久米島紀行Part4

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「モンツキ村」がガイド人生を変えた

数が多くてサイズが大きいということは、それだけ観察しやすいということ。全身婚姻色で真っ黒になったオスが、メスにアピールして巣穴に誘い込むためにあちこちでジャンプを繰り返していたり、巣穴に産み付けられた卵を保護するオスの姿を観察できたり、タイミングが合えばハッチアウトも見られるかもしれない。

川本さんが「モンツキ村」でガイド人生が変わったという理由。それは、この環境でモンツキカエルウオという人気アイドルフィッシュの生態を簡単に観察し、ライフワークにできたこと。それが川本さんのダイビングスタイルを、小さな生物における生態観察のさらなる深みへと導いたのだった。

初めて一緒に潜ったとき、その知識の豊富さと、積み重ねた観察時間の長さが実感できた。それはエスティバンの若手ガイドたちにも確実に継承されている。