久米島ダイビング紀行~命輝く季節・初夏の球美島~

ウェブマガジン久米島

Kume / 久米島

貴重な生態シーンを激写!

Photo&Text
越智隆治
Special Thanks
DIVE ESTIVANT
Design
Yoshiko Murata
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久米島を背にダイビングへ向かうダイブエスティバン のyou-go号

そろそろ夏の訪れを告げる南風、カーチバイが吹く頃に、僕は2年続けて沖縄の久米島を訪れた。
もうすぐ、暑い暑い夏がやってくる。
そんな初夏の久米島で出会ったのは、新しい生命を育む魚たちの、健気で美しい、そして時には、あっと驚くような営み。
透明度全開の久米島ブルーの海で、DIVE ESTIVANTのガイドたちと、
トンバラで豪快なダイビングを楽しみ、他のポイントでは、小さな魚たちの姿を紹介してもらった。
こんなシーンを見せられたら、あなたもきっと久米島にハマってしまうに違いない。

久米島の海の豪快さの代表格、トンバラ

6月初旬の久米島は、梅雨が明けるか明けないかという微妙な時期。
しかし、魚たちの生命誕生の営みが活発に見られる時期でもある。
低すぎず、かといって高すぎず、多くの魚たちが繁殖活動をするには適度な水温なのだそうだ。

「夏になって、水温が上がり過ぎると、魚たちがダレちゃって、かえって繁殖活動をしなくなるんです」とのこと。

ということで、今回のメインターゲットは様々な魚たちの繁殖行動を見せてもらうことに。

とは言っても、やっぱりまずは透明度の高い海でのダイビングを楽しみたいのがダイバーとしての本筋。
ということで、向かったのは、久米島の南にぽつんと烏帽子のように鎮座しているトンバラ。

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トンバラに到着

久米島屈指の豪快なダイビングポイント。
この時期見られるのは、イソマグロやカマスの群れ。
ときには、ジンベエザメやタイガーシャークなどの目撃情報もあり、冬場には、ハンマーヘッドシャークの群れが姿を見せることもあるとか。

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トンバラ名物、イソマグロの群れ。多いときには、数十匹もの群れになることも

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オオメカマスの群れ

エントリーと同時に、かなり離れたダイバーの様子もはっきりと見えるほどの真っ青な久米島ブルーに感動する。
その海の中を浮遊しているだけでも気分爽快。
波が、トンバラの岩肌にぶつかって白い煙幕のようになるのをぼ〜っと見上げているだけでも、心地よい。

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とはいえ、ガイドは、ゲストにイソマグロをより近くで見せるのが、トンバラでの腕の見せどころでもある。
イソマグロの姿を視界に捉えると、回り込んで群れを岩の方に追い込んで、ゲストダイバーがより安全かつ近くで見えるようにと奮闘する。

潮の流れを読み、イソマグロの群れとの駆け引きをするガイドたち。
ある意味、そんなシーンも、トンバラの見所であるかもしれない。
今回は、10個体ほどの群れが2グループと、群れが、バラけていたものの、「多いときには50匹くらいの群れが見られます」という。

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トンバラの周囲をイソマグロを求めて移動する

昨年はトンバラからの帰路、シワハイルカの群れに遭遇。
海中で見ることはできなかったが、しばらくは船上からのウォッチングを楽しんだ。

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トンバラ近くに群れで姿を見せたシワハイルカたち

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