ダイビング×SDGs

Introduction

ダイビングこそ、SDGsだ

美しい海を未来につないでいくために、今、できること。
オーシャナは、海を愛する私たちダイバーこそ、SDGsに積極的に取り組むべきだと考えます。

Special Thanks:Ayako Sonoda,Kazuo Tase,Mari Yoshitaka
Photo:Takaji 0chi,Horiguchi Kazushige,Shunsaku Kamide,Yuta Shigeno,Kirin Sekito,Sachi Murai
Main Image Design:Panari Design
Edit:Harumi Yamamoto
Planning:Yuta Kawamoto
海が直面している危機

海が直面している危機

キラキラと輝く光の帯にうっとりし、そこに息づく生き物たちと一度の邂逅を果たすーー。私たちダイバーは、水中世界へ旅するたび、癒しや興奮、感動など、さまざまな恩恵を受け取っています。
しかし一方で、海はさまざまな汚染の憂き目にさらされているのも事実です。

2018年8月5日には、鎌倉の由比ガ浜にシロナガスクジラの赤ちゃんが漂着しました。「国立科学博物館動物研究部」による解剖の結果、胃袋からビニール袋が見つかったニュースを衝撃と共に覚えている方もいらっしゃるかもしれません。

海が直面している危機

キラキラと輝く光の帯にうっとりし、そこに息づく生き物たちと一度の邂逅を果たすーー。私たちダイバーは、水中世界へ旅するたび、癒しや興奮、感動など、さまざまな恩恵を受け取っています。
しかし一方で、海はさまざまな汚染の憂き目にさらされているのも事実です。

2018年8月5日には、鎌倉の由比ガ浜にシロナガスクジラの赤ちゃんが漂着しました。「国立科学博物館動物研究部」による解剖の結果、胃袋からビニール袋が見つかったニュースを衝撃と共に覚えている方もいらっしゃるかもしれません。

海洋プラ、地球温暖化の現実

海洋プラ、地球温暖化の現実

このように海洋ゴミを生物たちが誤食してしまうリスクの他、特に海の生態系に大きな影響を与えているのが、海に漂うマイクロプラスチック(5mm以下の小さなプラスチックごみのこと)です。小さく砕け、有害化学物質を吸着しながら海の中を循環。それを、海洋生物が体内に取り込み、蓄積し、さらに、食物連鎖で凝縮されていきます。
これらが海の幸として、私たちの食卓に並ぶことも忘れてはなりません。

その他にも海は、大気中に排出された温室効果ガス(二酸化炭素)の影響で、海洋酸性化や気候変動などでもそのエコシステムは脅かされています。
特に深刻な問題と言えるのが、気候変動による地球温暖化です。気温が1.5度上昇すると70〜90%、2度上昇すると99%のサンゴが死滅するだろうという予測も出ています。(【参考】気候変動に関する政府間パネル(IPCC)

サンゴ礁は、多様な生物の住処となり、海洋生態系を支えています。このサンゴが壊滅的なダメージを受けると、地球全体の環境がドミノ式に倒れる可能性があるのです。

海洋プラ、地球温暖化の現実

このように海洋ゴミを生物たちが誤食してしまうリスクの他、特に海の生態系に大きな影響を与えているのが、海に漂うマイクロプラスチック(5mm以下の小さなプラスチックごみのこと)です。小さく砕け、有害化学物質を吸着しながら海の中を循環。それを、海洋生物が体内に取り込み、蓄積し、さらに、食物連鎖で凝縮されていきます。
これらが海の幸として、私たちの食卓に並ぶことも忘れてはなりません。

その他にも海は、大気中に排出された温室効果ガス(二酸化炭素)の影響で、海洋酸性化や気候変動などでもそのエコシステムは脅かされています。
特に深刻な問題と言えるのが、気候変動による地球温暖化です。気温が1.5度上昇すると70〜90%、2度上昇すると99%のサンゴが死滅するだろうという予測も出ています。(【参考】気候変動に関する政府間パネル(IPCC)

サンゴ礁は、多様な生物の住処となり、海洋生態系を支えています。このサンゴが壊滅的なダメージを受けると、地球全体の環境がドミノ式に倒れる可能性があるのです。

課題解決にSDGsを取り入る

課題解決にSDGsを取り入る

残念ながらこれらの問題は、人間の社会経済活動が、海という自然環境に変化を及ぼしてしまった結果です。海の環境問題は、ダイバーにとって身近に感じやすい課題ですが、これからの未来を考えるとき、地球規模で持続可能性を考えていく必要があります。

自然環境と社会経済が調和を保ちながら循環していく“持続可能な社会”を目指すには、一人ひとりが、主体的に考え、行動をしていかねばなりません。

まずは、「エコバッグを使用する」「見つけたゴミは拾う」など、気づいたことから実行していくことが大切です。
一方で、この地球規模の課題に対しては、世界中の人が協力ししない限り、解決は望めません。

