ダイビングの始め方・決定版!

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Cカード取得までの流れ(例)

「Cカードを取りたい」と思ったらまずやること

ここでは、「ダイビングを始めたい」「Cカードを取得したい」と思ったときに、具体的にどうすればいいか、どういった流れになるのかをご説明します。

このサイトをご覧になっている方は、すでにいくつかのページを読まれていると思いますが、ここでもいろいろと知識を得ることをおすすめします。

そうやって知識を身につけたら、以下の順番で進めてみましょう。

都市型ショップでとるか現地サービスでとるかを決める

Cカードを取るにあたって、自分には都市型ダイビングショップで取るのが向いているのか、現地ダイビングサービスで取るのが向いているのかを考えてみましょう。Cカードを取得した後に通いやすいかどうかも考慮してみてください。

普段の行動範囲内に都市型ダイビングショップがあれば、そこを訪ねてみるのもいいでしょう。都市型ダイビングショップは気軽にお店に行けることが大きなメリットの一つです。

また、沖縄や奄美群島・海外リゾートなどに旅行する予定があるのでしたら、その旅行中に講習を受けられる現地ダイビングサービスを探してみるのもいいでしょう。

都市型ダイビングショップでCカードを取得する場合

都市型ダイビングショップでCカードを取得する場合、一般的に以下のような流れになります(一例ですので、ダイビングショップやインストラクターによって異なる場合もあります)。

1.ダイビングショップを探す

まずインターネットやSNS、ダイビングをしている知り合いなどから、ダイビングショップに関する情報を集めましょう。近くのお店なら、普段の行動範囲内にダイビングショップがあればそこも候補になるでしょうし、インターネットでも「ダイビング ○○○(地元の地名)」などのキーワードで検索してみましょう。

なお、インターネット検索結果の上位にくることはCカード取得講習の内容の善し悪しと必ずしも直結はしませんので、なるべくいろんなダイビングショップを調べてみてください。Google MapのクチコミやYahoo!知恵袋も情報源になるでしょう。

2.ダイビングショップで話を聞く

気になったダイビングショップに電話やメールフォームで問い合わせをしてコンタクトを取り、実際に足を運んでみましょう。講習を受けると決める前にダイビングショップに行ってやりとりができることは、都市型ダイビングショップのメリットの一つです。

ダイビングのこと、そのお店のこと、スタッフのこと、疑問や質問があったらここでなんでも聞いておきましょう。

3.Cカード取得講習を受けることを決める

そのダイビングショップに任せて安心だと感じたら、Cカードを取る講習の申し込みをします。この申し込みには、健康状態や病歴などを含めたメディカルチェックが含まれます。ダイビングショップによっては、スケジュール調整やダイビングツアー情報配信のためにここで会員登録をしなければいけない場合もあります。

その際は「会員になったらどのような特典があるのか」「それにかかる費用はどれぐらいなのか」をしっかり確認するようにしましょう。

4.学科講習を受講する

まずは学科の講習で、ダイビングのしくみ・ルール・注意すべきことなどを勉強します。平日の夜や土日などの休日を利用して、講習を進めていきます。かける時間はショップ・インストラクターによって異なりますが、だいたい2、3時間を2回もしくは3回に分けて行うところが多いです。ここでしっかりとした知識を身につけましょう。

指導団体によっては、事前に教材を受け取って自習をしてくることが必須の場合や、インターネットで動画を見ながら学ぶEラーニングの受講が必須の場合があります。どの指導団体も、学科講習の最後には簡単なテストがあります。

5.プール講習を受講する

学科講習を終えてから、あるいは学科講習と並行して、プールでの講習を行います。学科講習と同じように、平日の夜や土日などの休日を利用して、講習を進めていきます。自社でプールをもっているダイビングショップもあれば、プール施設を借りて使用するダイビングショップもあります。

