海の樹氷 西オーストラリア

Australia/オーストラリア

センターラ・グランドアイランド・リゾート&スパ

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越智隆治
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西オーストラリア バッセルトンジェティー

ダイビング雑誌での西オーストラリア特集といえば数千キロも離れているにも関わらず全て一度に紹介されるため、メインとなるエクスマスのジンベエザメ、モンキーマイヤやロッキンハムのイルカ、パースのアシカ、エスペランスのリーフィーシードラゴンなどのメインキャラクターの印象が強くなりすぎて、もっと面白いポイントがあるのに、もったいない。そんな思いから、WEB-LUEではこれから、西オーストラリアにあるかなり個性的で面白いダイビングディスティネーションを数回の特集に分けて紹介していく。
まず最初は、映画「千と千尋の神隠し」で有名になったバッセルトンジェティーと数百匹のハリセンボンが群れる、スワンレックだ。

西オーストラリア バッセルトンジェティー

「千と千尋の神隠し」の ワンシーンに
登場すると噂されるバッセルトンジェティー

ボートから西オーストラリア バッセルトンジェティーエントリーすると、目の前に鮮やかな新緑を感じさせる、海草の草原が広がる。その草原をゆっくりと目的の方向へと進むと、ホワイトトラバリや、サザンイエローテールスカッドと呼ばれるアジの群れが、目の前に立ちはだかる。僕は、その銀色に光輝く群れをかき分けるように進み、ジェティー(桟橋)の下を目指す。そこには、まるで、樹氷の中に迷いこんでしまったかのような不思議で、幻想的な海中景観が広がっていた。「こんな光景は今まで見たことがない」。僕は、樹氷の林を彷徨うように、ふらふらと浮遊しながら、上を見上げては、瞳を輝かせていた。バッセルトンジェティーは、西オーストラリアの玄関口、パースから南へ下ること約275kmにある。遠浅の海に、長く長く伸びた老朽化した木製の桟橋下が、地元ダイバーたちに人気のダイビングスポットになっている。元来、ジェティーダイブは、オーストラリアでは人気のダイビング。エスペランスやエクスマス、ブルームなどでもジェティーダイブを楽しむことができる。

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