ジンベエザメ300匹の集まる海

Mexico Mujeres / メキシコ、ムヘーレス島

WHALE SHARKS MEXICO, ISLA MUJERES

Photo&Text
戸村 裕行
Special Thanks
INTO THE BLUE
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SANA☆
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ちょっとマヌケな感じが愛らしい
“ボテーヤ”にハマる!

初日は80匹、2日目は200匹、3日目は200匹オーバー、と日を追うごとにジンベエザメとの出会いも増えてはいったものの、去年、1枚の写真に5匹のジンベエザメが納まった様な集団にはなかなか出くわさず、いささか焦れ始めていた。

そんな時、キャプテンのルイスが海面を指差し、「ボテーヤ!」と叫んだ!このボテーヤというのはスペイン語で“botella”、“瓶”という意味。
その指差された先にいるジンベエザメは、通常見られるように背びれやテールを出して水面下を悠々と泳いでいる訳ではなく、水面下1メートルくらいのところでテールを下にし、口をパクパクさせながらボーっと立ち泳ぎをしているのだ。その光景はちょっとマヌケな感じがして、愛らしく思えてしまう。

メキシコ、ムヘーレス島のジンベエザメ、ボテーヤ

ボテーヤの状態で、真上から撮影。近づいてもまったく逃げることなく捕食を続けていた

いきなり前から近付くと驚いて逃げてしまう為に死角からソッと、徐々に距離を近づけていく。
そうするとジンベエザメは逃げることなくずっとその場に留まり、そのままの状態でウォッチングや撮影をすることが出来た。
ホエールウォッチング船は、イスラ・ムヘーレスからだけではなくカンクンからもやって来て、多い時には50隻以上の船が同じ海域に集まって海は大混雑になる。人が多いと警戒するのか、このボテーヤにはなってくれない。
なので僕らは少し離れたところで、このボテーヤを探した。
キャプテンのルイスとクルーのテトは、僕らがあまりにボテーヤに夢中になるものだから、最後はボテーヤだけを探してくれた。

メキシコ、ムヘーレス島のジンベエザメ、ボテーヤ

大きな体に小さな目、どこか愛くるしさを感じてしまう

もし、この地を訪れることがあれば、このボテーヤを見つけることで、ジンベエザメに対しての見方がちょっと違ったものになるかもしれない。
是非、見つけてみて欲しい。

メキシコ、ムヘーレス島のジンベエザメ

そのまま口の中に飲み込まれてしまいそう!

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