秋~初冬まで着られる暖かいウエットスーツ、“フォースエレメントのプロテウス”レビュー閲覧無制限
フォースエレメント(fourth element)というイギリスのダイビングスーツメーカーをご存知でしょうか?
1999年に創業し、機能性とデザイン性を兼ねそろえた商品として、ヨーロッパのダイバーを中心に人気のメーカーです。
そのフォースエレメントの「プロテウス(PROTEUS)」というウエットスーツを8月にプールで、10月に海で試着してきました!
そのレビュー・感想を書こうかと思います。
「暖かさ」と「デザイン性」が最大の特徴
このプロテウスというウエットスーツ、「Sport Diver Magazine」誌が「世界で最も暖かいウエットスーツ」と評したように、その暖かさが一番の特徴となっています。
では、なぜ暖かいのでしょうか?
その理由は、素材はもちろんなのですが、なんといっても「水を侵入させにくいつくり」にあります。
分かりやすく言うと、セミドライスーツに限りなく近いウエットスーツ、と言ったところでしょうか。
では、具体的に見ていきます。
これが背中側です。
この背中側のファスナー部分をめくると、中にもう一枚ネックシールがあります。
これが“ハイドローロック”(特許申請中)と言われるしかけ。
このようにウエットスーツを下半身まで着てから、このネックシールをかぶるようになっています。
このネックシールによって、首からの水の浸入を防いでくれます。
ウエットスーツが寒く感じる大きな理由として、首や手足から体温より低い水がたえず侵入することが挙げられます。
その侵入をできる限り少なくすることによって暖かく感じるのが、このプロテウスというウエットスーツ。
例えばウエットスーツでのダイビングが終わってブーツを脱ぐ時、ブーツに溜まっていた水がやけに温かくなっていることはありませんか?
あれと同じように、水は入れ替わりがなければ、体温によって温まるものなんです。

首だけでなく、手首と足首の部分も、このように水が浸入しにくいようになっています
ドライが苦手な方にもおすすめ
実際に着てみて、暖かさは実感できました。
確かに、ウエットスーツの中の水が逃げず、その水が体温によって温まりキープされる感覚があります。
僕は水温23℃ぐらいの海で5mmのプロテウスを着て、十分に暖かったです(ちなみに僕はどっちかと言うと寒がりです)。
秋のシーズンから、人によっては初冬まで十分に過ごせるのではないでしょうか。
「ドライスーツが苦手な人が、ウエットスーツで潜れるシーズンを伸ばせるスーツ」としてもいいかもしれません。
より暖かさを求める方には、5mmではなく7mmも用意されています(3mmというのもあります)。

実際に購入された方からは、そのデザイン性もとても好評
ただ、僕はウエットの下にフードつきのインナーを着ることもあるんですが、プロテウス自体がネックシールをかぶる構造なのでフードつきのインナーはちょっと着られないですね(笑)
フードをかぶる場合は、フード単体で用意する必要があります。
欠点は、着にくい・脱ぎにくいこと
「世界で最も暖かい」と評される一方で、欠点としては着にくい・脱ぎにくいことが挙げられます。
僕が8月に屋外のダイビングプールで初めてプロテウスを着た時は、他のウエットスーツに比べてかなり着にくいと感じました。
ただ10月にもう一度海で着た時はそれほどは着にくいとは感じませんでした。
その違いは、そのスーツがこれまで何度着られたかの違いでした。
8月に着たスーツは、僕が初めて着たという、いわゆる新品の状態。
10月に着たスーツは、すでに(他の人が)4回ぐらい着られた後のものでした。
何度か着ることで生地が馴染んでいくのは確かです。
ただ、特に脱ぐ時に足が脱ぎにくいとは言えます。
「水を侵入させない」ためにジッパーがついていないために、その分どうしても脱ぎにくさはあると言えます。
とは言っても決して着られない・脱げないということはないので(笑)、着る際などはこの動画なども参考にしてもらえればと思います。
このプロテウス、Dive Marketで販売を行っています。
気になる方は、ぜひどうぞ!