女子ひとりでも楽々セッティング。水遊びをサポートする電動モビリティ「SCUBAJET」

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photo by Yudai Tsubone

夏といえば海遊び。コロナ禍が明け、久しぶりに海に行くなんて方も今年は多いのでは?でも、いざ遊んでみると意外と体力を消費することも。そんな体力に自信がない方におすすめしたいアイテムがオーストリア発、水上・水中で使える電動モビリティ「SCUBAJET(スクーバジェット)」。

他メディアでは紹介されていない、準備から片付けまでの一連の流れを簡単に説明しながら、オーシャナ女子編集部員がスキンダイビングとダイビングで使ってみたレビューをお届けしたい。

「SCUBAJET」とは?

photo by Yudai Tsubone

「SCUBAJET」は、ダイビング、シュノーケリング、SUPなど、オプションを取り替えることでさまざまなマリンスポーツに対応する変幻自在な電動モビリティ。コンパクトながらも強力な推進力を持ち、水中での冒険をさらに楽しくしてくれるだけでなく、先日公開された映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の水中撮影で使われるなど、作業潜水の場でも活躍している。

今回は、女性でも取り扱いやすいサイズ感の「SCUBAJET PRO(200Wh) Underwater Kit SMART BATTERY™」を使ってレビューをしていく。

▼水中移動の様子はこんな感じ!

▼製品詳細はこの記事をチェック

用途に応じて自由自在。シンプルかつコンパクトなデザイン

スマートなシェイプにさらさらとした手触りのデザイン(photo by Yudai Tsubone)

▼同梱品一覧と製品詳細

まずはセッティング。「組み立てが難しそう」と勝手なイメージを持っていたが、取扱説明書を一通り読んでみると、入れる、閉める、くっつけるの3ステップだけで意外と簡単そう。まず最初に、事前に充電しておいたバッテリーをモーターユニットに挿入。そして水漏れがしないようにノーズキャップをしっかりと閉める(ここ重要)。


(左)バッテリーは2つ挿入(右)ノーズキャップとモーターユニットに書かれたマークが合っているかチェック

次に、ハンドコントローラーをモーターユニットにネジで接続して完成。セッティングにかかった時間はものの10分ほど。とても簡単で、一人でも問題なく行えた。

いざ、SCUBAJETを持って海へ!使い勝手はいかに

photo by 清水淳

セッティングが完了!いよいよ海へGO!とその前に。プールもしくは足がつく浅瀬で、スピード調整、ライトの点灯、ディスプレイの見方などの操作方法をチェック。スピードを最大出力まで上げてみると、コンパクトな見た目からは想像できないほどのスピードに。推進力に期待ができそう。浅瀬で行う場合は、砂や石が吸水口に詰まらないように注意が必要(電動器材なので、細かいケアは忘れないように)。

(左)矢印部分のボタンを5秒間押すと点灯する(中央)矢印のボタンの右のみを押すとスピードアップ、左のみを押すとスピードダウン(右)黄色い部分の左右同時押しもしくは片方のトリガーを握ると起動し、トリガーを離すまで稼働。好みに応じてトリガーの設定変更が可能

スクーター本体の上部に配置されたディスプレイでは、スピード感、深度、バッテリー残量などがチェックできる。中でも嬉しいのは、駆動時間目安が表示されていること。残りどれくらい使用できるのか逆算しながら使用することができる。もちろんスピードを上げすぎると駆動時間が短くなってしまうので要注意。慣れてきたら、陸へ戻る時だけ使用するなど、どのタイミングでどれくらいのスピードで使うか、事前に計画を立ておくとより効率的に使うことができそう。

スキンダイビングでの使い心地

photo by Yudai Tsubone

実際にスキンダイビングで使ってみて気に入ったポイントは、なんと言っても操作性の簡便さ。ボタンの位置と仕組みを覚えてしまえば、直感的に操作できるのが魅力的。スーパーマンのようなスタイルで、海の中を優々と飛んでいる感覚はとても気持ちよかったです。フィンのキック力がなくても自由自在に進む気持ちよさは病みつきになるかも

また、女性が一番気になるであろう重さについては、地上では約3kgと少し重みは感じるものの、水中では浮力のおかげでほとんどその重さは感じることはなかった。さらに、事前にリーシュやカラナビを用意しておけば、SCUBAJETを使用しない時にBCDやベルトに固定しておくことも可能。

