トド!北海道積丹半島、幌武意 part1 かいじゅうのすむ海
Hokkaido / 北海道
北海道のウェブマガジン、第1弾はトド!
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北海道のウェブマガジン、第1弾はトド!
- Text
- 寺山 英樹
- Photo
- 越智 隆治
- 取材協力
- Avii Wave(アビイウェーブ)
- Special Thanks
- 商船三井フェリー、ゼムハウス
- Design
- Panari Design
微笑むダンゴウオのオバケ“、ゴッコ”の哀愁
夏はウエットスーツで潜れるほど水温の上がる北海道だが、今回潜ったトドの海の水温は5度。
しっかり保温していたので陸上ほど寒さは感じなかったが、海の中は静寂に包まれ、ピーンと張りつめた雰囲気が漂っている。
そんな緊張感とは対照的な北の愉快な仲間たち。
本来、水面を見上げつつトドを探さなければいけないのだが、温帯や熱帯と異なる北の生き物たちに、どうしても目が釘付けになってしまう。
中でも目を引くのが、“ゴッコ”の愛称で親しまれているホテイウオ。
“微笑むダンゴウオのオバケ”とでもいったファニーフェイスだが、産卵の後は弱ってあらゆる生物たちの栄養となる運命。
そこかしこに、白濁して弱ったゴッコがいて、ときにヒトデに覆いつくされ、ときにトドのエサとなり、さらに陸上では人間様の珍味となり…。
キュートなゴッコの微笑みの裏に潜むのは、フランケンシュタインのような哀愁か。
いずれにしても、存在感ナンバー1の北のアイドルなのでした。