Seiichiro Sano, Jun Shimizu,
Kirin Sekito, Hiroyuki Tomura,
Ryo Minemizu, Sachi Murai
Text Suika Tsumita
Edit Tatsuya Nakamura, Suika Tsumita
青い海が広がる常夏の島国、フィリピン。
豊かな水中とあたたかく迎えてくれる現地の方々に魅了され、
たびたび訪れるダイバーも多いだろう。
しかし、そんなフィリピンがいま、台風22号の被害により窮地に立たされている。
ダイビングに通ったあの場所は、あの人は、今どうなっているのか。
8名の写真家たちから届いたフィリピンへの想いとともに綴る。
大型の台風22号が2021年12月16日から17日にかけてフィリピンのビサヤ地域およびミンダナオ地域を通過し、大きな被害をもたらしていった。
2022年1月6日のU.S. Agency for International Development(アメリカ合衆国国際開発庁)の発表によれば、少なくとも死者407人、行方不明者78人、負傷者1150人を出し、推定730万人もの人々が何らかの影響受け、現在も約53万人が支援を必要としているという。
そしてフィリピンの中南部を横断したこの台風は、人気のダイビングエリアとして多くの日本人ダイバーが訪れるセブ島やボホール島、そしてそこに店を構える日系のダイビングショップの方々にも甚大な被害を与えた。
大型の台風22号が2021年12月16日から17日にかけてフィリピンのビサヤ地域およびミンダナオ地域を通過し、大きな被害をもたらしていった。
2022年1月6日のU.S. Agency for International Development(アメリカ合衆国国際開発庁)の発表によれば、少なくとも死者407人、行方不明者78人、負傷者1150人を出し、推定730万人もの人々が何らかの影響受け、現在も約53万人が支援を必要としているという。
そしてフィリピンの中南部を横断したこの台風は、人気のダイビングエリアとして多くの日本人ダイバーが訪れるセブ島やボホール島、そしてそこに店を構える日系のダイビングショップの方々にも甚大な被害を与えた。
マクタン島、クリムゾンホテルのダイビングショップ「Newport Scuba Watersports」のPADIコースディレクター・Cecilia Masuda氏は、台風の翌日に訪れた時の様子をこう語る。
「ホテルのビーチにあったバーは跡形もなく、ハウスリーフの砂止め、桟橋も見る影もない有様でした。ハウスリーフに避難させておいたカタマランは木っ端微塵となり水面に浮かんでおり、その下にスピードボートが沈没。さらに驚くべきことにショップ近くに停めてあった車は波にさらわれ、水深4メートル付近に沈んでいました。複雑骨折で入院したクルーもいます。ハウスリーフの海中はたくさんあったテーブルサンゴもクマノミが住んでいたイソギンチャクも魚礁もすべてなくなり、魚の数も激減しています」。
マクタン島、クリムゾンホテルのダイビングショップ「Newport Scuba Watersports」のPADIコースディレクター・Cecilia Masuda氏は、台風の翌日に訪れた時の様子をこう語る。
「ホテルのビーチにあったバーは跡形もなく、ハウスリーフの砂止め、桟橋も見る影もない有様でした。ハウスリーフに避難させておいたカタマランは木っ端微塵となり水面に浮かんでおり、その下にスピードボートが沈没。さらに驚くべきことにショップ近くに停めてあった車は波にさらわれ、水深4メートル付近に沈んでいました。複雑骨折で入院したクルーもいます。ハウスリーフの海中はたくさんあったテーブルサンゴもクマノミが住んでいたイソギンチャクも魚礁もすべてなくなり、魚の数も激減しています」。
コロナ禍で厳しい状況下、再開を目指すダイビングショップに追い討ちを掛けた台風の被災。誰がこの事態を予想していただろうか。
コロナ禍で厳しい状況下、再開を目指すダイビングショップに追い討ちを掛けた台風の被災。誰がこの事態を予想していただろうか。
