が溜まっているため、ダイバーが通るたびに砂が舞っている。

「これは写真には厳しいなぁ」

ようやくネブリブカの所へたどり着くも、ネムリブカは尻尾をこちらに向けている。
一人一人が交代でサメを観に行くも、砂が舞ってしまい、写真は難しい。

私の番、とりあえず見るだけでも、と思いゆっくり進む。

その時、左側の光の中から近づく影が。
またしてもさっきの2人だ。
一人はカメラを構えている。

光が射す、僅かな隙間(50cm程)を手で這いつくばるように進んでいる。

サイドマウントでのダイビング

位置もサメの斜め前から進入し、写真的にもベストポジション。
また、彼らは手で進んでいる為、フィンキックはしていない。

その為、砂もそれほど舞い上がっていないようだ。
彼らはサメをゆっくり堪能した後、そのまま後すざりし、そして何処かへ。

いかがでしょうか?
いよいよサイドマウントの本領発揮ですね(笑)

これは極端な例ですが、それでもサイドマウントの場合、あらゆる狭い所へ進入できます。
これはタンクを脇に抱えている為、水平状態での高さを抑える事ができます。

その為、猫のように頭が入ればある程度進入が可能です(笑)

サイドマウントでのダイビング

例えば、IOPのクエ穴に伝説の大アナゴ(笑)が居るのはご存知ですか?

IOPスタッフが言うには全長1.5m。
クエ穴の奥の縦穴にいます。

私自身、数回目撃した事があります。
でも、サイドマウントでないと、あんな狭い穴は入れませんよね(笑)

サイドマウントはちょっとした冒険心も満たしてくれます。

タンクを外すこともできるサイドマウント

また、もっと狭い所もタンクを外す事により通る事ができます。

サイドマウントでのダイビング

これもサイドマウントの醍醐味。
タンクを外す(タンク上部だけはハーネスに付けておきます)事により、より狭い所も通れるのです。

あと、狭い所を進む時に、フィンキックではなく、手で底を這うのもケーブダイビングのスタイルです。
ケーブ内は恐ろしい程細かい砂が溜まっています。

そして、ちょっとしたフィンキック1回で簡単に舞い上がり、ダイバーの視界を遮ります。
一度舞い上がった砂は、ケーブ内は水が動いていない事もあり、そのまま水中を漂い続けます。
砂が重力に引き戻されまで。

そう考えると、フィンキックよりも、手で底を這った方が砂は舞い上がりません。
もし、皆さんも砂地でカメラ撮影のときは手を使って移動してみてください。
フィンキックよりも砂は舞い上がらない筈です。

サイドマウントでのダイビング

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
さて、次回もシチュエーションを交えてサイドマウントのメリットをお伝えしたいと思います。

テラさんはバレンタインデー何個チョコ貰ったんだろう…(寺山注:義理チョコの数なら昔から誰にも負けません・泣)。

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writer
PROFILE
40近くになり、家族で行ったグアム旅行、そこで嫁さんに体験ダイビングを勧められ初ダイビング。
その時の担当インストラクターに「ダイビングうまいねぇ。始めてみれば?」と言われてその気になる。

帰国後、地元のダイビングショップの門を叩き、ダイバーとなる。
この時40歳。

その後、調子に乗ってインストラクターまで一気に取得、

大手ダイビングショップで非常勤インストラクターとして勤務するも、もっとダイビングは自由で良いのでは?と考え始め、そんな中テクニカルダイビングに出会う。

自分の求めていたのはこれかもしれないと勘違いし、IANTDの小さな巨人・豊田聡氏(現PADIテクニカルダイビングアドバイザー)からテクニカルダイビングを教わる。

近年、サイドマウントダイビングを知り、その自由なスタイルに魅了され、ドンドン妄想はエスカレート。

終いにはサイドマウントを極めたいと、これまた大きな勘違いをし、オーシャナ執筆でおなじみの夜の帝王・田原浩一氏に「サイドマウントがうまくなりたいから教えてください!」と無茶な要求でケーブ系のトレーニングを始め、現在に至る。

 そんな訳でダイビング経験年数は6年(2013年11月現在)、経験本数は1500本(2013年12月現在)のお調子者若輩ダイバーです。

私は他のオーシャナ執筆者の方々のような著名人ではありません。
一人のダイバーの目線でサイドマウントの魅力をお伝えできればと思っています。

より安全に、より自由に、より楽しく。
レクリエーションサイドマウントダイビングはその可能性を秘めていると信じています。

是非、皆様の生暖かい目で今後もご支援いただければ幸いです。

主な資格等
■IANTD Normoxic Trimix インストラクター
■IANTD Trimix CCR Diver
■IANTD Trimix Diver
■IANTD Technical Wreck Diver
■PADI OWSIインストラクター MSDT
■PADI テックサイドマウントインストラクター
■PADI テックディープインストラクター
■日本テレビ系「いのちのいろいろ」映像提供多数
■小田原ダイビングスクール非常勤インストラクター
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