残タンクでもう1本潜るのはダメですか?

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わしも、まだエアの消費が少ないことが嬉しかったころ、
他の人が50なのに自分は100も残っていて得意になっていたが、
何だか損した気分もあり、若干複雑な気持ちだった。

原則で考えれるなら、ブリーフィングで決めた内容が
状況によって変わってしまうのはありえることじゃろうし、
いくらエアがたくさん残っていても、他の人が新しいタンクに変えて潜る中、
残タンで潜るのはよろしくない。ガイドの計画にも影響するし、
エアはバディのバックアップという意味合いもあるからな。

しかし、今回の場合、お店のケアがよろしくなかったようじゃのう。
残圧150も残ってエグジットすれば、納得できない気持ちはよくわかる。
例えば、アシストがいるのであればエアが早い人だけを先に上げるとか、
エアが早かった人を休憩させて「残タンダイブしたい人〜?」と有志を募り、
皆が残タンクを使って浅場ダイビングでするとか、フォローが必要だったのじゃろう。

もちろん一番いいのはグループ分けじゃろうが、
初めてのゲストも多い現地サービスなんかでは、
エアの消費は潜ってみないとわからなかったりもする。
それにエアの消費が早い人は、「迷惑をかけた」と落ち込んでいるはずじゃから、
ある程度理解を示すこともマナーとして大事じゃ。

もちろん、エアが尋常じゃなく早いと知っていて、
同じことを繰り返すお店なら三行半でいいじゃろう。
普通、そういう人がいるとわかっていれば、グループ分け、
タンクの容量を増やす、アシストをつける、などの対策を立てるもんじゃからのう。

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
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〇NPOプロジェクトセーフダイブ
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〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
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