しかし、そんな中でも現地のショップやその他の地域にいるダイビングに関わる人々が連携を取りながら、復活・復興を目指し支援物資の提供や情報発信などを進めている。
「これから時間はかかるかと思いますが、海も陸も少しでも良くなるようみんなで力を合わせていこうと思っています。被災翌日から支援活動を開始し、貧困層の住む地域を中心に毎日食事の提供、食糧や飲料水の配布、発電機の提供など続けています」とCecilia氏。
現地の今
―復活に向けてー
しかし、そんな中でも現地のショップやその他の地域にいるダイビングに関わる人々が連携を取りながら、復活・復興を目指し支援物資の提供や情報発信などを進めている。
「これから時間はかかるかと思いますが、海も陸も少しでも良くなるようみんなで力を合わせていこうと思っています。被災翌日から支援活動を開始し、貧困層の住む地域を中心に毎日食事の提供、食糧や飲料水の配布、発電機の提供など続けています」とCecilia氏。
また、台風後、海中のリサーチを続けている「free crew diving center」の中西新一郎氏に、1月18日の調査に関して伺った。
「この日は『ヒルトゥガン』、『ナルスアン』、『マリゴンドン』の3ポイントをボートでチェックダイブしました。陸は相当な被害状況でしたが、水中は運が良かったのか、どのポイントも魚も多くゲストを呼べる状況と思われます。『ヒルトゥガン』は全域を見たわけではないですがサンゴは70%くらい、イソギンチャクや植物系も結構残っています。残念ながら『ナルスアン』は浅瀬にたくさんあったテーブルサンゴ群はほとんどひっくり返っていました。ただ深度を取っていくにつれサンゴ、ソフトコーラル、植物系も結構見られました。『マリゴンドン』は浅瀬にあった岩などはなくなり砂地になっていましたが、ドロップ側に入ると意外にもソフトコーラルがあり壁側の損傷はあまりありませんでした」。
また、台風後、海中のリサーチを続けている「free crew diving center」の中西新一郎氏に、1月18日の調査に関して伺った。
「この日は『ヒルトゥガン』、『ナルスアン』、『マリゴンドン』の3ポイントをボートでチェックダイブしました。陸は相当な被害状況でしたが、水中は運が良かったのか、どのポイントも魚も多くゲストを呼べる状況と思われます。『ヒルトゥガン』は全域を見たわけではないですがサンゴは70%くらい、イソギンチャクや植物系も結構残っています。残念ながら『ナルスアン』は浅瀬にたくさんあったテーブルサンゴ群はほとんどひっくり返っていました。ただ深度を取っていくにつれサンゴ、ソフトコーラル、植物系も結構見られました。『マリゴンドン』は浅瀬にあった岩などはなくなり砂地になっていましたが、ドロップ側に入ると意外にもソフトコーラルがあり壁側の損傷はあまりありませんでした」。
中西氏は「今回は9名でのチェックダイブでしたが、定期的にチェックをして状況がどうなってるかを見ていきたいと思っています。大規模なクリーニングもこれからありますので参加していきたいと思っております」とも。
1ヶ月以上経った今でも、現地では引き続き多くの人手や物資が必要とされているのが現状だ。
中西氏は「今回は9名でのチェックダイブでしたが、定期的にチェックをして状況がどうなってるかを見ていきたいと思っています。大規模なクリーニングもこれからありますので参加していきたいと思っております」とも。
1ヶ月以上経った今でも、現地では引き続き多くの人手や物資が必要とされているのが現状だ。
フィリピンの被害状況を受け、有志の水中写真家たちからも「被災したフィリピンのためにできることを」と、各々がフィリピンで撮影した一枚をオーシャナにご提供いただいた。 それぞれの想いとともに、フィリピンの豊かな海を感じてほしい。
フィリピンの海に思いを寄せる
フィリピンの被害状況を受け、有志の水中写真家たちからも「被災したフィリピンのためにできることを」と、各々がフィリピンで撮影した一枚をオーシャナにご提供いただいた。 それぞれの想いとともに、フィリピンの豊かな海を感じてほしい。
