岩手県・田野畑の海

Tanohata / 田野畑

こんな海中景観、見たことも聞いたこともない!

Photo&Text
越智隆治
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伏見典子
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たのはたダイビングサービス
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Panari Design
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三陸海岸定番の生物たち

複雑に入り組んだ南三陸と違い、断崖絶壁に囲まれた海岸線で見られる海の生物たちがどのようなものなのか?

今回はダイビング期間が2日という短い日程のロケだったが撮影していて楽しかった。それほど三陸の魚には詳しくないが、たのはたダイビングサービスのガイドによると三陸海岸定番の魚はしっかり見られているらしい。これから調査が進めばさらに見られる魚も増えるだろう。

今回の取材中、体色を黄金色にしたアイナメのオスを頻繁に見かけたので、ガイドに理由を聞いたところ「水温が15度を切ったから、アイナメが卵を守っているシーンが見られるかもしれないですね」とのことだった。やはり、このタイミングで撮影できる一番のネタはアイナメのオスの卵保護。黄金色のアイナメが、あまりチョロチョロ遠くまで動き回っていないのを見つけて様子を見ていると、岩礁にきれいな卵を産み付けているのを発見した。魚卵フェチにはたまらない被写体だ。

このほかにも、“三陸のニモ”と呼ばれるキツネメバルや、いかにも東北の魚っぽいムラソイ、梅干をゼリーで包んだお菓子みたいなベニクラゲ。驚いたのは、これも三陸を代表するウミウシらしいのだが、ガーベラミノウミウシがあまりにも大量にいたことだ。

色が違う2つの卵塊は、それぞれ母親は違うそうだ。つまり、多い時には10匹ものメスの卵を1匹のオスが守っている。う〜ん、羨ましい?

色が違う2つの卵塊は、それぞれ母親は違うそうだ。つまり、多い時には10匹ものメスの卵を1匹のオスが守っている。う〜ん、羨ましい?

机浜ビーチにいたアサヒハナハゼ

机浜ビーチにいたアサヒハナハゼ

黄金色の体色をしたアイナメのオスは、メスが産卵した卵が孵化するまで卵を守り続ける

黄金色の体色をしたアイナメのオスは、メスが産卵した卵が孵化するまで卵を守り続ける

ピンク色の岩礁には、たくさんのマボヤが付着して華やかだ

ピンク色の岩礁には、たくさんのマボヤが付着して華やかだ

三陸のウミウシを代表するガーベラミノウミ ウシがこんなにいっぱい

三陸のウミウシを代表するガーベラミノウミ
ウシがこんなにいっぱい

ベニクラゲはなんだか違う星から来た生命体のようにも見えた

ベニクラゲはなんだか違う星から来た生命体のようにも見えた

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