ダイビングのギモン、なんでも相談!なんでも答えるQ&A

ボートダイビングで船酔いしない方法はありますか?

ボートダイビングで船酔いしない方法はありますか?

回答・Answer

ダイバーの大敵といえば船酔い。

ボートダイビングに慣れてくると、船酔いしない過ごし方も身についてくるものだが、
なんと、海に行かずとも陸上で克服できるらしい。

熟練のテックダイバーにして、三保耳鼻咽喉科院長の三保仁先生に聞いた。

Q.
まずは、船酔いのメカニズムを教えてください。

A.
頭が揺れると、内耳の中にある前庭および三半規管がその揺れを感じて、
電気信号を脳に送ります。
脳ではその電気信号を受け取り、「揺れている」と認識します。

しかし、その揺れが極端にひどかったり、長時間に及ぶと、
自律神経が刺激を受けてその調節バランスがおかしくなり、
吐き気、頭痛、めまい、冷や汗などの症状を起こしてしまいます。
それが、「乗り物酔い」のメカニズムです。

Q.
船酔いしない体にはなれますか?

A.
長期間、反復して揺れの電気信号が脳に送られ続けているうちに、
脳は疲れ果ててしまい、とうとう最後には脳の神経回路を組み替え、
その電気信号を受け取れないようにブロックしてしまいます。
すると、いくら揺れていても酔わなくなるのです。
このメカニズムを「中枢代償」と呼びます。

漁師は子供の頃には船に酔いましたが、毎日何年も船に乗っているうちに、
中枢代償が完成して酔わなくなるのです。
しかし、私たちは毎日船に乗れません。
ですから、地上にいながら揺れの刺激を受ける訓練をしなくてはなりません。

Q.
具体的な訓練の方法を教えてください。

A.
近所の公園などで、毎日5分間ブランコに乗ります。
降りた後にふらつかなくなったら、今度は目をつぶり、下を向いて5分間乗るようにします。
時には横向きに座ると良いでしょう。

近所にブランコがない場合には、
その場でピョンピョン垂直跳びをしながら回転する運動を2〜3分間、
その後逆回りで2〜3分間跳ぶと、波や船に酔わなくなるという論文もあります。

これらの訓練を1ヶ月ほどすれば、
ほとんどの人はダイビングボート程度では酔わなくなります。

訓練をしても、どうしても酔いに慣れない人は、
もともとめまいの持病を持っている場合が多いので、
耳鼻科医に相談してみましょう。

Q.
ダイビング当日に気をつける点はありますか?

A.
前日の飲酒を控え、寝不足を避けます。空腹も満腹もいけません。
ボートに乗る前は柑橘類を避けた軽い食事をとります。
ボートでは、排気ガスを吸わない場所で後方に座り、
下を向いて細かい作業をしない、などの工夫も有効です。

せっかく憧れの海に行っても、船酔いしてしまっては台無し。
一生に一度しか行けないようなビッグスポットに行くときは、
船酔い自主トレをしてみてはいかが!?

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