世界遺産・コモドの海を巡る、魅惑の帆船クルーズ!

Indonesia Komodo / インドネシア、コモド

2つの海流が交じり合う奇跡の海、5日間の帆船クルーズの旅

Photo&Text
鍵井 靖章
Art Direction
PanariDesign
Design
Yoshiko Murata
Special Thanks
エス・ティー・ワールド
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Indonesia Komodo / インドネシア、コモド

2つの海流が交じり合う奇跡の海、5日間の帆船クルーズの旅

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鍵井 靖章
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この記事は約3分で読めます。

新月周りのスペシャルナイトダイビング!

これまでに4回ほど、乗船取材した私だが、コモドの魅力をまだまだあった!

夕方、ガイドの唐沢さんが、たくさんの水中ライトを充電していた。「今晩は、スペシャルなナイトになりますよ〜!鍵井さん〜!」と満面の笑み。
そして、ナイトのブリーフィングになると唐沢さんの姿が見えない。ガイドのエミさんに聞くと、「唐沢はもう仕込みのために海に潜ってます」とのこと。
なんの仕込みかというと、新月周りに行われるスペシャルナイトダイビングで、名付けて「幼魚ナイト」!

コモドクルーズ・ナイトダイビング

漆黒の闇に浮かび上がった幼魚の正面顔

お魚の研究者たちが行っている「ハンギングダイブ」に似たスタイルで、月明かりのない夜、ドロップの浅瀬で水中ライトを照らす。いつも深い海にいる幼魚たちが、捕食者の少ない夜、浅瀬にやってきて、プランクトンなどを食べる。その行動を利用して、いつもは見られない小さな幼魚を観察、撮影しよう!というもの。

「こんなの知らなかった!」と言うと、「随分前からリクエストベースでやってるんです」と唐沢さん。最初は通常のダイビングでエビ・カニの甲殻類や寝ているお魚を見た後、後半に水中ライトに集まってきた幼魚を観察。
どのお魚の子供か?正直、分からないけれど、暗い海の中で見る見慣れない幼魚たちの姿に、ちょっぴり深海の世界を覗いたような気持ちに十分になれた。

コモドナイトダイビング

チョウチョウウオの仲間だと思われる幼魚

水中写真家・鍵井靖章が大好きなセントラル・コモド

北からの温かい海水と南からの栄養分豊富な海水がリンダ海峡によって結ばれるセントラル・コモド。ふたつの良さを混在したようなミラクルなポイントで、私(鍵井靖章)が、コモドの中でも、3か所、大切なポイントがある。

まずは、ピンクビーチ。
ポイントが南に面しているので、南側の影響を多く受けるポイントで、壁沿いには、果物のようなホヤ類が多く、マクロの視点で見ていくと、まるでお花畑が広がっていくようにも見える。
フォト派ダイバーには何度撮影しても足りない好ポイントで、ここのお花畑を求めてコモドに来る価値はあると思う。

コモド・ピンクビーチ

カラフルなホヤのアレンジを作ってみる

そして、タタワクチル。
潮の流れを受けやすいポイントだが、サンゴはピカイチ。その上に無尽のキンギョハナダイが舞う様子に、感動して、涙を流しそうになった男性ダイバーも。

コモド・タタワクチル

花吹雪のようにキンギョハナダイが舞う

そして、バトゥボロン。
このポイントも浅瀬のサンゴ礁とキンギョハナダイの群れが絶品で、リーフの傾斜ではカエルウオなどをたくさん見つけることができる。

ブレニーを撮影してもこんな風にキンギョハナダイが映り込む魚影の 濃さ

どこもコモドの海にやって意味や価値を与えてくれる極上のポイントばかりだ。

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