ひとし増子のすべらない話10~サムイ島・タオ島~

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8.洋上ステイにこだわる話
クルーズをはじめた理由・こだわる理由

タイのクルーズ、スクーバエクスプローラー号

タイの海で、いち早くクルーズで潜るスタイルを確立した、エクスプローラー号のひとし増子。
なぜ、クルーズにこだわったのでしょうか?

「今から十数年前、まだタオ島に電気が引かれていなくて、エアコンはおろかホットシャワーの部屋すら無かった頃、アコモデーションとダイビング、両方の快適性のためにクルーズというスタイルを導入しました。今ではタオにも立派なリゾートが増えていますが、クルーズで潜るダイビングの快適性を知ってしまったからには、もう止めるわけにはいきません」

具体的に、タイをクルーズで潜るメリットを教えてください。

「タオ島周辺のポイントは、タオからのデイトリップでも潜れますが、昼に一度島に戻るスケジュールのためポイント選択に制限があります。その点、クルーズは乗下船が済めば移動が自由ですし、何よりも定期的にナンバー1ポイント『セイルロック』に行けるのが魅力です」

確かに、ビッグスポットに気軽にアクセスできるメリットは大きいですね。

「また、エントリー、エキジットにディンギーを使用するので、水面移動が最小限で済むのもメリットです。
第一、陸移動や器材を運んでセッティング、などという手間が要らず、乗ってしまえば楽ちんそのものですから。人間がダメになってしまうのが最大の心配です(笑)」

タイのディンギーボート
オーシャナツアー@スクーバーエクスプローラー

オーシャナツアー@スクーバーエクスプローラー

9.エクスプローラー号で行く! 未開の海の話
マレーシアを巡る旅

レダン(撮影:増子均)

レダン(撮影:増子均)

タイ湾以外にもスペシャルクルーズを行なってきたスクーバ・エクスプローラー号ですが、2013年は、まだまだ日本人ダイバーには未開の海、マレーシアを潜るスペシャルクルーズの開催が決定。

マレー半島東海岸に沿ったマレーシア国内には、アウ島、ティオマン島、レダン島、プルフンティアン島など、たくさんの島々が点在しますが、アクセスの悪さから、日本人はなかなか潜る機会はありません。

そこで、クルーズの利点を駆使して、複数の島を回って潜り込むという、またとないチャンス!
実際に調査ダイブで潜った、ひとし増子に感想を聞いてみましょう。

「どうしてもタオと比べてしまうので、一番感じるのは生物層が多様になることです。やはり外洋に面していて、潮流などによる出入りがあるのでしょう。わかりやすい例では、クマノミやウミウシの種類が多いことですが、もっと潜り込めばさらにいろいろなものが見つかると思います。また、エリア全体にサンゴがきれいで、タオよりも種類が入り混じっている印象がありますね」

撮影:増子均

撮影:増子均

陸路からは日本人ダイバーがほとんど潜りにいっていない未開の海。
ワクワクするすべらん話ですね。

■マレー半島クルーズ(2013年10月10~14日、14~18日)の詳細はこちら。

タイ基本情報・エクスプローラー号

大きさがあるので、あまり揺れず、居住空間が広くて快適。
潜る以外の時間をまったりと過ごせて、特にエアコンラウンジは居心地抜群。
船上でWi-Fiも使え、PCやAV機器も充実している。
今年は船上BBQやタイスキも食事メニューに新たにラインナップ!
また、ダイバーの視点で作られているので、使い勝手はグッド。
ナイトダイブも停泊地でできるため簡単で、2013年は日没直後の時間帯ではなく、遅くなってからの「ミッドナイトダイブ」も開催予定。今までと違った世界が楽しめる。

10.タイのパイオニア
ひとし増子の話

タイのパイオニア、増子均

最後は、タイの海を日本に広めたパイオニア、ひとし増子をひも解く、(たぶん)すべらない話。

まず、タイの情報をあちこちのメディアに発信し続けるその情報発信力。
その秘密は、経歴にあるようです。

「日本にいた頃、フリーのTVディレクターとして報道・情報系の番組の制作に携わっていました。
所属していた制作会社がテレビ朝日にスタッフを派遣していたため、足かけ5年ほどニュースステーションの仕事をしていました。
主に環境問題や生物関係の特集を手がけたので、ゴミの話は詳しいですよ。
チョウザメ漁の取材で、アムール川を下って間宮海峡まで漁船に乗り、キャビアとイクラ食べ放題などという文字通り美味しい仕事(笑)もありました」

なるほど、メディアとの付き合い方をよく知っているはずです。
Facebookでは、ガイドさんの中でも一二を争う有名人となっているのもうなずけます。

そんなひとし増子のテレビ時代に印象的だった仕事はなんでしょうか?

「ご存じの方も多いと思いますが、『ニュースステーション』では須賀潮美さんの水中レポートや、立松和平さんの『心の水紀行』シリーズなど、水中の中継や取材も多く、たまたま“潜れるディレクター”だったので、北は北海道知床の流氷から、南は沖縄の宮古島まで、仕事でいろいろな海を潜らせてもらい、今思うととても良い経験になっています」

そんな楽しそうな仕事を辞めた後、どうしてサムイに住むことに?

「その後、ダイビングの仕事に魅力を感じて転職し、半年ほどは首都圏の都市型ショップに勤務しましたが、都市型のお店の仕事ってあまり海に行けないんですよね。たまたまそのお店が都市計画のあおりで縮小することになったので、だったら海に近くて潜れる場所に行こうと思った時、偶然サムイにツテがあったのと『ここだったら、まだ日本人は誰もやっていない』と考えて、サムイ行きを決めました」

その後、長く続けることができた秘訣はなんでしょうか?

「当時はまだリゾートとしての知名度も低く、ましてダイビングの情報もほとんど無い状態。個人的には日本人のゲストにもっと来てもらいたくて、自分で写真を撮ったり雑誌やガイドブックに原稿を書いたりするなど、情報発信に力を入れていました。カメラマンや記者ではありませんでしたが、映像系の仕事をしていたのが、思いがけず役に立っています」

タイのパイオニア、増子均

そんなひとし増子率いるスクーバ・エクスプローラー号が2013年7月10日よりいよいよスタート!
ど、同時にタイ湾にベストシーズンがやってきます。

今回お話した、10のすべらない話をその目で確かめに、ぜひ潜りにいってくださいね!

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撮影:むらいさち

撮影:むらいさち

ひとし増子のすべらない話10~サムイ島・タオ島~

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