餌付けでジンベエザメが集まってくることで有名になった、南セブのオスロブも台風の被害を受けた。ここには、20回以上通って、ジンベエザメに会えなかったことは一度もないし、多いときには20匹近くのジンベエザメがいたこともある。連日国内外からの観光客が絶えず、賑わいを見せていた場所だ。しかし、先日、被災したダイビングショップとZoom会議をしたときに、ここの様子を聞いた。スイムの船はあったが、観光客は皆無で閑散としていたそうだ。
餌付けでジンベエザメが集まってくることで有名になった、南セブのオスロブも台風の被害を受けた。ここには、20回以上通って、ジンベエザメに会えなかったことは一度もないし、多いときには20匹近くのジンベエザメがいたこともある。連日国内外からの観光客が絶えず、賑わいを見せていた場所だ。しかし、先日、被災したダイビングショップとZoom会議をしたときに、ここの様子を聞いた。スイムの船はあったが、観光客は皆無で閑散としていたそうだ。
フィリピン・セブ島。オープンウォーター講習から始まり初めて水中にカメラを持ち込んだのもこの島でした。その後も水中写真の修行の為、何ヶ月も滞在した思い出いっぱいの第二の故郷のような島が、台風の直撃を受けて甚大な被害を受けました。海の中が素晴らしいのはもちろん、セブ島を思い出すと浮かぶのはこの島で出会ったフィリピンの人達の人懐っこい笑顔。クリスマスやニューイヤーのイベントなど楽しみにしていたであろう時間を、災害直後の中でどのように過ごしているか想像するだけで胸が痛みます。
フィリピン・セブ島。オープンウォーター講習から始まり初めて水中にカメラを持ち込んだのもこの島でした。その後も水中写真の修行の為、何ヶ月も滞在した思い出いっぱいの第二の故郷のような島が、台風の直撃を受けて甚大な被害を受けました。海の中が素晴らしいのはもちろん、セブ島を思い出すと浮かぶのはこの島で出会ったフィリピンの人達の人懐っこい笑顔。クリスマスやニューイヤーのイベントなど楽しみにしていたであろう時間を、災害直後の中でどのように過ごしているか想像するだけで胸が痛みます。
セブ島は私のお気に入りのダイビングポイントの一つで、コロナ禍前は毎年撮影にお邪魔するほど。また、親しみやすく穏和な方が多いフィリピンの方々は、海でも陸でも私を癒してくれていました。そんな彼らが窮地に立たされています。日本ではあまり報道されていませんが、最大瞬間風速75mだったとも言われるとても大きな台風の被害で、家が倒壊したり屋根が飛ばされたり、ライフラインも絶たれているそうです。1日も早く彼らの日常が戻って来るよう願いを込めて。
セブ島は私のお気に入りのダイビングポイントの一つで、コロナ禍前は毎年撮影にお邪魔するほど。また、親しみやすく穏和な方が多いフィリピンの方々は、海でも陸でも私を癒してくれていました。そんな彼らが窮地に立たされています。日本ではあまり報道されていませんが、最大瞬間風速75mだったとも言われるとても大きな台風の被害で、家が倒壊したり屋根が飛ばされたり、ライフラインも絶たれているそうです。1日も早く彼らの日常が戻って来るよう願いを込めて。
コロナ禍前に、フィリピンのバリカサグ島で撮影した一枚。もう25年前くらいになるだろうか、この島には縁があって島に一つの学校に寄付をしたり、島の人たちと一緒にクリスマス会をやったりしていました。サンゴが素晴らしく綺麗で、ギンガメアジの群れや大きなウミガメがお目当てでした。私の住む沖縄でもこの台風の動きを注視していたので、ニュースが入ると仲間の安否を心配し「何かできないか」と考えたと同時に越智さんの活動を知り、すぐに賛同させていただきました。まだまだ支援が必要なはずです。
