三保真崎海岸

Miho / 三保

ちょっとアカデミックに生態観察を楽しもう

Photo&Text
越智 隆治
Model
Yuna Zayasu
Special Thanks
Diver’s Pro Iron , TUSA
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Miho / 三保

ちょっとアカデミックに生態観察を楽しもう

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越智 隆治
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Yuna Zayasu
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ちょっとアカデミックに生態観察を楽しもう

雄大な富士山を真正面に見ながらエントリーしていく静岡県の三保真崎海岸。この地方の春や秋の風物詩は、桜エビ漁と、富士山を見降ろす海岸線一面に広がる桜色の絨毯。これすべて乾燥中の桜エビだ。天気の良い日にはそんな伝統的な風景を見学に行きがてら、ダイビングも楽しんでみるのも悪くはない。多くの釣り客たちが、糸を垂らすビーチへとエントリーするのはちょっと不思議な感じもするのだが、その海中もまた、独特な生態系を観察できる一風変った海中景観を楽しむことができる。決して美しいとは言えないが、シルト(砂泥地)に生きる生物たちとの出会いは、僕に多くの感動を与えてくれた。

三保真崎海岸

三保の海を愛するガイドとの出会いが、三保の海との出会いだった

清水港の港口であり、三保真崎海岸駿河湾へと続くその分岐点となる三保真崎海岸沖に防波堤が設置されていて、僕たちはその沖堤の東側を中心にダイビングを行った。ここが三保のメインダイビングスポットだ。天気が良い日には目の前に雄大な富士山を見ながらエント リーしていく。周囲には、何人もの釣り客が釣り糸を垂らしている。しかし、ある程度暗黙のルールが出来上がっているのか、釣り人の多くは沖堤の西側に集中している。日本平から湾口を見渡すと、その真崎海岸とダイビングスポットの沖堤が一望できる。
自分にとっては、2年振りに潜る本州の海。2年前に潜ったポイントもこの三保だった。つまりここ数年、僕は本州の海は三保で、しかもダイバーズプロ・アイアンの鉄多加志さんのガイドでしか潜ったことが無いのだ。個人的には久しぶりというだけでも、 見慣れない魚たちのオンパレードだったのだけど、正直一体何がレアで何がレアでないかも皆目見当がつかない。南の暖かい海を取材するのとは違う、戸惑いと好奇心に数日間悩まされ続けた。

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