トニー・ウーの撮るトンガ

Tonga / トンガ

Take me to Tonga!

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Tony&Emiko Wu
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Take me to Tonga!

クジラの王国、トンガ。WEB-LUE・越智隆治も度々訪れ、過去にも記事を公開しているが 今回は水中写真家トニー・ウーの視点から トンガのクジラたちに迫る。

トンガのホエールスイム

絶好のクジラスイム日和に出会ったフレンドリーな親子

窓のカーテンの隙間トンガのホエールスイムからこぼれる眩しい光で眼が 覚めた。普段は朝が弱い私。でも、こんなに明るいとカーテンを開けて外の景色が見たくなる。眼下に広がるヨットハーバーの海は穏やかで、対岸の山のヤシの木々は風に揺られていない。今日は絶好のクジ ラスイム日和だ。よし、頑張ってクジラと泳ぐぞ。気分がぐっと高まってくる。桟橋には、早くも準備を済ませた皆んながボートを待っている。トンガのホェールスイムは実質4日間。限られた日程の中で、フレンドリーなクジラと泳ぎたい、また思い描いた写真を撮りたいと、期待に胸を膨ら ませて日本から何十時間もかけてやってくる。ボートに乗船する時、私は皆んなの期待感をひしひしと肌で感じる。ガイドとして気合いが入る瞬間でもある。ボートを走らせると、毎日地元の船とすれ違う。私より何倍もある体格のいい村民たちは所狭しと座っており、今にも沈みそうなボートから皆んなが手を振って来る。トンガ人は、とても温和で人情味ある人たちなのだ。ヨットハーバーを出ると、もうそこはクジラが泳ぐテリトリー。どこにいてもおかしくない。私は、スパイホップ号のルーフに上がり、地平線をなぞる様に何度も目を凝らして探し始める。同時に心の中で、「クジラよ、 出て来~い」と願う。

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