タイのカオラック、家族で過ごす春休み~スミラン諸島へスノーケルトリップ その2~

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※その1はこちらから。
タイのカオラック、家族で過ごす春休み~スミラン諸島へスノーケルトリップ その1~

家族で行くタイ・カオラック(撮影:越智隆治)

スミラン諸島は、タイでももっともダイバーに人気のあるダイビングエリア。
南北に連なる島々の東側には、白い砂地と、ハードコーラルやカラフルなソフロトコーラルの根が点在する癒しのポイント。
西側には、岩がちの豪快な地形が連なる。

メインの島となるスミラン島他、9個の島々からなり、それぞれに名前がついているのだけど、ダイバーの間では、その島を南から北へ、No1~No9と呼ぶ。
この日最初に向かったのは、No4。
透明度の高い事は、船上から見ても一目瞭然。
船がポイントに接近すると、ダイバーたちが、エントリーの準備を始め、それぞれのガイドに付いて、OKのサインとともに、透き通る海に次々とエントリーしていく。

家族で行くタイ・カオラック(撮影:越智隆治)

全てのダイバーのエントリーが終了すると、スノーケルのゲストをディンギーで島のビーチまで送ってくれて、スノーケル開始。

家族で行くタイ・カオラック(撮影:越智隆治)

と行きたいところだけど、3時間海を目の前にしながら、泳ぐことができなかった息子たちは、スノーケルギアを付ける前から、「きゃ〜〜〜!」と歓声を上げて海に飛び込み、暴れ回る。
お気に入りのサンゴを自慢気に持ってきて、嬉しそう差し出すので、撮影してやって、「さあ、スノーケルの準備して〜」と言うのも聞かず、また「きゃ〜!」とか言って、そのまま海に飛び込んで行く。

家族で行くタイ・カオラック(撮影:越智隆治)

「おい!スノーケルシーンの撮影したいんだから、ちゃんと準備しろよ!」
と言ったところで、
「は〜い」と生返事したまま、さらに歓声を上げて浅瀬で取っ組み合いして暴れ回り続ける。

遊べるのは、ダイバーがエキジットしてくるまでの小一時間。
「はやくしろ!」と何度か言って、やっと準備始めるのだけど、そこにきて、「あ、マスク船に忘れた〜」だの、「マスクが顔に合わなくて水が入って来る〜」だの、お前らオレの仕事なめてんのか!と怒鳴りたくなるような事ばかり。
撮影の仕事が無ければ、本来は「どーとでも好きにしてろっ」て思えるんだけど、「今回は仕事なんだからな」と何度念押ししても、自然の楽しさにはかなわない。まあ、プロの子役じゃないから、当然か。

どうにかこうにか、撮影の準備ができて、本当は3人一緒のところを撮影したいのだけど、今度は、水中で好き勝手に移動を始める。収集がつかない。
ediveの昇治君に二男の颯友を託し、僕は、海友をともなって、少し深い場所で、まずは素潜りの練習シーンやコンデジで魚なんか撮影してるシーンを撮影。

家族で行くタイ・カオラック(撮影:越智隆治) 家族で行くタイ・カオラック(撮影:越智隆治)

そこへ昇治君の背中に乗った颯友がやってくると、それを見つけた海友が、「おれも〜」とばかりに、のしかかってく。
二人で昇治君の背中の奪い合いを始め、その重みに耐えられなくなった昇治君が僕の目の前で徐々に沈んで行く。

家族で行くタイ・カオラック(撮影:越智隆治) 家族で行くタイ・カオラック(撮影:越智隆治)

「溺れるかと思いましたよ」と事後、笑いながら呆れる昇治君。
本当〜にすみません。でも、これが「父親」って奴の現実なんだよ。

とにかく、「仲良く浅瀬でスノーケル」のシーンを撮影できた頃には、ダイバーたちが母船に戻り始めていて、ディンギーが他のスノーケルのゲストをピックアップして、島に僕らを迎えに来た。

「撮影」で苦労したからかもしれないけど、もう少し時間が欲しいところかな。
船に戻ると真水のシャワーを浴びます。使い過ぎに注意。

家族で行くタイ・カオラック(撮影:越智隆治)

No4からNo7に移動。
浅瀬に船をモーリングして、そこで、ランチタイム。
朝食を抜いたので、ランチは沢山食べました。

この頃には、日差しの強さに、二人とも、全身真っ赤。
日焼け止めを塗っても、塗っても、この時期のタイの日差しは強烈なので、日焼け対策はしっかり取っておかないといけません。

家族で行くタイ・カオラック(撮影:越智隆治) 家族で行くタイ・カオラック(撮影:越智隆治)

ランチを終えると、2本目にダイバーがエントリーする前から海に入る。
しかし、流れが強くて、ロープにしがみついているしかない。
おかげで透明度は高かったけど。

家族で行くタイ・カオラック(撮影:越智隆治) 家族で行くタイ・カオラック(撮影:越智隆治)

他のダイバーたちが、エントリーした後、僕らも、ドリフトしながらスノーケルを楽しんだ。
海友は、母親に手伝ってもらって、ここでもスノーケルの練習。
今までゴーグル、素足でしかほとんど海で遊んだことがなかったから、スノーケルをつけて潜ると、「海水が入ってくる」とちょっと違和感を感じていたけど、すぐに慣れてました。
それにしても、お母さんやお父さんがダイバーだと、スノーケルとかも教えてあげられるから、子どもの楽しみも増えます。

家族で行くタイ・カオラック(撮影:越智隆治) 家族で行くタイ・カオラック(撮影:越智隆治)

流れの強いところから、島影に回り込んで、そこでディンギーがピックアップしてくれるのを待って、船に戻ります。

家族で行くタイ・カオラック(撮影:越智隆治)

船に戻るとすぐに、カオラックへ向けて移動を開始。帰るの移動途中でフルーツが出されます。
そして、コーラは飲み放題。

家族で行くタイ・カオラック(撮影:越智隆治)

帰りの移動では、疲れて爆睡(自分も爆睡していたので、写真撮るの忘れた)。
夕暮れ時(6時くらい)にタプラム湾に戻って、解散。

家族で行くタイ・カオラック(撮影:越智隆治)

帰り際、船を操船してくれたキャプテンにタイ語で「ありがとうごさいました」と握手してご挨拶。
「こっぷるんかる」・・・・ちょっと違うけど、まあ気持ちは通じているでしょう。

家族で行くタイ・カオラック(撮影:越智隆治)

行きと同じソンテウに乗ってホテルへ送迎。
行きも一緒だった、スイス人カップルと、ダイビングの話で盛り上がる。

家族で行くタイ・カオラック(撮影:越智隆治)

そして、この日は、これで疲れて終わりかな〜と思っていたのに、ホテルに戻るなり「プール行く!」と言って、日が暮れるまでプールで遊び続ける二人。
本当に水が大好きです。
さすがに疲れて付き合いきれませんでした。

次回は、宿泊したリゾートホテルのお話。

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writer
PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
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