ボートダイビングでフィンを素早く脱ぐコツ
「ボートダイビング時にフィンを素早く脱ぐコツを教えて欲しい」と言われるが、技術的には、実はそうたいしたコツなどない。
せいぜい、ラダー上で体を安定させる方法とか、足をクロスさせるとか足の隙間に指を入れる方法ぐらい。
これを言ってはおしまいだが、体の柔軟性が一番ポイントだと思う。
前屈で地面に手が届かない僕にとって、フィンに手をもっていく作業は、どんなコツを知っていようが、15年潜っていようが、いつだって辛い(泣)。
ただ、技術的なこと以外で、できることもある。それは、
フィンとブーツの良い関係
いろいろな方を見て思うのは、
ブーツとフィンの関係が悪いがためにフィンを脱ぐときに苦労している、ということだ。
ブーツとフィンの関係が、ギスギスならぬキツキツ。
靴に例えると、ヒモをきっつきつに縛った靴は、歩行中に足が痛くなるし、いちいちヒモをほどかないと脱げない。
反対に、ほどよく縛った靴は、歩いていても脱げないし、脱ぎたいときにスポッと脱げる。
フィンとブーツもキツキツでもブカブカでもなく、優しくお互いを思いやるようないい塩梅の関係がベスト。
少なくとも、ダイビング中、あるいはダイビング後に、締め付けによって足が痛くなるようならキツキツの関係だろう。
フィンが脱ぎづらい人は、技術的なことだけでなく、フィンとブーツの関係も疑ってみてはいかがでしょう。
【余談】
僕がよく使うちょっとした裏技は以下。
ラダーに到着する前に、カカト部分をリリースしてしまい、ラダーに到着したらスポッと外すだけにしておく。
フィンとブーツの関係が良好でちょっと泳ぐ程度なら、カカトをリリースしたくらいでフィンは脱げない。
ただし、海況を見極め、自分のフィンの感触を把握していないとトラブルのもとになるので、あくまで自己責任で。