フリーダイビング世界最高峰の舞台、AIDAプール世界選手権2025が6月末開幕
2025年6月25日から7月3日まで、和歌山県にて「34th AIDA Word Championship 2025 Wakayama(第34回AIDAプールフリーダイビング世界選手権)」が開催される。フリーダイビングのプール競技における世界最高峰の舞台が、ついに日本に上陸。国際舞台での活躍が期待される日本代表メンバーも発表され、注目度はますます高まっている。
本大会を主催するAIDA(International Association for the Development of Apnea)は、1992年設立のフリーダイビング団体であり、競技ルールの策定や世界大会の開催、公認記録の認定などを通じて、競技の普及と安全性向上を推進している。
4種目で競われる、静寂と歓喜が入り混じる熱い戦い
AIDAプール世界選手権は、プールを舞台に行われる4つの種目で競われる。
• STA(Static Apnea / スタティック・アプネア)
気道を水中に沈め、呼吸を止めた状態をどれだけ長く維持出来るかを競う。
• DYN(Dynamic with Fins / ダイナミック・ウィズ・フィン)
息を止めて、1枚の大きなフィンを使って泳ぎ、プールを水平方向に何m泳げるか
• DYNB(Dynamic with Bi-Fins / ダイナミック・バイフィン)
息を止めて、2枚のフィンを使って泳ぎ、プールを水平方向に何m泳げるか
• DNF(Dynamic No Fins / ダイナミック・ノーフィン)
息を止めて、フィンを使わずに泳ぎ、プールを水平方向に何m泳げるか
競技は個人の挑戦でありながら、仲間とともに国の名を背負って挑む選手の姿には、自然と胸が熱くなる。昨年2024年の同大会(リトアニアにて開催)では、日本人選手たちも息をのむようなパフォーマンスを次々に見せ、多くの自己ベスト更新を果たした。その姿は、チームとしての一体感と、日本フリーダイビングの可能性を世界に示すものだった。そして今年、和歌山で開催される大会に挑む日本代表にも、数々の実績と情熱を持つ選手たちが名を連ねている。
代表選手一覧(2025年4月現在)
【女子】
《DYNB》
廣瀬花子(WC)/尾関靖子(WC)/梶眞理子(WC)/市原由利子/大井沙矢加/小林祥子/込山三友紀
《DNF》
尾関靖子(WC)/市原由利子(WC)/梶眞理子(WC)/西谷栄美/榊原理矢/下山あき/小林祥子
《STA》
市原由利子(WC)/岡本美鈴/大井沙矢加/奥山まどか/下山あき
《DYN》
廣瀬花子(WC)/尾関靖子(WC)/市原由利子(WC)/梶眞理子/岡本美鈴/大井沙矢加/小林祥子
※(WC)はワイルドカード。前年の世界ランキング10位以内に与えられる出場権。
【男子】
《DYNB》
大井慎也/石井秀男/近藤泰裕/矢部紀行
《DNF》
大井慎也/阿部恭佑/中込廉/大橋崇志
《STA》
大井慎也/横田太郎/矢部紀行/石井秀男
《DYN》
大井慎也/石井秀男/矢部紀行/中込廉

昨年同大会の日本選手団
和歌山から世界へ。観戦&ライブ配信で応援しよう
今大会は日本国内では初の開催となり、現地での観戦はもちろん、YouTubeでのライブ配信も予定されている。静寂の中で、選手たちが自らの限界に挑む姿は、見る者にも深い感動を与えてくれる。フリーダイビングをやっている人も、これから始めたい人も、世界トップの競技者が見せる“息を止めるだけじゃない”熱いドラマにぜひ触れてみてほしい。

昨年同大会にて、STAでの自己ベスト更新。歓喜の瞬間
【大会概要】
大会名:34th AIDA World Championship 2025(AIDAプール世界選手権2025)
日程:2025年6月25日(水)~ 7月3日(木)
会場:和歌山県 秋葉山公園県民水泳場(あきばさんプール)

(写真:「秋葉山公園県民水泳場 あきばさんプール)より)
主催:AIDA International
▶︎日本フリーダイビング協会HP
▶︎日本フリーダイビング協会Instagram
▶︎YouTubeライブ配信予定