世界遺産・コモドの海を巡る、魅惑の帆船クルーズ!

Indonesia Komodo / インドネシア、コモド

2つの海流が交じり合う奇跡の海、5日間の帆船クルーズの旅

Photo&Text
鍵井 靖章
Art Direction
PanariDesign
Design
Yoshiko Murata
Special Thanks
エス・ティー・ワールド
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Indonesia Komodo / インドネシア、コモド

2つの海流が交じり合う奇跡の海、5日間の帆船クルーズの旅

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鍵井 靖章
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この記事は約4分で読めます。

豪華帆船クルーズの解体新書

インドネシア独特の造船技術で作られたペニシ船スタイルの帆船。
木の温もりが感じられる趣のある船。
船の大きさも十分で、ダイブクルーズによくある狭い空間感覚はなく、広々とのんびりクルーズが楽しめる。

最後はみんなで記念写真!それにしても広いソファースペースでしょ!

また、帆船タイプは、帆で走るために船底は、おわん状になっているために、多少の揺れはあるものの、快適なクルーズを約束してくれる。
そして、帆を張った姿は美しく、コモドの景色によく映える。

いくつかのカテゴリーがある各部屋にはシャワー、トイレ、エアコン。
バスローブ、スリッパ、歯ブラシなどアメニティーも完備。
ホテル的なサービスを提供している。

客室は様々なカテゴリーがある。これはダブルベットの部屋

食事は、3食ビュッフェ。
インドネシア料理がメインで、他にイタリアンなども織り交ぜたインターナショナルスタイル。日本人好みの味付けで人気がある。

食事は毎回、ビュッフェスタイル。美味しいので食べ過ぎちゃう…

快適ダイビングスペース!

コモド諸島を巡る帆船タイプのクルーズ船は、ダイビングデッキが広々。最大24名が活用できるスペースが確保されている。

ダイブデッキには、個人のボックス、ダイビング後のタオルなどが用意されている。カメラ、ウェットスーツ、マスク専用の水槽やカメラ専用の棚もある。またリビング内のカメラ台もゆったりスペースで、充電なども楽チンにできたので、大変使い勝手が良かった。

広いリビングでは、カメラの作業スペースも十分に確保されている

ダイビングスタイル

1日3本。
海況などのよって変更はあるものサンセット、ナイトダイブなどのオプションダイブが可能(1ダイブ35ドル)で最大1日5ダイブ。
ナイトロックス(クルーズ通して150ドル)も完備されていて、クルーズ中にナイトロックスの講習も受けることができる。

ロジャー、えみさん、唐澤さんの素敵なガイドの面々

コモドの海は、多様性に富み、ポイントごとに特徴がまるで違う。一度のクルーズでそのすべての網羅することはできないが、その都度、シーズンに合ったコモドの魅力を最大限に紹介してくれる日本人ガイドがいる。コモド歴8年の唐澤百年実さんだ。唐澤さんは、コモド以外にも、バリなどでダイビングガイドとして活躍し、インドネシアの滞在歴が長い。現地の言葉も流暢に話すことができ、見た目は、かっこいい日本の俳優のようだが、中身は少しインドネシア人の要素があるような気がする(……良い意味で、笑)。

まず唐澤さんの魅力は、ダイビング前の長いブリーフィング。最近のブリーフィングは、広いリビングで、大きなモニターを使用して行われる進化系。ポイント毎に、地形マップ、見られる生物、撮影のポイントなどを説明してくれる。南部のカーニバルロックのようなホヤが満載のポイントは、各ホヤなどの名前などを教えてくれるので、大変勉強になる。そして、落語が大好きという唐澤さんの語り口調は、独特の面白ブリーフィング。時折、調子が乗っているときは、綾小路きみまろを彷彿させるような、鋭いギャグでゲストの気持ちを鷲掴みする……(笑)

そして、何と言ってもガイディング。各ポイントに生息する珍しい生き物やコモドの固有種を紹介してくれ、そして、お魚たちの繁殖行動などの知識もある。また、唐澤さん自身も水中写真を得意とするので、フォトゲレンデとしてコモドの魅力もしっかりと伝えてくれる。私(鍵井)自身、コモドの海を「作品が撮れる最高の海」として認識しているが、これは、唐澤さんのコモドに対する経験や知識によって裏付けされている。と、ここまで書くと褒めすぎなので、ここで止めておくが、日本人にあまり馴染みの少ない海外の海で、長く観察、活躍されることは、とても大変なことだとだと思う。そのような稀有な存在としても、唐澤さんは、とても大切な存在であることは間違いがない。

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