ナイトロックスで潜るパラオ!!
Palau / パラオ
世界遺産パラオの海を、全ダイブ、ナイトロックスで潜る
Palau / パラオ
世界遺産パラオの海を、全ダイブ、ナイトロックスで潜る
- Photo&Text
- 越智 隆治
- Special Thanks
- ブルーマーリン
- Design
- Panari Design
「世界が認めた貴重な海に潜った」という満足感
小笠原も2011年に世界遺産に登録され、観光客が増加し、盛り上がりを見せた。
パラオでも、少しずつではあるが、観光客が増加傾向にあるという。
今後、多くの「世界遺産フリーク」がパラオに訪れて、マッシュルームのような島が点在する、ロックアイランドの特徴的で美しい自然環境を堪能することだろう。
2012年、自分は取材で世界遺産の海を3カ所潜る機会があった。
一つは、世界遺産登録ほやほやの、このパラオの海。
そして、フィリピンのトゥバタハリーフ(1998年登録)、そしてニューカレドニアのバリアリーフ(2008年登録)だ。
どれも、美しい海中景観と、守るべき、希有な生態系が存在する貴重な海。
そして、「世界遺産」という看板は、なんだかんだ言いながら、やはり、「世界が認めた貴重な海に潜った」という、ある種のステータスを感じさせてくれるのだ。
台風一過の海中
今回、取材を行なったのは、2012年12月2日に台風24号がパラオに直撃した直後の事。
そのときに、ブルーコーナーなどに、その時期群れるはずの無いツノダシやミヤコテングハギなど、様々な種類の魚たちが異常に群れて、産卵行動を行なっていた。
これほどの種類が一度に群れる状況は、普段は見る事が無い。
何故このような現象が起こったのかは定かでは無いのだが、パラオにいる何人かのベテランガイドに質問したところ「初めて見る光景」であり「破壊的な自然災害に直面した魚たちが、種を残すために取った行動ではないか」と推測していた。
いずれにしても、こんな現象を見ることができるパラオの海は、やはり貴重な海だと感じた。