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貴重なシロボシテンジクの求愛・繁殖レポート(動画つき)閲覧無制限

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シロボシテンジクという魚(テンジクザメの仲間)をご存知でしょうか。
生態がまだあまり解明されていないこのシロボシテンジクを、高知県・甲浦のオランクダイバーズの福井宣博さんが追い続けています。

そして今年、その貴重な求愛・繁殖行動の撮影にも成功されました。

シロボシテンジク(産卵・求愛・交尾)甲浦
シロボシテンジクの求愛(2011年撮影)
オス(右側)がメス(左側)に噛みついているのが分かります

約15年前、福井さんが地元の海士(四国の海女は男性)から「サメがいる」ということを教えてもらったとき、最初は「こんなところにサメが来るなんてウソじゃないだろうか」と思ったそうです。
ただ実際にダイビングで潜るとシロボシテンジクが生息しており、やがて福井さんは卵も発見し、産卵に訪れていることを確信するに至りました。

10年前にはNHK高知放送局がシロボシテンジクの生態調査で取材に来たものの、その時は残念ながら求愛や交尾など生態を解明するシーンは撮影できませんでした。

それからオランクダイバーズのゲストの中でもシロボシテンジクの観察ダイビングがしたいというリクエストも増え、観察する目も増えたおかげで7年前に初めて交尾シーンに出くわしたそうです。

シロボシテンジク(産卵・求愛・交尾)甲浦
シロボシテンジクの求愛(2011年撮影)

福井さんはその写真を持って大阪海遊館の西田先生(現館長)を訪れたところ、「おそらく求愛行動の一つだろう」と確証も得ることができました。

それからはゲストも、シロボシテンジクがメスを追いかけるシーンや噛みつくシーンなどを観察・撮影。
2010年には水中写真家・赤木正和さんが交尾シーンの撮影に成功し、日中でもその行動がなされていることが解りました。

2011年は求愛から交尾まで一連の行動を撮影・記録することができ、その一部はNHKやテレビ朝日系で放送されました。
NHKの放送内で海遊館・西田館長は「これまで謎が多かったシロボシテンジクの生態解明に期待できそう」とコメントし、福井さんにも「全編の映像を見させてほしい」と伝えられたそうです。

以下はテレビ朝日系で取り上げられた際の映像です。

オランクダイバーズの福井さんは、こうおっしゃっています。

「まだまだ謎の多いこの生物ですが、毎年我が町にやって来てくれる(本当は甲浦に人が住む以前から来ているはずの)大事なお客様ですので、暖かく見守って行きたいと思います」

少しずつ解明されてきたシロボシテンジクの生態。
追い続けた現地ガイドさんの努力、そしてゲストなど周りの方々の協力なしでは出来なかったことでしょう。
ダイビングの“輪”を感じさせてくれるエピソードでした!

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