コロナ禍前に、フィリピンのバリカサグ島で撮影した一枚。もう25年前くらいになるだろうか、この島には縁があって島に一つの学校に寄付をしたり、島の人たちと一緒にクリスマス会をやったりしていました。サンゴが素晴らしく綺麗で、ギンガメアジの群れや大きなウミガメがお目当てでした。私の住む沖縄でもこの台風の動きを注視していたので、ニュースが入ると仲間の安否を心配し「何かできないか」と考えたと同時に越智さんの活動を知り、すぐに賛同させていただきました。まだまだ支援が必要なはずです。
フィリピン、特にボホール島、バリカサグ島は何度も訪れた、また行きたい島の一つ。バラクーダやギンガメアジの群れが多く、また島全体が国の保護区となっていて多くのアオウミガメや美しいサンゴの群生が見られます。島に唯一あるリゾートに宿泊し、特に早朝の光が柔らかい時間帯に美しいサンゴを撮影するのが毎度の楽しみでした。今回の台風の影響で多くのダイビングショップが被害を受けていてボートが沈没したり、コンプレッサーが水没したり、ダイビング器材が流されたりといった被害が多いと聞き、何かできないかと思うばかりです。
フィリピン、特にボホール島、バリカサグ島は何度も訪れた、また行きたい島の一つ。バラクーダやギンガメアジの群れが多く、また島全体が国の保護区となっていて多くのアオウミガメや美しいサンゴの群生が見られます。島に唯一あるリゾートに宿泊し、特に早朝の光が柔らかい時間帯に美しいサンゴを撮影するのが毎度の楽しみでした。今回の台風の影響で多くのダイビングショップが被害を受けていてボートが沈没したり、コンプレッサーが水没したり、ダイビング器材が流されたりといった被害が多いと聞き、何かできないかと思うばかりです。
セブはダイビングを始めた頃から訪れている場所でもあり、強い日差しを浴びながら、フィリピン特有のバンカーボートに揺られてさまざまなポイントを潜ったのを昨日のことのように思い出します。今回のセブ島とボホール島の間にあるカビラオ島で撮影した一枚は、駆け出しの頃に撮影した思い入れのある作品です。日系ショップも多く存在するセブやボホールなども被害が大きく、このコロナ禍をなんとか耐えている中で、さらなる困難を迎え入れることを考えるだけで胸が締め付けられる思いです。大きな被害を受けたフィリピンの方々に少しでも安らぎが訪れますように。
セブはダイビングを始めた頃から訪れている場所でもあり、強い日差しを浴びながら、フィリピン特有のバンカーボートに揺られてさまざまなポイントを潜ったのを昨日のことのように思い出します。今回のセブ島とボホール島の間にあるカビラオ島で撮影した一枚は、駆け出しの頃に撮影した思い入れのある作品です。日系ショップも多く存在するセブやボホールなども被害が大きく、このコロナ禍をなんとか耐えている中で、さらなる困難を迎え入れることを考えるだけで胸が締め付けられる思いです。大きな被害を受けたフィリピンの方々に少しでも安らぎが訪れますように。
セブ島近くのナルスアン島は、カラフルな海中が印象的な島。その海底にある鮮やかなイソバナの中に小さなタツノオトシゴの仲間、ピグミーシーホースが暮らしていました。タツノオトシゴは古来より「龍の化身」、「登り竜」などと例えられ、幸運のシンボルとされています。中でも、もっともカラフルでユニークだと思うのが、体長わずか1cmほどのピグミーシーホースです。困難を乗り越えて、命を繋ぎながら今も同じ場所に無事に暮らしているといいな。被災された方々の一日も早い復興が叶いますように、皆様のご協力とご支援のほどよろしくお願いいたします。
セブ島近くのナルスアン島は、カラフルな海中が印象的な島。その海底にある鮮やかなイソバナの中に小さなタツノオトシゴの仲間、ピグミーシーホースが暮らしていました。タツノオトシゴは古来より「龍の化身」、「登り竜」などと例えられ、幸運のシンボルとされています。中でも、もっともカラフルでユニークだと思うのが、体長わずか1cmほどのピグミーシーホースです。困難を乗り越えて、命を繋ぎながら今も同じ場所に無事に暮らしているといいな。被災された方々の一日も早い復興が叶いますように、皆様のご協力とご支援のほどよろしくお願いいたします。
