バショウカジキスイム2週目。セノーテとブルシャーク(オオメジロザメ)も堪能

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メキシコのセノーテでのダイビング(撮影:越智隆治)

メキシコのムヘーレス島に滞在してのバショウカジキスイム、2週目終了。
結果的には、5日間で2日間の遭遇に終わった。

今シーズン、今のところ11日間海に出て、個人的にバショウカジキに遭遇できたのは、4日間。
5割を切ってはいるものの、今年の目撃情報をまとめると、2013年12月中旬から2014年1月17日まででのトータルの目撃情報(チラ見も含めて)は、6〜7日間程度なので、その遭遇率を考えると、マシな方かもしれない。

メキシコのバショウカジキスイム(撮影:越智隆治)

今年は、天気も悪い日が多く、餌となるイワシの数自体が少ない印象が強い。
当然の事ながら、そのイワシを餌にしているグンカンドリが飛んでいる数も少ないし、カツオなど他の魚たちによる捕食もあまり見かけない。

他のフィッシングチャーターボートからもなかなか良い情報は入って来ない。
そういう事もあり、苦戦しているけど、あと2週あるので、今後の変化を期待したいところではある。

2週目のバショウカジキスイム終了後、金曜日と土曜日は、カンクンから車で1時間ほど南に走った所にあるプラヤ・デル・カルメンに滞在して、セノーテダイビングと、ブルシャークダイビングを行なった。

毎回の事だけど、セノーテダイビングは、基本はファンダイバーでも楽しめるケーブダイビング。
とは言うものの、ビギナーで、しかも暗い場所が苦手な人には、かなりストレスのあるダイビングでもある。

観光地で、本当にダイビング経験本数数本のダイバーも潜らせてしまっているようだけど、結構暗いし、ハロクラインという、淡水と海水の入り交じる事でできる視界不良は、かなりストレスに感じるのではといつも思う。

メキシコのセノーテでのダイビング(撮影:越智隆治) メキシコのセノーテでのダイビング(撮影:越智隆治)

これ以上先は危険という看板だけど、暗闇で見るこの看板自体が怖い。

正直、自分はあまりケーブとか好きでは無いので、できれば光の差し込むエリアだけでずっと撮影していたい方だ。

メキシコのセノーテでのダイビング(撮影:越智隆治)

また、「セノーテに行きたい」というリクエストはあるものの、セノーテ自体沢山あるので、どこのセノーテに行きたいかは、多くの人が漠然としている。

自分も最初はそうだったので、仕方無いのだけど、もし、光の撮影をしたいのであれば、どのセノーテの、どの時期のどの時間帯がベストかは把握しておいた方が良い。

地元ガイドに聞いても、そういうのあまり興味無い人は、まったく知識が無い場合も多い。

今回訪れたのは、ククルカンとチャックモールというセノーテ。
同じ場所にあるので、1日で2カ所潜ることができるが、この2カ所も光が入るこむベストの時間がまったく違う。

メキシコのセノーテでのダイビング(撮影:越智隆治) メキシコのセノーテでのダイビング(撮影:越智隆治)

上の2カットは、ほぼ同じ場所で光が差し込んでいないときと、差し込んでいるときに撮影した写真。
違いは一目瞭然だ。

あとは、天候。
ただ、ケーブ潜りたいだけなら雲っていても構わないけど、光のカーテンを撮影したいなら、やはり天候の事を考えて、少しは余裕を持ってスケジュールを組まなければいけない。

とは言っても、これも休みの限られた人には、難しい注文。
自分たちも、間の日程が2日間しかなく、その両方の曇りの確率が、30%だったので、初日にセノーテ、2日目にブルシャーク(オオメジロザメ)ダイブをすることになった。

強行スケジュールではあるけど、プラヤ・デル・カルメンに滞在していてれば、1日でセノーテとブルシャーク、両方楽しむことは可能なようだ。

プラヤ・デル・カルメンは、オールインクルーシブの大型リゾートが立ち並ぶカンクンのホテルゾーンとは違い、メインストリートにオープンカフェスタイルのレストランやおみやげ屋さん、マッサージ屋さんなどが並ぶ。
モールに集中して店のあるカンクンに比べて、町全体がとてもお洒落な雰囲気。

メキシコのプラヤ・デル・カルメン(撮影:越智隆治)

しかし、今年から消費税が16%に値上がりしたのと、円安で、昨年に比べて物の価格が倍くらいに上がった印象が強い。
昨年もカンクンエリアでの食事は高いな〜と思っていたけど、このプラヤ・デル・カルメンでもその印象は同じ。

でも、雰囲気は良いので、今年のオフの週はカンクンのホテルエリアで過ごしたけど、来年はこの町でのんびりしてもいいかなと思った。

メキシコのプラヤ・デル・カルメン(撮影:越智隆治)

ブルシャーク(オオメジロザメ)と遭遇できるダイビング

2日目のブルシャーク(オオメジロザメ)ダイブは、町中にあるホテルにピックアップに来てもらい、ビーチから小型ボートに乗船してほんの数分でポイントに到着する。

水深22〜25mの砂地に今年は、20匹前後のブルシャークが姿を見せているそうだ。
餌付けを行なっているダイビングサービスも数件あるようだが、今回は餌付け無しのサービスを利用した。

透明度はそれほど良くは無いけど、砂地なので、近くまで寄れれば、ストロボ無しでも十分撮影可能。
しかし、水深が22〜25mと若干深めなので、25分も潜っていると、デコギリギリのダイビングになる。

フラットな砂地なので、できればナイトロックスを使いたいところだけど、あまりナイトロックスは普及していないらしい。

この日は、行き来する3〜4匹のブルシャークに何度も遭遇。
しかし、やはりアドレナリンの出具合でいうと、バショウカジキの激しい捕食シーンを目の前で見る方が興奮度が高いかな。

メキシコのブルシャーク(撮影:越智隆治)

ブルシャークダイブの時に、日本人でカンクンでダイビングサービスを行なっているアクアプリのオーナー、田中さんとたまたま一緒の船になった。
帰路の車も一緒になったので、色々現地のお話を聞かせてもらった。

プラヤ・デル・カルメンからムヘーレス島への帰路、カンクンでご自宅に荷物を置かせてもらい、カンクンシティのローカルの人たちから人気のタコスレストランに連れて行ってもらい、一緒に食事をした。

食べたのは、牛の舌のタコス、牛の脳みそのタコス、牛の眼球のタコス。
面白半分で食べてみたけど、正直、最後に食べた普通のタコスが一番美味しかった。
でも値段的には、観光地エリアで食べるのの、1/2から1/3くらいの感覚。

アクアプリさんは、少人数でブルシャークやセノーテダイブも対応してくれるそうなので、英語やスペイン語対応の現地人サービスでない所をという方は、是非問い合わせてみては。
オーナーの田中さんは、カンクン歴8年で、色々な事を教えてくれます。

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PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
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