ジンベエザメ300匹の集まる海

Mexico Mujeres / メキシコ、ムヘーレス島

WHALE SHARKS MEXICO, ISLA MUJERES

Photo&Text
戸村 裕行
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INTO THE BLUE
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プランクトンの豊富な豊穣なる海は
イスラ・コントイ島からはじまる

イスラ・ムヘーレスから約15マイル離れた場所に広がる無人島、イスラ・コントイ島。
海鵜やグンカンドリを筆頭に約150種とも言われる鳥達が生息するこの島は、1998年に国立公園に指定され、一般の人間の立ち入りが制限されている鳥達の楽園である。

メキシコのイスラ・コントイ島

ボートからコントイ島を撮影。少々距離があるので、望遠レンズがあるとGOOD!

この島に生息する鳥達の出す糞などが海に流れ、それが養分となり多数のプランクトンを発生させ、そのプランクトンを目当てにジンベエザメや、バショウカジキのターゲットとなるイワシが集まると言われている。
もし機会があれば、リクエストをしてこのイスラ・コントイ島にも立ち寄ってみて欲しい。

メキシコ、ムヘーレス島のジンベエザメ、ウェブマガジン

海面を颯爽と駆ける海鵜

ピークじゃなくても
これだけ出会える奇跡

結局イスラ・ムヘーレスに滞在中、計4日間海に出て、全ての日でジンベエザメと出会えた。
最終日は150匹だったので、 最高は3日目の200オーバー。
残念なことに去年の300匹、そして「1枚の写真に5匹のジンベエザメ」 の記録を破ることは出来なかったが、前から来るジンベエザメに気を取られていたら、真後ろを悠々と横切られていたり、左から右からどんどん表われ、気が付いたら数匹のジンベエザメに囲まれているということは幾度となくあった。

メキシコ、ムヘーレス島のジンベエザメ

出会う個体はすべて同じという訳ではなく、大きいのから小さいのまで様々。
船のスクリューに巻き込まれたのだろうか、背びれが切り刻まれていたり、カットされていたりする個体。
サメに噛まれた跡だろうか、テールに穴が開いていたりする個体と様々で、それを覚えていて、前日出会ったジンベエザメに翌日再び出会えたなんていう事もあった。

メキシコ、ムヘーレス島のジンベエザメ

もちろん生物相手のことだから出会える確率は100%ではないが、確かにそこには、ピーク前にも関わらず物凄い数のジンベエザメ達が存在していた。
あまりの多さに一人一匹、「マイジンベイ」すら可能なこの興奮と感動を、是非たくさんの人に味わってもらいたいと思う。
ジンベエザメをこんなにもゆっくり、じっくり観察、撮影できる場所を僕は他に知らない。

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