メルボルン近海のシロナガスクジラ

Australia / オーストラリア

Australia BLUE WHALE

Photo&Text
越智 隆治
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West Australia Travel & Dive Centre
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オーストラリア メルボルン近海のシロナガスクジラ

現存する地球最大の生物、シロナガスクジラと水中で出合える可能性のある海があるらしい。そんな、わずかな情報をもとに、半信半疑のまま、オーストラリアのメルボルンを訪れた。過去、空からのリサーチで、1日に40頭もの個体が確認された事もあるというガイドの話に、期待が膨らむ。はたして、その結果やいかに。

オーストラリア メルボルン近海のシロナガスクジラ

地球最大の生物を求めて

おんぼろの小型セスナは、オーストラリア メルボルン近海のシロナガスクジラ海岸線から約10マイル(約16km)沖を飛行していた。彼方に、荒涼としたオーストラリア南部の海岸線が続いている。眼下にはいつも自分が見なれている、トロピカルブルーの海とは明らかに異質の海が広がっている。「冷たそうだな..」。パ イロットとの交信用マイクを口に当てたまま、僕は小声でつぶやいていた。はたして、この大海原で、本当にシロナガスクジラが見つけられるのだろうか?自分で言うのも何だが、動物運が強くて普段はあまり遭遇できるかどうかなんてあまり気にしなくても、目的の生物に会えてしまう事が多い。しかし、今回は正直多少弱気になっていた。
それもそのはず、シロナガスクジラ撮影のために、オーストラリアはビクトリア州の州都、メルボルンの地に飛行機で降り立ってから、すでに、この日で4日目を迎えていた。にも関わらず、まだこの時点でほんの一瞬もクジラの姿を見ていなかったのだ。救いなのは、到着して4日間、毎日クジラの捜索をして会えていないのではなくて、この日まで風が強く、海に出れない状態が続いていただけで、実際にクジラ捜索に出たのは、この日が初日という事だった。残りの取材日程は、この日を含めて、あと3日間。そう簡単に会える生物では無い事は十分に承知している。

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