セブ島はとても生物が豊富で、命溢れる海というのが僕の印象です。どこに潜っても魚がたくさんいて、サンゴや海藻などいろいろなシチュエーションで撮影できるので、いくら時間があっても足りずに泣く泣く帰り、また行きたい…となる海ですね。マクロも超楽しいのですが、この時も下を見ていたらギンガメアジが現れて慌ててダッシュしたのを覚えています。そんなセブ島とお世話になったダイビングショップの方々が受けている被害の大きさに言葉がでません。ぜひ、復興にお力を貸していただけたら、そしてまた皆であの美しいセブ島に潜りに行きましょう。
セブ島はとても生物が豊富で、命溢れる海というのが僕の印象です。どこに潜っても魚がたくさんいて、サンゴや海藻などいろいろなシチュエーションで撮影できるので、いくら時間があっても足りずに泣く泣く帰り、また行きたい…となる海ですね。マクロも超楽しいのですが、この時も下を見ていたらギンガメアジが現れて慌ててダッシュしたのを覚えています。そんなセブ島とお世話になったダイビングショップの方々が受けている被害の大きさに言葉がでません。ぜひ、復興にお力を貸していただけたら、そしてまた皆であの美しいセブ島に潜りに行きましょう。
8名の写真家それぞれが切り取った豊かなフィリピンの海。
「いつかまたこの海で潜りたい」
そんな想いを抱いた方も少なくないのではないだろうか。
いつの日かまた、
フィリピンの海で
ダイビングを
8名の写真家それぞれが切り取った豊かなフィリピンの海。
「いつかまたこの海で潜りたい」
そんな想いを抱いた方も少なくないのではないだろうか。
ダイビングは、自然環境と現地のダイビングショップの方々によって成り立っている。私たちがいつの日かまたこの海を楽しめるように、今できることとはいったいなんなのか。
ダイビングは、自然環境と現地のダイビングショップの方々によって成り立っている。私たちがいつの日かまたこの海を楽しめるように、今できることとはいったいなんなのか。
現在、日本国内では今回の企画の中心となって動いてくれた越智氏や、現地日系ダイビングショップ「Blue Coral」のオーナー・下釜宏氏を筆頭に、現地日系ダイビングショップへの支援を目的とした義援金活動「台風22号オデット被災セブ日系ダイブショップ義援金活動」を行っている。セブにあるショップすべてに声をかけたうえで、この活動に参加の意を表明した17社が支援の対象となっている。12月24日から始まったこの活動には国内の多くのダイビング関係者が賛同しており2022年1月25日現在、総額4,501,492円が寄せられている。その一部は日系ダイビングショップの復興への義援金としてすでに、各ショップへ渡してあり、使用用途は、各ショップが決めることになっている。それ以外は、被災後のダイビングポイントのリサーチや、瓦礫の撤去、ブイの設置などにかかる費用に充てることとなった。
一口1,000円から送ることができる義援金。この活動に賛同してくれる方はぜひ寄付のご協力、そしてこの現状を少しでも多くの方に伝えていただけたら幸いだ。
現在、日本国内では今回の企画の中心となって動いてくれた越智氏や、現地日系ダイビングショップ「Blue Coral」のオーナー・下釜宏氏を筆頭に、現地日系ダイビングショップへの支援を目的とした義援金活動「台風22号オデット被災セブ日系ダイブショップ義援金活動」を行っている。セブにあるショップすべてに声をかけたうえで、この活動に参加の意を表明した17社が支援の対象となっている。12月24日から始まったこの活動には国内の多くのダイビング関係者が賛同しており2022年1月25日現在、総額4,501,492円が寄せられている。その一部は日系ダイビングショップの復興への義援金としてすでに、各ショップへ渡してあり、使用用途は、各ショップが決めることになっている。それ以外は、被災後のダイビングポイントのリサーチや、瓦礫の撤去、ブイの設置などにかかる費用に充てることとなった。
一口1,000円から送ることができる義援金。この活動に賛同してくれる方はぜひ寄付のご協力、そしてこの現状を少しでも多くの方に伝えていただけたら幸いだ。