ガイドさんとどれぐらい距離をとればいいんですか?
先に断っておくと、
ガイドにピタッとついていくダイビングスタイルは日本独特。
その是非は議論の余地があるが、
今回はガイドが管理しまくりの日本スタイルという前提で、
その距離を考えてみよう。
まず、自分のことを言うと、
学生時代の体育会系のダイビングクラブでは、
ダイビング中はバディとピッタリと寄り添い、
先頭を行くヘッドからも離れることなく潜っていた。
ちょっとでもアイコンタクトのタイミングが遅れようもんなら、
反省会で「アイコンタクトのタイミングが悪い!」と
烈火のごとく怒られた。
おかげで常にバディやヘッドを意識することができるようになったが、
ちっとも楽しくない。
唯一の楽しみは目の前にあるかわいい先輩の尻ぐらい。
ある意味、幸せではあるが何もダイビングで感じる幸せでもない。
ということで、管理されまくれでも楽しくないし、
自由あり過ぎでは安全が脅かされる。
その落としどころはどこにあるのか?
そこで、
管理する側の友人ガイドに聞いてみた。
「まず、ガイドの力量次第でコントロールできる範囲が異なります。
でも、ひとつ言えることは基本的には”見える範囲”にはいてほしいかな。とは言っても、何度も一緒に潜っていてレベルの高いダイバーならバディ同士でフリーにすることもあるし、海況によって、集まるように指示したりするし、状況によって異なるけどね」
この「見える範囲にいて欲しい」というのはガイドからよく聞く話。
同時に、「見て欲しいときに見てくらないことが多い」とも。
ということで、ゲスト側としてできることは、
まずは少なくともガイドから見える範囲にいること。
そして、定期的にチラッとガイドの方を見て、
いつでも指示を受けられるような状況にしておくのがいいのだろう。
結婚10年以上の、
つかず離れずの夫婦のような距離感ってことか。