通常の潜降(フィートファースト)の成功例・失敗例(解説動画つき)
フィートファースト潜降について紹介します。
◆失敗例
【失敗1】お尻から急降下
お尻から落ちるヒップファーストで水底に墜落してしまうと、水底のウニにお尻が刺さったり、サンゴを折ってしまうなどいいことは何ひとつない。
原因はBC操作に夢中になってしまい、潜降時からヒップファーストになっているケースが多い。
【失敗2】沈めない……
単純にウエイトが足りていないケースもあるが、呼吸が乱れて息をしっかり吐き出せていなかったり、水中でバランスを崩し、手でもがいたり、フィンキックしてしまうなどのケースが多い。
結果、浮力が生まれ、なかなか沈めない原因となっている。
◆成功例
【成功1】前傾姿勢
フィートファーストの理想のフォームは前傾姿勢。
前傾姿勢を保つには最初が肝心で、潜降開始時から意識的に目線を海底に向けるのがコツ。
正しい前傾姿勢で潜降し、着底地点に近づくにつれてさらに前傾姿勢になり、最後は泳ぐときと同じように水平姿勢になるのが理想的。
■視線は潜降地点
■首を前に倒す
■腕は前で組み動かさない
■背中は反り気味。タンクを載せるイメージ
■ヒザを折りむやみに動かさない
【成功2】息を吐ききってしばらくして沈みだす
潜降時は呼吸をコントロールすることにより沈むので、潜る前に息を整えておくことが大事。
なので、水面で浮力を確保し、深呼吸をして息を整えてから潜降する。
また、水中でバランスを崩さないためには、体にフィットしたBCを選び、ウエイトは左右均等につける。
そして、フィンキックをだら〜んと脱力するといいだろう。
★“沈み過ぎ”も失敗!?
沈めないことを恐れてオーバーウエイトになってしまうケースは多い。
確かにオーバーウエイトならスムーズに潜降はできるが、それ以外のことで弊害が多くNG。
“沈んでしまっている”のと、適正ウエイトで正しく“潜降できている”のとでは大きな違いなのだ。
【手順のおさらい】
①呼吸を整える
潜降ポイントに到着したら、まずは水面で深呼吸。
呼吸を整え、耳ぬきをする。
②エアを排気
BC内のエアをすべて排気。
排気口が高くなることを意識する。
③息を吐き出す
大きく息を吸い込んだら、ゆっくりと息を吐き出していく。
限界まで吐き切るとすぐに苦しくなってしまうので、
7〜8割ぐらい吐き出したところで息を止める。