上下ジグザグに泳いだり、潜行する際にSCUBAJETの力を借りたり、普段フィンキックの力だけではできない動きができるのも新鮮(photo by Yudai Tsubone)

そして、驚いたのは男女二人で持っても進んでいく推進力。同じスピードで、同じ景色を楽しめるっていいかも。付属品を使うと、360度カメラやGoProも取り付けるので、夏の思い出の記録もちゃっかりできちゃうのも嬉しいところ。

ダイビングでの使い心地

photo by 清水淳

スキンダイビングに比べると、BCDやタンクなど他の器材も身につけているため、地上を移動する時の重さは少し気になった。ただ、ボートエントリーであれば地上での移動は少ないし、ビーチエントリーでもポイントに向かうまでの水中移動が長い場合は、体力消耗量が格段と減り、ありだなと感じた。初心者ダイバーの方や体力に自信がない時、ダイビングショップにあったら嬉しいアイテムかも。
潮の流れが強い場所でも、推進力のおかげで流されない部分も魅力的なポイント。サンゴ礁の間や地形の間を通る時、生き物にぶつかってしまうことも防ぐことができるので、中性浮力に自信がない時にも使える。

注意事項としては、スキンダイビングに比べ速度調整時にバランスを崩すことがあるため、十分に慣れるまでは徐々に速度を上げていくのをおすすめする。

真っ青な海の中をSCUBAJETで進んでいく写真を見ると、映画『彼女が水着に着替えたら』の水中スクーターで泳ぐシーンを思い出しました。(笑)

長く大切に使うためにはアフターケアを入念に

海遊びを楽しんだ後は、アフターケアも忘れずに!。
その1、塩水で使用した後は真水で洗浄することを忘れないように
その2、室内など直接日光が当たらない場所で本体を拭き取り乾燥させる。電子部品なので内部やバッテリーは水濡れを避ける。
その3、乾燥後バッテリーは必ず取り出し日陰で保管をする
その後は、定期的にバッテリー充電チェックを行うだけ。特別な解体などは必要ないとのこと。

▼洗浄方法を動画でわかりやすく解説

レビュー商品詳細


商品名:SCUBAJET PRO(200Wh)
価格:
Underwater Kit: HD BATTERY™ ¥270,000 (税込/送料込み)
SMART BATTERY™ ¥300,000 (税込/送料込み)
直径: 80mm
長さ: 430mm(200Wh)
本体重量: 3.2kg(200Wh)
バッテリー重量: HD BATTERY™、SMART BATTERY™×2共1.2kg(200Wh)
出力と最大速度: 1,000W、Underwater7.2km/h、無段階変速
駆動時間: Underwater:20分-1.5時間(200Wh)
*速度や潮流などにより異なる。
充電時間: 2時間、SMART BATTERY™は連結充電が可能(200Wh)
充電可能回数: 約1000回
最大水深定格: 60m
浮力: 1kg
製品保証: 通常1年、有償【SHIELD™】保証で本体最大3年、バッテリーは共に1年
対応アクティビティ:ダイビング、スノーケリング、SUPなど

おわりに

実際にSCUBAJETを使用してみて感じたのは、海遊びの楽しみ方の幅が広がるということ。金額は30万円と少しお高めだが、様々な水中アクティビティを楽しみたい方にとって、とても価値のある投資とも言える。水中での冒険を新たなレベルに引き上げたい方に是非ともおすすめの水中器材だ。

SCUBAJET
オーストリア絵画のように美しいヴェルターゼ湖で誕生したSCUBAJETは創設者でCEOのArmin Kundigraberと父親Gert Kundigraberにより2016年に設立。お客様に寄り添い、お客様の声から製品を昇華し、環境と調和したデザイン、雇用創出のために自社スタッフによるハンドメイドによる組み立てをおこない、高品質の製品を生み出すために尽力している。品質、シンプル、そして進化を求める姿勢は、SCUBAJETのアイデンティティを象徴している。

一般からのお問い合わせ先
SCUBAJET 正規総販売代理店
株式会社NTL
E-Mail: scubajet@ntlws.com
最新情報や購入方法は、NTL ONLINE STOREをご覧ください。

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PROFILE
奄美在住。高校生の時にブラジル留学を経験。泳ぐのが苦手で海とは縁がない人生だと思っていたが、オーシャナとの出会いを通じてOWD(BSAC)を取得。オーシャナを通じ、環境問題や海のことについて勉強中。
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