【ウミウシ特集 Vol.1】 ウミウシ50選! ダイバーが会える「海の宝石」主なグループの人気種を徹底紹介

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ウミウシ

世界中の海に3,000種から5,000種は存在するといわれるウミウシ。今回はその中でも、ダイバーが遭遇する確率の高いウミウシ50種を厳選して紹介します。

目次

ウミウシってどんな生き物?

貝殻を持たない巻貝

ウミウシという名称の由来ははっきりしていません。おそらく角のような触角とスローモーな動きが牛を連想させたのでしょう。学問的な記述としては、研究者の藤田経信氏 が1892年から3年間の間に論文発表した9種の「うみうし」が日本初だそうです。
分類学的にはイカ・タコや貝類と同じ軟体動物です。特に巻貝と縁が深く、大雑把にいえばウミウシとは「貝殻を持たない巻貝の仲間」なのです。「持たない」といっても幼生期には貝殻があるので、「成長の過程で貝殻を捨てる巻貝」のほうが正確かもしれません。また、成体となっても貝殻を保持しているグループもあります。

海の「宝石」か「ナメクジ」か?

分類体系としては、軟体動物の中の腹足(ふくそく)類(巻貝の仲間)に属する後䚡(こうさい)類というグループでしたが、近年の新しい分類方法等によって大幅な変更がされつつあります。しかし、分類学上の名称や階級が変わっても、構成メンバーはほとんど変わりません。
分類が複雑なうえ、実物のウミウシたちは姿かたちをはじめ食性も生態も多種多様。「海の宝石」の異名をとる美しい種類もいれば、ナメクジのような不気味なものもいます。「ウミウシ」と簡単にまとめてしまっていますが、奥が深すぎて全体像がなかなかつかめないのです。そのあたりもマニアを虜にする大きな魅力なのかもしれません。

いろいろな姿・形のウミウシ20選!

ダイビングで見る主なグループ

多様な形態、生態のウミウシたち。その種類も膨大です。ダイビングや磯採集で見つけたウミウシの種類を調べるときは、主なウミウシのグループを知っておくと便利です。

※注①:ここでは従来の図鑑で使われている分類に従っているので、最新のものとは異なる部分があるかもしれません。
※注②:ここに挙げたものはウミウシと呼ばれる動物グループのほんの一部。例えば裸殻翼足(らかくよくそく)類(クリオネの仲間など)などは今回紹介していません。

頭楯(とうじゅん)

「貝殻を捨て切れなかった」グループです。砂泥に暮らすものが多く、頭部に(たて)のような部分があり、砂泥中を進むのに役立っているそうです。また、触角を持たないことも大きな特徴。

ミスガイ

①ミスガイ

立派な貝殻は大きな個体では大きさ4cmほどになる。貝殻に収まりきらないフリル状のピンクの軟体部分は青白く縁取られ美しい。危険を感じると、意外なほど素早く砂泥に潜り込む。本種の仲間は“〇〇シボリガイ”という和名が多い。分布/インド-西太平洋、大西洋

ミガキブドウガイ

②ミガキブドウガイ

派手な軟体部分に覆われていて、貝殻は外からは見えない。熱帯・亜熱帯の暖かい海に生息。緑藻食で、沖縄では初夏に多い。2~3cm。分布/インド-西太平洋

カラスキセワタ

③カラスキセワタ

体内に小さな貝殻をもち、サンゴ礁の砂地や砂泥底に生息。大きな個体では6~7cmに達する。貝などの底生動物を丸呑みする。分布/インド-西太平洋

嚢舌(のうぜつ)

貝殻をもつもの・もたないものがあり、形態も多様性に富んだグループですが、歯舌の形状とそれを入れる袋があるという解剖学的特徴があります。触角は1対だけで、ほとんどが指先サイズの小型種。