ここで、注目したいのが、SDGs(持続可能な開発目標)です。「Sustainable Development Goals」の略称で、エスディージーズと読みます。

課題解決にSDGsを取り入る

残念ながらこれらの問題は、人間の社会経済活動が、海という自然環境に変化を及ぼしてしまった結果です。海の環境問題は、ダイバーにとって身近に感じやすい課題ですが、これからの未来を考えるとき、地球規模で持続可能性を考えていく必要があります。

自然環境と社会経済が調和を保ちながら循環していく“持続可能な社会”を目指すには、一人ひとりが、主体的に考え、行動をしていかねばなりません。

まずは、「エコバッグを使用する」「見つけたゴミは拾う」など、気づいたことから実行していくことが大切です。
一方で、この地球規模の課題に対しては、世界中の人が協力ししない限り、解決は望めません。

ここで、注目したいのが、SDGs(持続可能な開発目標)です。「Sustainable Development Goals」の略称で、エスディージーズと読みます。

ダイバー視点でみるSDGsとは

ダイバー視点でみるSDGsとは

SDGsは、「2030年にあるべき未来の姿」を示すもの。2015年の国連サミットで採択された、2030年までに達成すべき世界的な開発目標のことです。
17の大きな目標とそれらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。

「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」など、主に発展途上国の課題解決に向けたものから、「気候変動に具体的な対策を」「海の豊かさを守ろう」といった地球環境に関するものまで、さまざま。
SDGsは、地球全体のあらゆる課題を包括的に解決していくための“手段”と言えます。

下記、「オーシャナが考えるSDGs」では、17個のゴールについて、広くダイビングを視点に取り上げました。
一口にダイビングと言っても、レジャーダイバー、プロダイバー、ダイビング事業者など、その関わり方は様々ですが、ここでは、まずSDGsを身近なものとして考えてみましょう。

ダイバー視点でみるSDGsとは

SDGsは、「2030年にあるべき未来の姿」を示すもの。2015年の国連サミットで採択された、2030年までに達成すべき世界的な開発目標のことです。
17の大きな目標とそれらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。

「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」など、主に発展途上国の課題解決に向けたものから、「気候変動に具体的な対策を」「海の豊かさを守ろう」といった地球環境に関するものまで、さまざま。
SDGsは、地球全体のあらゆる課題を包括的に解決していくための“手段”と言えます。

下記、「オーシャナが考えるSDGs」では、17個のゴールについて、広くダイビングを視点に取り上げました。
一口にダイビングと言っても、レジャーダイバー、プロダイバー、ダイビング事業者など、その関わり方は様々ですが、ここでは、まずSDGsを身近なものとして考えてみましょう。

10年後の未来へ

SDGsのゴールとターゲットには、理想の未来が描かれています。
加速するSDGsの潮流とともに、ダイバーだからできることを実行していきましょう。

10年後の未来へ

SDGsのゴールとターゲットには、理想の未来が描かれています。
加速するSDGsの潮流とともに、ダイバーだからできることを実行していきましょう。

経済成長と社会貢献を

経済成長と社会貢献を

SDGsは、2015年にMDGs(ミレニアム開発目標)の後進として、国連サミットで採択されて以来、国連、政府、自治体、企業、市民などが、実現に向けて動いてきました。

ダイビングというキーワードを通してSDGsを見渡すと、ダイバーだからこそできる活動がいくつもあることに気づきます。
また、ダイビング業界がさらなる経済発展をとげ、それにともなって、社会貢献を実現させることが肝要です。

そして、ダイビング業界で働く人が、クオリティの高いサービスを提供することが、社会貢献や地域経済の活性にもつながっていくーー、そんな好循環をもたらすことができるでしょう。

経済成長と社会貢献を

SDGsは、2015年にMDGs(ミレニアム開発目標)の後進として、国連サミットで採択されて以来、国連、政府、自治体、企業、市民などが、実現に向けて動いてきました。

ダイビングというキーワードを通してSDGsを見渡すと、ダイバーだからこそできる活動がいくつもあることに気づきます。
また、ダイビング業界がさらなる経済発展をとげ、それにともなって、社会貢献を実現させることが肝要です。

そして、ダイビング業界で働く人が、クオリティの高いサービスを提供することが、社会貢献や地域経済の活性にもつながっていくーー、そんな好循環をもたらすことができるでしょう。

できることからはじめよう

できることからはじめよう

SDGsは、「誰も置き去りにしない」という理念のもと作成されました。
一人ひとりが社会課題に関心を持つこと、そして、ダイバーだからできることは何か、問い続けることが必要です。

2030年まで、残すところ10年。
10年後、私たちの愛する海は、どのような姿をしているのでしょうか?
多様な生物が息づき、美しく青く輝く海があることを願っています。

できることからはじめよう

SDGsは、「誰も置き去りにしない」という理念のもと作成されました。
一人ひとりが社会課題に関心を持つこと、そして、ダイバーだからできることは何か、問い続けることが必要です。

2030年まで、残すところ10年。
10年後、私たちの愛する海は、どのような姿をしているのでしょうか?
多様な生物が息づき、美しく青く輝く海があることを願っています。