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日本のメーカーに訊く、海外と日本でのダイビング器材の違いとは閲覧無制限

フォースエレメントのプロテウス

日本のカメラ機材メーカー・フィッシュアイさんの代表と営業部の社員さんが全員、イギリスのメーカー・フォースエレメントのウエットスーツ・プロテウスを購入しているというところから生まれた、この企画。

前編では、なぜフィッシュアイの皆さんがプロテウスを選んだのかという理由をうかがいました。

今回の後編では、せっかくの機会ですので話を少し広げて、日本と海外のダイビング器材(カメラ機材)についての考え方の違いをうかがってみようと思います。

前編と同じく、お話をうかがったのは、株式会社フィッシュアイの代表取締役・大村謙二さんと海外担当セールスマネージャー・岡田一敏さんです。

株式会社フィッシュアイの代表取締役・大村謙二さん

フィッシュアイの代表取締役・大村謙二さん

いぬたく

プロテウスはイギリスのフォースエレメントというメーカー製のものですが、ウエットスーツとカメラ機材という物は違えど同じダイビング関連のメーカーという立場で、日本と海外で感じる違いはありますか?

大村

ウエットスーツに関しては、日本はオーダーメイドが多いですよね。
僕のイメージだと、5〜6割がオーダーメイド。

欧米というより日本以外の国々では、既製品を購入する人が殆どと聞きます。
それで様々な体型の人たちをカバーできるのか?と疑問がおきますが、少なくともフォースエレメント社は、豊富なサイズバリエーションと、伸縮性のある素材でカバーしているのでしょうね。

フォースエレメントのスーツ・フードを着用する大村謙二さん

フォースエレメントのウエットスーツとフードを着用する大村さん

いぬたく

お二人ともこのデザインが気に入っているというお話がありましたが、こういったデザインが日本のダイビングメーカーから生まれない理由ってなんだと思いますか?

大村

日本国内メーカーに限りませんが、これまでの多くのウェットスーツのデザインは、縫製や生地のカラーバリエーションにこだわってきている感じがします。

フォースエレメントはシンプルなデザインにスマートなロゴのレイアウト。
同社はアパレルデザイナーさんが創業されたと聞きますが、社内的なデザイナーのパワーバランスなども影響しているかもしれませんね。

いぬたく

なるほど。

大村

日本のダイビング文化では、ロクハンのカブリがベテランの間で根強い支持があり、「カッコイイ」ってことになってますが、デザイン的に見れば「漁師」か「海女」というイメージ(笑)。
若い女の子やビギナーの人たちから見ると、「スマート」というより、近寄りがたい雰囲気を醸し出している気がします。

フォースエレメントは黒の単色ベースということでは共通ですが、異なる質感の素材を組み合わせてスマートに見えるし、ワンポイントのロゴが効いていますよね。

いぬたく

そうですね、ロゴってデザイナーの実力がすごく出ますからね。

フォースエレメントのロゴ

大村

あと、水中写真も同様ですが、日本は淡色で明るい色を好む傾向が強いと思います。
白い色の器材が人気なのはどうやら日本以外殆どないようです。

うちの製品に関して言えば、比較的高額でハイエンドユーザー向けの製品が多いせいか、黒が人気ですけどね。
シルバーとブラックがあると圧倒的にブラックが売れてます。

岡田

黒は、高級感があって締まった感じになりますよね。

大村

ベテランのカメラユーザー、特に男性は黒を好む傾向があると思う。

フォースエレメントのプロテウス

いぬたく

海外のダイバーは初心者でも黒が多いんでしょうか?

大村

日本はウェットスーツにしてもカメラハウジングにしても、メーカー側がカラーバリエーションを豊富に用意しますよね。
これはある種日本人特有の顧客へのサービス精神の表れだと思いますが、海外メーカーやディーラーの発想は「基本的に単色で!」という傾向が強い。
お客さんであるダイバーに選ばせたくないんですよね。

いぬたく

そうなんですね。

大村

その点は、日本の方が顧客に対してのサービス精神があるということになりますし、海外では在庫が余計にかからないし面倒ではないという合理的な考え方が主流なんだと感じます。

岡田

逆に言うと、海外だと色にあまりバリエーションがないから、デザインや機能・素材の違いが表れやすいんじゃないでしょうか。

いぬたく

なるほど。
そこから、フォースエレメントのウエットスーツはデザインや素材感が違うなと感じることに繋がるのかもしれませんね。

今日は貴重なお話、ありがとうございました!

フォースエレメントの製品、以下でお取り扱いをしていますので、ご興味がある方はぜひご覧ください。

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