ソライロミドリガイ

④ソライロミドリガイ

体が細長く、背中が縦に割れてフリフリしている嚢舌類は「〇〇ミドリガイ」という名前をもつことが多い。熱帯性で大きさは2~3cm。分布/西部太平洋

ナギサノツユ

⑤ナギサノツユ

大きな貝殻をもち、イワヅタなどの緑藻類上に生息。刺激を受けると白い物質を出し、しばしば長い尾を自切して逃げる。2~4cm。分布/インド-西太平洋

アメフラシ類

小さな頭部に比べて胴体は丸く太く、背中に木の葉状の薄い貝殻をもっています。頭上に触角が1対、口の前には口触手(こうしょくしゅ)という突出部が1対。英語圏ではなぜかSea hare(海のウサギ)と呼ばれています。種類によってサイズは様々で、1mにもなる大型種もいます。

アマクサアメフラシ

⑥アマクサアメフラシ

茶系統の個体が多いが、赤みがかったものや黒色班があるものなどカラーバリエーションに富む。春先、浅瀬でよく見られるようになり、紐が絡み合ったような黄色の卵塊を産む。刺激を受けると白っぽい汁を放出する。5~10cm。分布/南日本

背楯(はいじゅん)

大きくて平たい背中が広がっていることが特徴。フシエラガイの仲間は背中の軟体部に小さな貝殻が埋没していますが、貝殻をもたないもの(ウミフクロウなど)や外から見える厚い貝殻をもつもの(ヒトエガイなど)など様々です。

チギレフシエラガイ

⑦チギレフシエラガイ

危険を感じると、4片から成る外套膜の左右と後部を自切する。黒っぽいもの、白っぽいものなど個体によって色彩変異が激しい。6~7cm。分布/インド-西太平洋

マダラウミフクロウ

⑧マダラウミフクロウ

日中は砂中に潜っていて、夜になると活動を開始する夜行性。大きな個体では7~8cmとなる。しばしば泳いで敵から逃げることがある。分布/インド-西太平洋

裸鰓目(らさいもく)-ドーリス類

裸鰓類は非常に多様性に富み、大きく4グループに分けられます(いずれも貝殻は退化しています)。最大グループのドーリス類は種数も色彩も華やかで、背中にヒラヒラと広がる花弁または羽状の(えら)をもつことが特徴です(刺激を受けると鰓を引っ込めてしまうので注意)。

カナメイロウミウシ

⑨カナメイロウミウシ

イロウミウシ科の仲間はよくまとまったグループで、細長い体と後背部に開く花のような鰓、頭部の触角をもつ。美しい種類が多く、まさに海の宝石だ。カナメモチという植物の若芽の色と似ていることから和名が付いた。2~5cm。分布/西部太平洋

チリメンウミウシ

⑩チリメンウミウシ

網目状の模様が特徴。よく似た種類にサラサウミウシ、ヒャクメウミウシなどがいる(同種とする研究者もいる)。2~5cm。分布/西部太平洋

オオエラキヌハダウミウシ

⑪オオエラキヌハダウミウシ

白の地色に暖色の斑紋が特徴。大きさ3~5cm。よく似た種類にアカボシウミウシ、キイボキヌハダウミウシがいる。分布/インド-西太平洋。

キイロイボウミウシ

⑫キイロイボウミウシ

ドーリス類ではあるが、イボウミウシの仲間は例外的に背中に羽毛状の鰓がない。よく似た種類が多いが、本種は比較的識別しやすい。3~7cm。分布/インド-西太平洋

ツノザヤウミウシ

⑬ツノザヤウミウシ

ツノザヤウミウシの仲間は鰓の両脇に1対の大きな突起があること、触角に鞘があることなどで他のドーリス類と区別が容易。1~2cm。分布/インド-西太平洋

トサカリュウグウウミウシ

⑭トサカリュウグウウミウシ

リュウグウウミウシの仲間は立派な触角とずんぐりした胴体をもち、いかにも「海牛」という風貌。背中の鰓も太く大きい印象で、他のドーリス類と区別しやすいグループだ。本種は10cm以上となるが、数cmの小型種もたくさんいる。分布/インド-西太平洋

裸鰓目-ミノウミウシ類

よくまとまった形態のグループです。背面に多数の突起が生えており(和名のミノの由来)、頭部には触角のほか前端に頭触手(とうしょくしゅ)(口触手)と呼ばれる1対の触手が目立ち、これによって他のドーリス類と区別できます。

