南部の魅力1 ビーチ
不思議な環境に棲むキイロサンゴハゼ
奄美南部が持つ、「ビーチ」、「内海」、「外海」の3つの顔。
まずはビーチから紹介していこう。
1mにも満たないサンゴの塊の上にいるキイロサンゴハゼ。それは1、2個体だけではなく、数え切れないほどの数がいる。
サンゴの塊自体も砂地の上に点在していてキイロサンゴハゼが居ついているのは1ヵ所だけではなく、点在しているそれぞれのサンゴにいるのだ。
近くには群生しているサンゴもあり、そちらの方が外敵から身を守りやすそうだが、なぜこの環境だけたくさんいるのかは分かっていない。
ダイバーが近づくと一斉に反対側に逃げ、その様子はまるで大家族の移動のようで、見ていて微笑ましくなる。
撮影していた越智隆治カメラマンも「たくさんいすぎてどこをどう撮ろうか迷っちゃう」と声を漏らすほどだった。