「KAILは疲れない」は本当か?フィン履き比べでガチンコタイム計測!

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1ページ目では、プールでの水面移動という形でのKAILの履き心地やタイムをご紹介しました。

こちらでは、主にスキューバダイビング中でのKAILの履き心地について、現場のインストラクターにお話をうかがいます。

今回お話をうかがったのは、「フィンを履いて泳いでいる時間なら日本で誰にも負けない自信がある」と豪語する、伊豆海洋公園のダイビングサービス、スキューバ サービスステーション NASO(ナッソー)のオーナーインストラクター、柳田満彦さん。

伊豆海洋公園のダイビングサービス・ナッソーダイブのオーナーインストラクター、柳田満彦さん

柳田さんは、ダイビングガイド業に加えて、ほぼ毎日フリッパーの練習をしているほどの“フィンの達人”。
実は現役バリバリのフリッパー競技選手で、50歳を超えてもなお、全日本スキューバダイビング室内選手権大会の200m潜泳の日本記録の保持者でもあるほどです。

というわけで“フィンを語るには最適なダイビングガイド”という立場からのお話をうかがってきました!

KAILの違いは「蹴り上げ」時に表れる

柳田

僕は今、ダイビングガイドの仕事でKAILを使っていまして、その中でいくつかKAILについて気づいたことがあるので、それについて話します。
まず、このKAILっていうフィンは、「蹴り上げ」のときの推進力を活かすことができるんですよ。

KAILについて語る柳田満彦さん

柳田

他のゴムフィンと比べてると分かるんですが、KAILは裏面のセンター部分がたいらな形になっています。
それに対して、従来のものはなめらかに曲がった形をしています。

KAILの場合、このたいらな形が「蹴り上げ」の推進力を活かせる理由になるんですよ。

従来のフィンのように上向きになめらかに曲がった形をしていると、蹴り下げのときの推進力で前に進みます。
でも、その形だと、どうしても蹴り上げのときに発生する力を後ろに伝えにくいんですよね。

一方で、KAILはセンター部分がたいらな形をしている。
この形は、腿を使ってフィンキックしたとき、蹴り上げのときにも力を後ろに伝えやすい形なんですよ。

実は、フィンキックするときに発生する推進力って、蹴り上げ:蹴り下げ=5:5なんですよ。
本来なら同じだけの力が発生しているんです。

けれど、その力を使ってない人が多い。
そんな中で、KAILなら、無駄になりがちな蹴り上げのときの力も推進力として活かせる形をしているんですね。

フィンキックの蹴り上げと蹴り下げ

柳田

蹴り下げのときの推進力だけだと、「グッ、グッ、グッ」と進む瞬間が単発的になるんですよ。

それが、蹴り上げのときも蹴り下げのときも推進力が生まれると「グーーーッ」となめらかに進めることになるんですね。

どっちがストレスなくスムーズに泳げるかといったら、もちろん後者です。

あと、本来フィンキックって、膝下からじゃなくて腿から動かすのが正しい形なんですよ。

KAILは水中で腿からフィンキックをすることでその真価が発揮されますから、KAILは正しいフィンキックを覚えるにも最適なフィンなんです。

足首にかかる疲労が少なくなるフィン

柳田

あと、KAILは使っていて凄く「ゴム」らしさを感じます。
KAILは他のゴムフィンに比べて少し硬いので、フィンがしなってからの戻りが非常に速いんですよ。

これはどういうことかと言うと、しなりが速いとフィンキックしたときに足、特に足首にかかる負担が少なくなるんです。
フィンがしなっているときはそれだけ力がかかっているということですから。
この特徴のおかげで、女性や足の力に自信がない人でも足が疲れなくなるんですね。

結局、スキューバダイビング中にフィンに求められることって、「いかに最後まで疲れないでフィンキックできるか」っていうことですから。
持続してフィンキックできることが大切なんです。

僕もKAILを使っていて、本当に足への負担が減りました。
それがはっきりわかります。
その点に関して、KAILは非常に優秀なフィンですよ。

KAILについて語る柳田満彦さん

“フィンの達人”のダイビングガイドが感じたKAILの特徴

柳田さんがKAILについて感じている要点をまとめると、以下の二点と言えそうです。

  • 蹴り下げ、蹴り上げ、両方の推進力を活かせるフィンキックができる
  • フィンがしなってからの戻りが速いため、足首への負担が少なくなる

特に「蹴り上げ」についてのお話は興味深かったです。
確かに多くのダイバーが、下に蹴る「蹴り下げ」のときばかりに進んでいるのではないでしょうか。

KAILについてのお問い合わせは以下から

TUSAのフィン・KAILについての特集、いかがだったでしょうか。

確かにガチンコで行ったタイム計測ではしっかりとした結果が出ており、「1ダイブ最後までしっかり蹴ることができるフィン」というコンセプトに嘘偽りはありませんでした。

このフィン、まだ購入できる場所が多くないという点はありますが、興味をもっていただいた方はぜひ以下のTUSAのページからお問い合わせください。

お問合せ | TUSA

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