サクラミノウミウシ

⑮サクラミノウミウシ

淡いピンクを帯びた白色のボディが美しい。センナリウミヒドラというヒドロ虫類の枝状でよく見られ、コイル状の卵塊を産み付ける。2~4cm。分布/日本(写真/神宮司瀬里奈)

スミゾメミノウミウシ

⑯スミゾメミノウミウシ

黒く細長い体をもち、ヒドロ虫類の枝上に生息。ピンクのコイル状のものは卵塊。背中の正中線に白線を持つ近縁種もいる。2~3cm。分布/インド-西太平洋

裸鰓目-タテジマウミウシ類

ナメクジ状のタイプとミノウミウシ類に似ているタイプに大別されます。外見がまったく異なるのに同じタテジマウミウシ類とされるのは、中腸腺の形状など解剖学的知見に共通点があるからです。

アワシマオトメウミウシ

⑰アワシマオトメウミウシ

白いボディを縁取るオレンジライン、触角の先端の青など、オトメウミウシの仲間の中では最も優美な種類のひとつ。背面をよく見ると細かい縦ヒダがあることがわかる。大きな個体では6cmとなるが、通常2~4cmほど。分布/日本

コヤナギウミウシの仲間

⑱コヤナギウミウシの仲間

ミノウミウシ類に似るが、口触手がないことなどで区別可能。画像の個体はサーシャコヤナギウミウシかトゲトゲウミウシと思われる。2~3cm。分布/西部太平洋

ホソハスエラウミウシ

⑲ホソハスエラウミウシ

本種および近縁種の多くは砂泥や砂地、砂礫の海底に生息しているものが多く、意外と移動スピードが速い。1~4cm。分布/西部太平洋

裸鰓目-スギノハウミウシ類

細長い体をもち、背面の両側に突起が並んでいることがスギノハウミウシ類というグループの特徴ですが、この突起が種類によって形も色も様々で大変ユニークです。

メリベウミウシの仲間

⑳メリベウミウシの仲間

半透明の薄茶の体をもち、背中に太い背側突起が並ぶ。頭部(左側)先端に口があり、これを投網のように広げて小さな甲殻類などを捕食する。画像はヒメメリベ(2~5cm/西部太平洋)またはムカデメリベ(4~10cm/インド-西太平洋)と思われる。

人気のウミウシ30選!

ご近所の磯で会う普通種

南日本の浅い海岸に生息しており、磯遊びやシュノーケリングでもよく見られる種類です。

コノハミドリガイ

㉑コノハミドリガイ

緑がかったボディには白と黒の小斑点があり、側足はオレンジと黒のラインで縁取られる。ハネモなどの緑藻食。2021年、体の大部分を自切した後、残った頭部からボディを再生することが発表された。嚢舌類。2~3cm。分布/西部太平洋

アメフラシ

㉒アメフラシ

春になると磯や海岸の浅瀬に現れ、「海ゾウメン」と呼ばれる黄色の紐状の卵塊を産卵。刺激を受けると紫色の汁を分泌する。10~40cm。分布/北西太平洋

アオウミウシ

㉓アオウミウシ

南日本の磯でごく普通に見られる。背中の両脇に見られる黄色の斑紋は変異があり、欠如した個体もいる。1~3cm。分布/沖縄を除く日本、朝鮮半島、香港、台湾

コモンウミウシ

㉔コモンウミウシ

名前の通り黄や紫の小紋が散らばるかわいらしいイロウミウシの仲間。南日本の磯で普通に見られるほか、サンゴ礁にも生息。2~4cm。分布/インド-西太平洋

ムカデミノウミウシ

㉕ムカデミノウミウシ

非常に細長くスレンダー、背中の突起がまるでムカデの脚のように見えるミノウミウシの仲間。よく見られる大きさは3~5cm。分布/西部太平洋

ダイバーの人気者(関東地方以南)

伊豆半島や紀伊半島、伊豆諸島など、関東地方以南のダイビングポイントでよく見られる人気のウミウシたちです。

ウデフリツノザヤウミウシ

㉖ウデフリツノザヤウミウシ

山吹色のボディ、突起や触角の鞘を彩る蛍光色が印象的。アニメやゲームのキャラクターを連想させる姿から、“ピカチュウウミウシ”という愛称がある。コケムシという底生動物を食し、冬から春にかけて出没することが多い。2~5cm。分布/インド-西太平洋

