火山の島を潜る! 伊豆大島・南部で”ジオダイブ”

ウェブマガジン伊豆大島

Izu-Oshima / 伊豆大島

第23代ミス椿の女王がナビゲート!

Photo
中村卓哉
Text&Model
稲生薫子
Special Thanks
シーサウンド、ケンボーダイビング、海人(カインド)、東海汽船
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この記事は約2分で読めます。

浸食のないところに
アーチはできない!?
大島の水中アーチの秘密

溶岩でできた「水中アーチ」

南部のメインエリア波浮港からケンボーダイビングの所有するボートに乗って15分。
水中に飛び込めば一気にダイナミックな地形、少し進めば巨大アーチが目に飛び込んできます。

ウェブマガジン伊豆大島(撮影:中村卓哉)

八磯の巨大なオーバーハング

この巨大アーチも大島の地形や噴火活動が関連して出来たもの。
大島には、水中アーチ形成のストーリーを連想させるジオがそこかしこにあるのです。

伊豆大島、誕生のおはなし

柱状節理や水中アーチ、どうやってできたのか不思議ですよね。
大島には、実はこんな歴史があるんです――。

今からおよそ、百万~数十万年前。
まだ伊豆大島が誕生する前のこと、大島の東側の海には、岡田火山、行者窟(ぎょうじゃのいわや)火山、筆島火山の3つがありました。この3火山は次第に活動を終え、海水に浸食され小さくなっていきました。

ウェブマガジン伊豆大島(撮影:中村卓哉)

噴火によってできた三原山

それから月日が経ち、4~5万年前のこと。
大島のすぐ近くの海で、新しい噴火活動が始まりました。伊豆大島はその噴き出たマグマによって3つの島が繋がったことで出来た島。

これが、海の上に浮かぶ火山島、伊豆大島の誕生のお話です。

ウェブマガジン伊豆大島(撮影:中村卓哉)

溶岩の上に座ってみるトウシキの夕日

噴火で噴き出たマグマは海へと進み、空気に触れやがて海水に浸かり、停止。
冷えて固まる際に左右からぎゅっと押され、体積が凝縮されることによって、まるでアコーディオンのようにギザギザに固まります。

このギザギザになった水中の壁がトウシキの「柱状節理の壁」。これらは火山島特有の光景で、なかなか見られるものではありません。

こんな歴史もあって、大島の水中は噴火により流れ出たマグマが形成したダイナミックな地形で溢れ、他にはない“生きている火山”を海からも堪能できるというわけです。

■現地からのレポート

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