MARIANAS OCEAN -4人の写真家が魅了されたマリアナ3島の風景-
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Saipan Tinian Rota / サイパン・テニアン・ロタ
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Saipan Tinian Rota / サイパン・テニアン・ロタ
- Photo
- Junji Takasago,Kirin Sekito,Takuya Nakamura, Sachi Murai
- Text
- Satomi Kikuchi, Kaoruko Inou
- Edit
- Naoko Machida
- Special Thanks
- マリアナ政府観光局/MVA, Delta Air Lines, North Mariana Diving Operators Association
- Design
- Panari Design
TINIAN × 中村卓哉
五感で感じてほしい、手つかずの海

静かでまったりと潜れるテニアンの海を象徴するような場所。真っ白な砂地にサンゴの根が点在する癒し系のポイントです。
(撮影ポイント=ウラシマ/Urashima)
抜群の透明度とダイナミックな地形。その魅力はサイパンと同じでも、さらにワイルドにした海がテニアンだ。きれいな水を湛えるマリアナ海溝の影響で、サイパンよりも透明度が良く、地形もよりダイナミックといわれている。
水深10m前後の棚から、垂直に落ち込む断崖絶壁のドロップオフ。そして、常時、30~50mの透明度。世界の海を潜る水中カメラマンの中村卓哉氏をして、「ビーチポイントで、これだけの地形ポイントは体験したことがない」と言わしめる。
ワイド写真が好きなダイバーにはたまらない海だが、中村氏は、こんな表現もする。「テニアンの海は、島の空気を含めて感じてもらう場所」「カメラを置いて潜りたい海」
サイパンから、スターマリアナス航空の小型飛行機で約15分、またはボートで約50分のテニアンは、手つかずの大自然に囲まれ、どこまでも素朴な雰囲気に満ちている。現在、サイパンからボートでの遠征ダイブが基本だが、機会があれば、ぜひ上陸して欲しい。そして、ときに、カメラも持たず、島と海に魂をゆだねれば、テニアンの本当の顔が見えてくる。

ビーチポイントで、これだけの地形ポイントは体験したことがありません。クレバス、アーチ、洞窟など大小さまざまな地形を次々と巡ることができます。アドベンチャー気分に浸れるイチオシのシーンです。
(撮影ポイント=島の西側/Westside of Tinian)
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海まで続くヤシや火炎樹が立ち並ぶ坂道では夕刻になるとランニングを楽しむ人の姿がちらほらと。ずっと眺めていたい景色の一つです。
(撮影場所=ブロードウェイ/Broadway)
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ダイナミックな地形にサンゴ、そして抜群の透明度。テニアンの魅力がギュッと凝縮されたようなシーンで、お気に入りの一枚です。
(撮影ポイント=ガマ/Gama)
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日本大学芸術学部卒業後、 父親で水中写真家の中村征夫氏に弟子入り。撮影アシスタントを勤める傍ら自らも新聞、雑誌などの撮影を行う。現在、拠点を東京におき、テレビやラジオ、イベントへの出演を通じて、沖縄の海をはじめとする環境問題について言及する機会も多い。テレビ番組や映画などの撮影も手掛けるなど多方面で活躍。