クロヘリアメフラシ

㉗クロヘリアメフラシ

赤褐色や黒褐色、白っぽいものなど個体によって色彩変異がある。春から秋にかけて日本全国の浅瀬で見られる。2~5cm。分布/日本、朝鮮半島(写真/神宮司瀬里奈)

ムラサキウミコチョウ

㉘ムラサキウミコチョウ

華やかな種類が多い頭楯目ウミコチョウ科の中で、最も普通に見られる種類。大きく広がる側足で、ヒラヒラと泳ぎ出すことがある。1~2cm。分布/西部太平洋

サガミリュウグウウミウシ

㉙サガミリュウグウウミウシ

鮮やかな青や暗褐色などの地色に、暖色の円紋がよく映える。模式産地が相模湾であることから和名が付いた。大きな個体は10cmを超える。分布/西部太平洋

ゴマフビロードウミウシ

㉚ゴマフビロードウミウシ

地色はオレンジや黄色、たまに白いこともある。全身の繊毛状の突起がまるでビロードのようで、その一部が黒い。1~2cm。分布/インド-西太平洋

アカエラミノウミウシ

㉛アカエラミノウミウシ

シースルーのボディには小さな白点が散在し、背面には暖色系のミノ状突起が並ぶ。尾と口触手に白線が入る。2~5cm。分布/日本、香港(写真/神宮司瀬里奈)

イガグリウミウシ

㉜イガグリウミウシ

黄色の背面に白い突起が並び、上品な和菓子のようにも見える。突起先端のピンクがないものや、全身白っぽい個体もいる。1~3cm。分布/インド-西太平洋

ミアミラウミウシ

㉝ミアミラウミウシ

背正中に隆起線があり、鰓の前にある突起が特に大きい。個体によって暖色系や緑、青、紫など色彩にバリエーションがある。3~10cm。分布/インド-西太平洋

カンナツノザヤウミウシ

㉞カンナツノザヤウミウシ

一見ウデフリツノザヤウミウシ(㉖)と似ているが、体全体に黒い斑紋が散在すること、指状突起の先端が黒いことなどで識別できる。1~3cm。分布/西部太平洋

ミヤコウミウシ

㉟ミヤコウミウシ

地色は赤褐色や濃い灰色などに青や水色の円紋があり、背中は様々な色の突起で覆われ全体に複雑な色合い。写真は幼体。2~5cm。分布/インド-西太平洋(写真/神宮司瀬里奈)

ヒロウミウシ

㊱ヒロウミウシ

一見ミノウミウシの仲間に見えるが、裸鰓目ドーリス類に属する。岩礁のオーバーハングや崖などにいることが多い。0.5~1cm。分布/西部太平洋(写真/神宮司瀬里奈)

ダイバーの人気者(サンゴ礁)

沖縄のサンゴ礁や東南アジアなどのダイビングポイントで人気のウミウシです。

コンシボリガイ

㊲コンシボリガイ

ミスガイの仲間で、貝殻を持つ頭楯類のウミウシ。大きく広がる軟体部分は青や緑などのバリエーションがある。貝殻の大きさは最大1cmほど。分布/インド-西太平洋

オオアリモウミウシ

㊳オオアリモウミウシの仲間

ミノウミウシ類に似るが、嚢舌類の小型種。大きさは1cm弱。よく似た種類が複数あり、写真はおそらくホホベニモウミウシ(分布/東南アジア)