ダイビング器材をつけて講習する前に、まずシュノーケリングで水に慣れる講習を行うところも多いです。プール講習にかける時間は様々で、2、3時間で終えるショップもあれば、プール講習は無制限で何度参加しても追加料金なしというダイビングショップもあります。

プールでスキルをしっかりトレーニングしておくことは、海洋実習での不安や緊張を減らしてくれることにつながるでしょう。

6.海洋実習に参加する

いよいよ近場の海(例えば、東京からだと伊豆半島など)に行き、そこで講習を行います。1泊2日のツアー形式で行われることが多いです。2日続けて仕事を休むのが難しい方には、1日ずつに分けた日帰りツアーを2回開催してくれるダイビングショップもあります。

プールでトレーニングしたことを、実際に海の中で確認していきます。なお、このときに講習を担当するのは現地のダイビングサービスのインストラクターではなく、ツアーを行う都市型ダイビングショップのインストラクターです。学科講習やプール講習でコミュニケーションを取っているインストラクターが担当であれば、不安なことを相談しやすいでしょう。

7.Cカードを取得!

学科のテストも海洋実習もクリアできたら、晴れてCカード取得となります。お店に戻ってから、指導団体が用意しているCカード発行申込書に記入し、約1週間後にCカードが届きます。

現地ダイビングサービスでCカードを取得する場合

現地ダイビングサービスでCカードを取得する場合、一般的に以下のような流れになります(一例ですので、サービス・インストラクターによって異なる場合もあります)。

1.サービスを探す

まずインターネットやダイビングをしている知り合いなどから、現地のダイビングサービスに関する情報を集めましょう。旅行する先が決まっているなら、その場所から「ダイビング ○○○(旅行先の地名)」などのキーワードで検索することができますし、Cカード取得を目的にした旅行なら、気になるダイビングサービスの場所から旅行先を決めるのもいいでしょう。

沖縄など南の島でのCカード取得コースは、ダイビングサービスが旅行会社と組んでツアーになっているケースも多いです。

2.サービスに連絡をする

気になったダイビングサービスに電話やメールをしてコンタクトを取ってみましょう。都市型ダイビングショップと違って事前にお店に行くことがなかなか難しいので、ここでの対応をしっかりと確認してみてください。

ダイビングのこと・そのお店のことだけでなく、現地でのお店への行き方なども含めて、なんでも聞いておきましょう。地域・サービスによっては、最寄りの駅・空港などへの送迎を行っているところもあります。

3.Cカード取得講習を受けることを決める

そのショップに任せて安心だと感じたら、Cカードを取る講習の申し込みをします。電話かメールでその旨を伝えましょう。健康状態や病歴などは、その段階で確認されるケースもあれば、現地のお店に行ってからというケースもあります。

現地サービスでも、都市型ショップと同じように会員登録をしなければいけないこともあります。単にダイビングサービス側でお客さんの管理をしやすいようにという場合が多いですが、もしも費用がかかる場合は、それに含まれる費目・特典などを確認するようにしましょう。

また、ここで学科講習・プール講習と海洋実習のスケジュールも確認しておきましょう。1日中講習を行うところもあれば、長期滞在の場合は半日ずつなどにできるところもあります。ダイビング(Cカード講習)のスケジュールが決まれば、現地での他の遊びの予定も立てやすいでしょう(ただし、海況によっては予定が変更される場合があります)。

4.学科講習を受講する

まずは学科の講習で、ダイビングのしくみ・ルール・注意すべきことなどを勉強します。学科講習にかかる時間は都市型ショップと同じですので、だいたい3、4時間を1日もしくは2日に分けて行うところが多いです。ここでしっかりとした知識を身につけましょう(もちろん、学科講習の最後には簡単なテストもあります)。

5.プール講習を受講する

学科講習を終えてから、あるいは学科講習と並行して、プールでの講習を行います。自社でプールをもっているダイビングサービスもあれば、プール施設を借りて使用するダイビングサービスもあります。ただ、現地サービスの中には、プールではなく、浅くて穏やかな海で講習を行っているお店もあります。

