「潜水士になる!」はたして2週間で試験に合格できるのか!?

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ダイビングインストラクター業にもともと興味はあり、潜水士の人たちが実際に潜水作業をしている姿を見る機会があったこともあり、前々から潜水士の資格は取りたいと思っていたのです。

が、いざ資格を取ろうと思ってもなかなか腰が上がらず、年に数回しかないタイミングをことごとく失い…、ちんたらしていたらだいぶ時がたってしまっていました。

潜水士って何?という方もいるかもしれないので、ここで少しだけ潜水士についてご紹介したいと思います。

潜水士とは、“潜水用具を装着して海・湖沼などの水中・水底において何らかの作業をする人を指す”のですが、それではわかりにくいので、潜水士の仕事の一部をご紹介しますね。

潜水士は大きく分けて5つの種類の仕事があります。

  • サルベージ事業:海難救助や沈没船等の引き上げ作業
  • 潜水土木作業:港湾整備による捨石ならしなどの基礎土木工事、ダムや上下水道設備の保守作業、海底ケーブルの敷設、臨海地帯での発電所の取水管や放水管の付着物除去作業
  • 調査事業:ダムや上下水道設備の調査、臨海地帯でも発電所の主膵管や放水管の調査、海域や湖沼での環境調査・写真撮影
  • 水産物の採取:魚介類や海藻等の採取作業
  • スポーツ:ダイビングの指導

つまり、ダイビングのインストラクターとして日本で働いている方や被災地などで潜水作業をしている方は潜水士の資格も必要ということになります。

約10日前、2014年内には絶対に取ろうと決意し、試験日程を確認すると次は2014年1月31日。
申込み期限は2週間前の消印、よし、間に合う!!ということで、ぴったり2週間前の消印で無事、申込書を提出してきました!

…と、言いたいところだったんですが、受験料、間違えて振り込みました…(泣)

6,800円振り込まなきゃいけないところを勘違いして6,500円…。
闘う前から負けた気分です。

すぐさま先方に確認。
「すいません、金額間違えて振り込みました」

“それでは受理できません”と言われることを覚悟していたのですが、なんと「当日に不足分300円を払ってもらえれば大丈夫ですよ~」とのお返事。
ありがとうございます、なんて優しい担当者なんだ。

稲生薫子の潜水士試験受験票

さて、敗者復活戦の機会も与えられ、教本も手に入れたし勉強するかと意気込み、さっそく1章を眺めてみる。
30秒後、教本をパタンと閉じる。
「無理!絶対無理!!(泣)」

久しぶりの勉強拒否反応、しかもかなり強め。
なんでそんなに拒否反応が出たのか真剣に考えてみたところ、記憶は高校時代に遡りました。

私は都立高校を卒業したのですが、所属していたのは普通科ではなく、国際科。
国際科は週に英語のクラスが8~10コマある代わりに、数学と理科の授業がほとんどないんです。

思い起こせば、高校で習った数学は、数Ⅰのみ。
数A、数ⅡB、数ⅢCにいたっては教科書も見たことありません。

数Ⅰ最後の授業で、担当のおじいちゃん先生が三角形を書きながら「はい、今から新しい科目に入ります。これはサイン・コサイン・タンジェントと言います」と言った瞬間、“キーンコーンカーンコーン”…授業終了のチャイム。

「これが何かを知りたい人は、来年数Ⅱを取ってくださいね~」
数学の授業はすっかり忘れても、この言葉を忘れることはありません(笑)

当時は「数Ⅱなんて取るもんか。一生数学やらなくて済む!ひゃっほーー!」と思っていましたが、今になってこんなに数学が必要になるとは…。
“さいんこさいんたんじぇんとって何?”という疑問は私の中で永遠に解決されることはないでしょう。

理科も同じく、物理や化学などに分かれていたわけではなく“理科総合B”というカテゴリー。
今は、潜水士の教本の(N)とか(kg/㎥)とかの記号を呆然と眺めて悲しくなっているところです。

まさかここにきて理科まで必要になるとは…。

と、ここまで言い訳を並べてきたのはもちろん落ちても責めないでねという周りへの伏線と自分への甘やかし。

聞いたことない単位と計算式が鬼のように出ててて、全国の潜水士の皆さまと前々から勉強されている皆さまに平謝りの気分です。
とりあえず2週間、久しぶりの試験勉強の日々になりそうです。

潜水士になれるかなれないか、もう甘えてる暇もないのでとにかく精一杯もがいてみます!

家族に「(NHK朝ドラあまちゃんの)天野アキちゃんがとれた資格でしょ?あんた取れないの~?」と若干小ばかにされたので、こうなったら二週間で絶対受かってみせる!!
みなさま、海のように広く、深い心で優しく見守って頂けると嬉しいです。

申請書類を手に入れる方法や私が選んだ教本等は、次回ご案内したいと思います。

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PROFILE
成蹊大学文学部国際文化学科卒業。
ナレーター、司会、ダイビング・モデルとして、TV、雑誌、モーターショー、トークショーなどで活躍。宝くじのキャンペーンガール「幸運の女神」では、46都道府県を旅する。

2013年からは、大物運・海況運をつかさどる「海の女神」へと転身し、舞台を海に変えてオーシャナの突撃体験レポートを担当。
潜水士資格も取得し、2014年は伊豆大島復興観光大使「ミス椿の女王」として、伊豆大島をはじめとした被災地復興支援活動にも尽力する。

「ダイビングがきっかけで、物の見方も感じ方も生き方も180度変わり、自分の周りまでもキラキラ輝き出したことを実感。 
いろんなことを体験しながら、たくさんの“きっかけ”を届けていきたいです」

【経歴】
・第25期 日本テレビイベントコンパニオン
・第11~12期 スバルスターズ
・第33期 宝くじ「幸運の女神」
・第23代 ミス椿の女王(2014.2~)
・第29代「ミス熱海・桜娘」(2016.1~)
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