ガイドさんとどれぐらい距離をとればいいんですか?

先に断っておくと、
ガイドにピタッとついていくダイビングスタイルは日本独特。
その是非は議論の余地があるが、
今回はガイドが管理しまくりの日本スタイルという前提で、
その距離を考えてみよう。

まず、自分のことを言うと、
学生時代の体育会系のダイビングクラブでは、
ダイビング中はバディとピッタリと寄り添い、
先頭を行くヘッドからも離れることなく潜っていた。

ちょっとでもアイコンタクトのタイミングが遅れようもんなら、
反省会で「アイコンタクトのタイミングが悪い!」と
烈火のごとく怒られた。

おかげで常にバディやヘッドを意識することができるようになったが、
ちっとも楽しくない。
唯一の楽しみは目の前にあるかわいい先輩の尻ぐらい。
ある意味、幸せではあるが何もダイビングで感じる幸せでもない。

ということで、管理されまくれでも楽しくないし、
自由あり過ぎでは安全が脅かされる。

その落としどころはどこにあるのか?

そこで、
管理する側の友人ガイドに聞いてみた。

「まず、ガイドの力量次第でコントロールできる範囲が異なります。
でも、ひとつ言えることは基本的には”見える範囲”にはいてほしいかな。とは言っても、何度も一緒に潜っていてレベルの高いダイバーならバディ同士でフリーにすることもあるし、海況によって、集まるように指示したりするし、状況によって異なるけどね」

この「見える範囲にいて欲しい」というのはガイドからよく聞く話。
同時に、「見て欲しいときに見てくらないことが多い」とも。

ということで、ゲスト側としてできることは、
まずは少なくともガイドから見える範囲にいること。

そして、定期的にチラッとガイドの方を見て、
いつでも指示を受けられるような状況にしておくのがいいのだろう。

結婚10年以上の、
つかず離れずの夫婦のような距離感ってことか。

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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