MARIANAS OCEAN -4人の写真家が魅了されたマリアナ3島の風景-
Saipan Tinian Rota / サイパン・テニアン・ロタ
Saipan Tinian Rota / サイパン・テニアン・ロタ
- Photo
- Junji Takasago,Kirin Sekito,Takuya Nakamura, Sachi Murai
- Text
- Satomi Kikuchi, Kaoruko Inou
- Edit
- Naoko Machida
- Special Thanks
- マリアナ政府観光局/MVA, Delta Air Lines, North Mariana Diving Operators Association
- Design
- Panari Design
灼熱の太陽、青い空、透き通る海、緑のヤシに赤い花。
日本からわずか3時間半のところに浮かぶ、美しいマリアナの島々。
サイパン、テニアン、ロタ。
それぞれの楽園に魅せられた4人の写真家たちが
ファインダー越しに何を思い、どのように切り取ったのか。
厳選した作品にその思いを添えて、紹介しよう。
SAIPAN × 関戸紀倫
自然のダイナミズムに心が躍る海
マリアナの玄関口、有数のリゾート地として知られるサイパン。足を運んだことがあるというダイバーも、数多くいるだろう。海の中は透明度が良く、水温は年間を通して20度台後半をキープ。浮遊しているだけでも十分に楽しめる環境だが、サイパンの魅力はそれだけではない。
ダイナミックな地形に、光のカーテンが現れる洞窟ポイント、アジやホソカマス、チョウチョウウオ、マダラトビエイなどの群れに、人懐っこいカメ。さらにマクロ生物も豊富で、バリエーションに欠くことがない。また、リゾートでは珍しく、ビーチポイントも充実。自分の好みのダイビングスタイルを選択することが可能だ。
そんなサイパンの魅力に惹きつけられた一人が、自然写真家の関戸紀倫氏。潜る前はゆったりのんびりしているイメージだったというが、「実際に潜ってみて、“迫力のある、かっこいいサイパン”の一面を感じ、それを伝えたいと思った」と語る。
優しさの中に秘めた、力強さ。サイパンの海では、そんな自然の偉大さを感じることができるかもしれない。
フランス人の父、日本人の母の間に生まれる。2011年から沖縄でダイビングインストラクターとして活動。2014年にオーストラリアを一周することに決め、念願の一眼レフを手に入れ放浪。現在は、自然写真家として水中写真をメインに世界中を撮影し活躍中。