ダイビング器材をつけての講習の前に、まずシュノーケリングで水に慣れる講習を行うところも多いです。プールでスキルをしっかりトレーニングしておくことは、海洋実習での不安も少なくなり、より講習を楽しめることにつながります。

6.海洋実習に参加する

プール講習でトレーニングしたことを、海の中で行います。もちろん、海ですぐに講習が行えることは、現地サービスのメリットの一つです。なお、プール講習を行っていないダイビングサービスの場合は、プール講習と海洋実習の境目がやや曖昧になることもあるかもしれません。

自社ボートを所有しているダイビングサービスであれば、より透視度が高くて魚の数も多いボートダイビングで海洋実習を開催することもあります。その場合は、船酔いの対策をしておかないと気分が悪くてダイビングに参加できず、実習が修了できないということもありますのでご注意ください。

7.Cカード取得!

学科のテストも海洋実習もクリアできたら、晴れてCカード取得となります。お店で、指導団体が出しているCカード発行申込書に記入し、約1週間後にCカードが届きます。Cカードの受け取りは、次回にそのお店に行った時に受け取るか、もしくは郵送となります。

以上がCカードを取得する際の主な流れですが、ダイビングはCカードを取得すればそこで終わりではありません。むしろそこがスタートとなって、みなさんそれぞれのダイビングライフが始まります。Cカードを取得した後に、本当の楽しさが待っているのです。

信頼できるダイビングショップを見つけよう!

Cカード取得後のダイビングライフのために

ここまで「ダイビングを始める=Cカードを取得する」ことについて、いろいろとお話をしてきました。最後に「Cカードを取得した後」のこともふまえたお話をさせていただきます。

ダイビングは、特にCカードを取得した直後の初心者〜中級者の頃は、まだまだわからないこと・知らないことがたくさんあると思います。そのとき、身近に信頼できるダイビングショップ、もしくはインストラクターがいることはとても大きな助けになります。

いろんな疑問や質問を気軽に訊けて、それに納得できる答えをもらえる環境がとても大切です。

都市型ショップでも、現地サービスでも

都市型ダイビングショップでCカードを取得した方は、そのショップ・インストラクターが信頼できると思ったら、しばらくそこで知識や経験を重ねるのがいいでしょう。普段の生活でも気軽にお店で相談できる点は、都市型ダイビングショップの大きなメリットです。

現地ダイビングサービスでCカードを取得された方も、“普段から通って相談できるお店”として近くに信頼できる都市型ショップを見つけておく、という形はアリだと思います。また、気軽に相談できるのなら、それが現地ダイビングサービスでも全く問題ありません。

よく通うサービスであったり、電話やメールでも丁寧に受け答えしてくれるサービスであったり、そうしたフォローを快くしてくれるところもたくさんあります。もっと言えばダイビングショップに属していない個人のインストラクターでも、知識とスキルがしっかりしていて信頼できる方なら問題ないと思います。

まとめ

この特集では、スキューバダイビングを始める時点で必要だと思われる情報を、なるべく全て網羅するように作成しました。その中には、ダイビングライセンスを取得するための情報だけでなく、ダイバーになった後にどういう形でダイビングを続けていけばいいか、という話も含まれています。

海中世界を楽しむためにはどうやってダイビングを続けていくかというのも、大事なお話です。ほとんどの方がきっと「ダイバーになること」が目的ではなく「ダイビングを楽しむ」ことが目的ですよね。ダイバーになっただけで終わってしまうのは、とてももったいない話です。

どんなダイビングショップ・インストラクターであれ、「ダイビングのことならとりあえずここに訊こう」と信頼できるところがあると、ダイビングがとても続けやすくなると思います。それを見つけるためには、ある程度の労力は惜しまないことをおすすめします。

オーシャナの発信する情報が少しでも参考になり、素晴らしいダイビングライフを送っていただけると幸いです。

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