パラオ、 ミッドナイト★ダイブクルーズ
Palau / パラオ
見たことの無い不思議な容姿の魚達と、あらゆる生き物のラーバ(幼生)との出会い。
Palau / パラオ
見たことの無い不思議な容姿の魚達と、あらゆる生き物のラーバ(幼生)との出会い。
- Photo&Text
- 峯水 亮
- Special Thanks
- デイドリームパラオ、坂上治郎、フィッシュアイ
- Design
- PanariDesign
浮遊系が続々と現れるエキサイティングな夜
ミッドナイトダイブクルーズを行うには、様々な条件と、準備が必用になってくる。
その一つが、数日・数時間にも及ぶナイトダイビングの間、常に一定の明るさを保つだけの多数の強力な水中ライトと、それを補う多数のバッテリーの準備、またライトを安定して設置する為には水中三脚も必要で、それらの準備には、毎日膨大な労力が費やされる。
真っ暗な水中を照らすライトには、強力なHIDライトや、最近では高光束&高効率のLEDライト製品も開発されており、このような特別なダイビングにも十分対応できる様になってきた。
次に、このクルーズの要と言ってもおかしくないのが、開催する場所の選択とポイントまでのアクセス方法だ。真っ暗な夜の海を長時間移動するのはとてもリスクが高く、体力的な負担も大きい。しかし、龍馬Ⅰ号の場合は、常に主要なポイントに近い場所に停泊する事が出来る為、ほんのわずかな距離をディンギーで移動するだけですみ、ダイビング後にはすぐに龍馬で休み暖をとる事も出来る。
まさに龍馬Ⅰ号のアクセシビリティーが無ければこのようなダイビングは叶わなかったことだろう。
真夜中からがクルーズの本番
夕食を終えると、いよいよミッドナイトダイブクルーズの準備が始まる。
充電をすべて済ませたライトがずらりとデッキ前に並び、ライトを固定する三脚セットの準備が着々と行われている。夜9時、ディンギーにすべての機材を積み込んで、いよいよポイントへと向かう。ポイントまでは平均5分程度と近い。ポイントに着いたら、まずは手分けして水中へライトの設置を行う。
浮遊系を集めるには3~10mくらいの水深がちょうど良く、ダイビング自体もその前後の水深で行われるので、平均水深はとても浅い。ただ、中層に浮かびながら探したり、撮影するので、中性浮力が完璧に取れることが参加の最低条件だ。