アカテンイロウミウシ

㊴アカテンイロウミウシ

山吹色に散る赤点が艶やかで、色彩変異はあまりない。潮通しのよい岩礁で見られる。3~5cm。分布/西部太平洋

シンデレラウミウシ

㊵シンデレラウミウシ

紫のボディ、黄色の鰓が特徴。近縁種に白いボディのゾウゲイロウミウシがいる(同種とする研究者もいる)。大きな個体は10cm近くになる。分布/西部太平洋

オトヒメウミウシ

㊶オトヒメウミウシ

派手な模様のイロウミウシの仲間。移動するときは外套膜の周縁を上下に打ち振るい、その様はまるでスカートのようだ。3~7cm。分布/西部太平洋

キスジカンテンウミウシ

㊷キスジカンテンウミウシ

モザイクウミウシ属(Halgerda)の仲間。近縁種のコンペイトウウミウシとの間に自然交雑が観察されている。4~7cm。分布/西部太平洋

アデヤカミノウミウシ

㊸アデヤカミノウミウシ

華やかなミノウミウシの仲間の中でも特に艶やかな種類。冬から春にかけて比較的よく見られる。2~3cm。分布/インド-西太平洋

ヒオドシユビウミウシ

㊹ヒオドシユビウミウシ

特徴的な模様で、裸鰓目スギノハウミウシ類の中でも識別しやすい種類。ヒドロ虫類を食べる。体をくねらせてよく泳ぐ。4~7cm。分布/インド-西太平洋

ナイトダイビングで見るウミウシ

夜行性のウミウシは多く、ナイトダイビングでは昼間はあまり見かけない種類や行動が見られます。

ミカドウミウシ
ミカドウミウシ

㊺ミカドウミウシ

昼間でも見られるが、夜間はしばしば中層に泳ぎ出すことが知られている。通常、外套膜は背中側に巻いていて(写真左写真上)、刺激を受けると大きく広げる。この大きな外套膜を大きく打ち振るって遊泳する姿(写真右写真下)から英語圏ではスパニッシュ・ダンサーと呼ばれている。よく見るサイズは10cmほどだが、最大60cmに達する大型種。分布/インド-西太平洋

タテジマウミウシ属の仲間

㊻タテジマウミウシ属の仲間

タテジマウミウシの仲間は夜行性のものが多く、昼間は砂泥中に潜んでいる。写真はアカフチハスエラウミウシ で、伊豆半島などで見られる。大きさ4~8cm。

ホウズキフシエラガイ

㊼ホウズキフシエラガイ

背楯類のウミウシで、半透明なボディは黄や赤などの暖色系。刺激を受けると白い液を分泌する。昼間は転石下などに潜んでいる。2~4cm。分布/インド-西太平洋

このウミウシを見るならこの海!

アオミノウミウシ

八丈島でチャンス大
㊽アオミノウミウシ

写真は腹側(海面下に張り付いているところを陸から撮影したもの)。外洋の水面下で浮遊生活をする種類のため、一般のダイビングではまず見ることはない。ただ、伊豆諸島の八丈島では、黒潮の影響か春から夏にかけてしばしば大量に吹き寄せられることがある。この姿から英語圏ではBlue dragon(青い竜)、Sea swallow(海のツバメ)、Blue angel(青い天使)と呼ばれている。2~5cm。分布/インド-太平洋、大西洋

八丈ブルーに漂うブルードラゴン(アオミノウミウシ) ~ダイバーなら一度は会いたい美し過ぎるウミウシ~

ヌメアカタライ

ニューカレドニアの固有種
㊾愛称ヌメアカタライ

現在のところニューカレドニアからのみ知られているイロウミウシ科の仲間。以前のNoumea catalaiという学名から“ヌメアカタライ”と呼ばれていたが、現在の学名はVerconia catalaiへ変更されている。1cm前後。分布/ニューカレドニア

ドーナツマツカサウミウシ

インドネシア・バリ発の人気者
㊿ドーナツマツカサウミウシ

インドネシア・バリ島のトランバンでよく撮影される、スギノハウミウシ類に属するマツカサウミウシの仲間。2018年に和名が付くまでは“ゴージャスマツカサ”という愛称で呼ばれていた。刺胞動物のカヤ類に着生する。大きさ1cm前後。分布/西部太平洋

ダイバーやシュノーケラーが会うチャンスのある種類を中心に、50種のウミウシを紹介しましたが、あなたは何種類知っていましたか? 次回はウミウシの不可思議な生態について、さらに深掘りしていきます。お楽しみに!

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PROFILE
東京水産大学(現東京海洋大学)在学中、「水産生物研究会」でスキンダイビングにはまり、卒論のサンプルであるヤドカリ採集のためスキューバダイビングも始める。『マリンダイビング』『マリンフォト』編集部に約9年所属した後フリーライターとなり、現在も細々と仕事継続中。最近はダイビングより弓に夢中。すみません。
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