葉山の春夏秋冬

ウェブマガジン葉山

Hayama / 葉山

葉山の海に魅せられた個性豊かなガイド陣と共に過ごした、葉山在住カメラマンの1年の記録

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岡田裕介
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春の葉山【3~6月】

葉山「春夏秋冬」ウェブマガジン(撮影:岡田裕介)

5月、小指の爪ほどの大きさに成長したダンゴウオのアクビ

NANAガイドさんの春のオススメ!

3月頭はまだ透明度が良い日も多く、海藻の森はもちろん、ダンゴウオ、スナビクニン、ウミウシと、ワイドにマクロに楽しめます。3月終わりから春濁りがはじまり、マクロ中心に楽しむ日が多くなりますが、ゴールデンウィークの頃に回復することが多いです。5月終わりから6月は海藻が弱り、切れて流れ藻となり、この海藻にカエルアンコウの幼魚やタツノオトシゴの幼魚がついて流れ藻ダイビングが楽しい時期になります。またウミウシも多い時期となります。

葉山のトップアイドル
ダンゴウオに出会う春

陸上の春よりも遅れてやってくるのが水中の春。水中では春の始まりも引き続き、海藻が生い茂る幻想的な海藻の森を観ることができます。この森の成長は本当に早く、1週間違うだけでまた違った別の景色を見ることもできます。

エントリー直後の、本当に水中を散歩しているような気分を味わえる浅瀬の海藻の森をゆっくりと抜け、徐々に水深を下げて行くとそこに待っているのが春のアイドル、大人気のダンゴウオ。

本格的なシーズンを迎えるダンゴウオ。天使の輪を持つ子供から、小指の爪ほどの大きさに成長した様子を、多いときには20匹ほど観察できるそう。個体ごとに表情や色が違うので、そこにも注目して観察すればより楽しめます。

抱卵からふ化の過程の調査も進んでいて、その生態が徐々に解明されている葉山のダンゴウオは来年以降も本当に楽しみな存在です。

また春の人気者スナビクニンも登場します。個体ごとにまったく体色が異なる不思議なこの生物はワカメのメカブ、海藻の隙間などに住んでいるため、見つけるのがわりと大変なんです。ガイドさんに根気よく探してもらいやっと見つけても、それもまた、ちょこちょこ動き回るのでシャッターチャンスはかなり少ないのですが、住処の海藻を背景に撮影するとかなりフォトジェニックな生物。撮り応えのある存在です。

そして春になると一気に種類が増えるのがウミウシで、2ダイブで20から30種類ものウミウシが観察できるのが葉山の良いところ。残念ながら春濁りの影響が出始めていたら、
水底でじっくりウミウシ探索ダイブもオススメです。

葉山の海は5月のゴールデンウィークあたりを境に水温は徐々に上昇してきます。

葉山「春夏秋冬」ウェブマガジン(撮影:岡田裕介)

オトメウミウシ

葉山「春夏秋冬」ウェブマガジン(撮影:岡田裕介)

カエルアンコウ

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オオヒメベニツケガニ

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スナビクニン

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イソギンポ

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コケギンポ

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アマクサアメフラシ

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イソギンポ

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アオウミウシ

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マダコの抱卵

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イソギンポ

葉山「春夏秋冬」ウェブマガジン(撮影:岡田裕介)

ダンゴウオ

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