LIGHT&MOTION SOLAシリーズ水中ライト特集(第3回)

全く新しい海中世界!蛍光ダイビング(フローダイビング)の魅力とは?

蛍光ダイビング(フローダイビング)とは?

昨年(2013年)から話題になってきている蛍光ダイビング(フローダイビング)。

これは、ナイトダイビングの際に特殊なフィルターをマスクにセットし、紫外線(青色光)を発するライトを使うことで、海中の生物がそもそも持っている紫外線に反応する物質が反応して発する不思議な色(蛍光)を観察するダイビングのことです。

「フロー」の語源、英語の「Fluo」(fluorescence=蛍光)からきています。

蛍光ダイビング(フローダイビング)を初体験!

そこでオーシャナでも蛍光ダイビング(フローダイビング)を試さねば!ということで、編集長・寺山が大瀬崎に行き、海の案内人ちびすけの川原晃さんと初体験してきました。

以下、寺山による感想レビューです。

蛍光ダイビング(フローダイビング)

撮影:川原晃

行く前、準備している時、海に入ってから、シャッターを押す時…。
単純に、新鮮でワクワクしました。

長年ダイビングをしていると、1本1本にそこまで大きな変化はありませんが、フローダイビングで見る世界は、水中世界を劇的に変えてくれます。

初めてナイトダイビングをした時、初めてクルーズに乗った時、初めてジンベエザメに会った時…そんな新鮮な気持ちを思い出させてくれました。

蛍光発光テクノロジーの考案者である科学者Dr.Charles Mazel氏の言葉がロマンチックです。

「ダイビングに出かけて何かを発見したり、水中生物の蛍光発光を見たりすることは、今までの宇宙全体の歴史には無かったことで、きっと世界中で90%を超える人が目にしたことがないと思います。特にこの蛍光発光ダイビングは、ほんの限られた人しか試したことがないので、とても貴重な体験になるはずです!」

世界でほとんどの人が体験したことがないフローダイビング。
どういうところがおもしろいのか、というより、フローダイビングという新しいダイビングスタイル自体が新しい試みですし、ぜひ、一度体験して欲しいと思います。

実際にブルーライト片手に、ゴーグルをかけて潜ると、海の世界が一変します。

一緒にフローダイビング初体験をした海の案内人ちびすけの川原晃さんも、「想像以上に綺麗でした。暗い夜の海に浮かび上がる夢の中のような蛍光の色合いは、まるでクリスマスのイルミネーション」と、自然のあるがままの美しさとは違った世界に感動した様子。

蛍光ダイビング(フローダイビング)

撮影:川原晃

光る魚と光らない魚がいるのもおもしろく、いつもは特に注目するこのないヒメジがキレイに発光していたりして、魚の人気順位も変わってきそう(笑)。

蛍光ダイビング(フローダイビング)

撮影:川原晃

フォト派も、いつもとはまったく違う写真が撮れて、表現方法の幅広がるのではないでしょうか。

蛍光で撮ってみたり…

蛍光ダイビング(フローダイビング)

撮影:寺山英樹

フィルターで撮ってみたり…

蛍光ダイビング(フローダイビング)

撮影:寺山英樹

ブルーライトと蛍光を半々で撮ってみたり…。

蛍光ダイビング(フローダイビング)

撮影:寺山英樹

どの写真も完成度は高くないかもしれませんが、初めての試行錯誤は楽しいものです。

ちなみに、初めて撮影した、フォト派ガイドの川原さんにそのコツを聞いてみました。

「撮影するにはデータ的なコツが必要なので、当たり前かもしれませんが、フローダイビングの写真に詳しいガイドと潜るといいでしょう。僕もどうやって撮ったらいいか最初はわからず試行錯誤して、1ダイブの後半でやっと掴んできたかなという感じです。
最初からアドバイスをもらったほうが効率はいいですね」

蛍光ダイビング(フローダイビング)

撮影:川原晃

「少しつっこんだテクニックとしては、浅めの深度でやったので水がかすかに動きスローシャッターでは被写体ブレしたので、ISO感度をギリギリまで上げることで対応しました。被写界深度をとって、シャープに仕上げたほうが綺麗に感じたので、絞りもあまり開きすぎないようにしてみました。下手っぴな写真ですが、なんとかフローダイビングの雰囲気は感じていただけるかなと思います」

写真を撮る人も撮らない人も、ぜひ幻想的な世界を楽しんでみてください。

蛍光ダイビング(フローダイビング)を
すでに採り入れている現地ダイビングサービスの声

初体験の寺山と川原さんの感想は以上の通りでしたが、すでにこの蛍光ダイビング(フローダイビング)をよくされている現地ダイビングサービスさんもあります。

その代表例である、雲見のエグザイルの松田さんと、熊本のよかよかの中野さんに、お話をうかがってみました!

雲見「エグザイル」松田良成さんの感想

初めてフローダイビングをやってみた時の感想は?

何がどう発光するかわからずやみくもにナイトシーライトを当ててみて、昼間見ている本来の色との違いに興奮していました!
何が光って何が変化しないのかに夢中になりましたね。

その幻想的な光景に目を奪われたのは、フローダイブに少し慣れてきてからでした。

蛍光ダイビング(フローダイビング)

撮影:松田良成

フローダイビングによって、ゲストとの楽しみ方で変わった部分はありますか?

浮遊物でさえ美しく発光することがあるので、海のコンディションがあまり良くなくても気にならないですね。

専用のゴーグルを装着しないと蛍光発光は見えませんので、他のダイバーには見えない特別な世界を覗いているという高揚感を分かち合えます!

蛍光ダイビング(フローダイビング)

撮影:松田良成

雲見ならではのフローダイビングの楽しみ方を教えてください!

通常はナイトダイビングで行われるフローダイブですが、洞窟の多い雲見なら、昼間のダイビングでも楽しめます。

ナイトダイビングだと水底を照らすスタイルが中心ですが、洞窟でのフローダイビングは洞窟内の天井、壁、水底と360℃照らして楽しむことができます。
洞窟内の天井や壁が蛍光発光する様子はまるでプラネタリウムみたいなんですよ!

例えば、一日のダイビングの一本だけをフローダイブにしてみても、いつもの潜り慣れたダイビングポイントのイメージが一新するかもしれませんね。

熊本「よかよか」中野誠志さんの感想

初めてフローダイビングをやってみた時の感想は?

未知の事に挑戦するわけですので、何が光るのか、わくわくドキドキでしたね。

初めて天草のサンゴポイントで潜ったときは、海底一面の多様なサンゴが全部光ってる風景を見て、「宇宙だ!」と思いました。

蛍光ダイビング(フローダイビング)

撮影:中野誠志

フローダイビングで、中野さんの撮影やゲストとの楽しみ方は変わりましたか?

フローダイビングで照らした生物が光っているのは、それらが持つ蛍光タンパクです。
まさに命の輝きですから、生物の暮らしや命をテーマに撮影している私にとって、求めていた撮影方法の一つとなりました。

フローダイビングの良いところは、ナイトダイビングの範囲の中で楽しめる事です。
お客さんたちとの普段のナイトダイビングも、フローダイビングを取り入れる事で一層楽しくなりました。

蛍光ダイビング(フローダイビング)

撮影:中野誠志

これからのフローダイビングの可能性についてはどう思いますか?

海には大きく分けて、昼の海と夜の海があります。
普段昼間に潜っている海でも、夜は全く別の海を楽しむ事ができます。

フローダイビングは、これにさらに新しい可能性をもたらしたと思います。
夜の海は、実はもう一つ別の別の顔を持っていたのです。

フローダイビングをすることで、生命の神秘を身近に感じることができるかと思います。

また、現在は写真のような緑色蛍光タンパク質(GFP : green fluorecent protein)を持つ生物の観察が主流ですが、今後多様な光の波長を持つ水中ライトの発展や展開などがあれば、シアン色の蛍光を発するCFPや、黄色の蛍光を発するYFP、赤色の蛍光を発する生物など、多様なフローダイビングが楽しめるようになるのではないかと思います。

DEMA SHOWでは、そのようなライトも発表されつつあるということなので、日本の発売を楽しみにしています。

蛍光ダイビング(フローダイビング)を楽しめるダイビングサービス

蛍光ダイビング(フローダイビング)を
楽しむためのライト

雲見のエグザイルの松田さんや熊本のよかよかの中野さんが使用しているのは、アメリカのLIGHT&MOTION社の水中ライト、SOLA NIGHT SEA。

SOLA NIGHT SEA

SOLA NIGHT SEAは、別売のマスクフィルターを使用して、水中の蛍光性生物を見るための青色光ライト。
付属の(ライト用)色変換フィルターを被せることによって、白色光にも変換可能です。

SOLA NIGHT SEAのスペック

●明るさ
ワイド:750/1500/3000 mW(ミリワット)
スポット:420/850/1700 mW(ミリワット)
●照射角
ワイド:60°
スポット:12°
●連続照射時間
ワイド:280/140/70 分
スポット:440/220/110 分
●重量
254グラム
●充電時間
150分
●定価
¥72,000(税別)

こちらのSOLA DIVEシリーズ、日本国内では株式会社タバタが取り扱っています。
詳しくはこちらをご覧ください。

writer
PROFILE
2002年から2014年まで広告代理店(株式会社電通)に勤務し、テレビCM・グラフィック(新聞・雑誌)広告・ウェブサイト等の企画・制作や、各種プロモーションの立案に携わる。

電通で働いていた頃から、土日は都市型ダイビングショップのダイビングインストラクターとして講習やガイドを行う。

ダイビングが好きな人たちに自分なりの形で貢献したいと考え、メディアへの知見とインストラクターとしての経験を活かし、2010年にスキューバダイビング.jpを立ち上げる。
その後、2012年4月から越智隆治、寺山英樹とオーシャナを立ち上げ。

オーシャナでは、サイト全体の管理・運営や記事執筆、物販、営業など、プロデューサー的な役割を担う(なんでも屋とも言う)。

好きなものは音楽のライブ・フェスとサッカー。
男ではあるが普段着はスカートを愛用。