GoPro・Insta360・DJIアクションカメラ最新機種水中動画撮影テスト
ダイビングが楽しいこの季節、水中での非日常の体験をSNSにアップして共有したくなりませんか? そこで今回は、気になる最新のアクションカメラをピックアップし、元NHK水中撮影班で映像家の中川西宏之さんに比較撮影していただきました。さてどんな結果が出るでしょう?
GoPro・Insta360・DJIの最新機種3台を比較
今回比較したのは以下の3台のアクションカメラです。

外部アクセサリーのレンズ変換マウントを装着したアクションカメラ
現在のアクションカメラはLog記録(※)もできますが、今回は海に潜って、直ぐに撮って出し。水中撮影に限定して、3台のアクションカメラ比較テストを実施しました。
※Log(ログ)撮影とは?
動画を撮る際に「コントラストや彩度を抑えたフラットな映像」を記録する設定です。あとから自由に色味や明るさを調整(カラーグレーディング)でき、映画のような質感を作る際に使われます。
海の中の色
水中映像でもっとも気になるのは色合いです。水深が深くなるほど青味が増します。海中の自然な色合いをどう再現するかが機材選択のもっとも大切な要素になります。通常の水中撮影では水中ライトを当てて減衰した色を補いますが、手軽なアクションカメラでは本体のみでリアルな色彩が再現できるかが今回比較テストした理由です。
DJI OSMO ACTION 5 PROには内蔵の色温度センサー搭載、Insta360 AcePro2には水中モードがあります。GoPro HERO13 BLACKにはサードパーティーの色温度変換フィルターが出ています。
防水性能
本体のみ防水性でも、DJI OSMO ACTION 5 PROは水深20m、Insta360 AcePro2は水深12m、GoPro HERO13 BLACKは水深10mとなかなか高い性能。スキューバダイビングなどで長時間水中にいる時は、水深60mまで防水性を発揮する潜水(防水)ケースに入れると安心です。
※Insta360 AcePro2の潜水ケースは縦横対応の内蔵デュアルプロング構造です。(写真1参照)
フォーカスと画角
アクションカメラは被写体からおおよそ40cmより近い距離にはピントが合いません。サードパーティーから発売されている変換レンズを装着すれば、手前4cmでピントが合うので心配は入りません。
サードパーティレンズ:
それぞれのアクションカメラにはいくつかの画角設定がありますが、Insta360 AcePro2は水中モードでは画角が固定されます。画角によっては周辺の歪みが気になるかもしれません。
防水ケースに入れると設定の変更が出来なくなるので、画角や画質など自分の好みを見つけることがアクションカメラを楽しむ第一歩でしょう。メニューが豊富なので、どの設定がいいか迷ってしまいます。面倒でも取説を読んでちょっと勉強が必要です。
撮影地
撮影地は、サンゴ群落が抜群に美しく、ワイドからマクロまで楽しめる沖縄本島北部の今帰仁村の海です。
カメラの設定はAUTO、高ビットレートで撮影。Youtubeには1980×1080HDでアップしています。映像に加工は一切していません。
4K60P
この日は海が少し濁っていました。
高画質
それぞれのカメラの最高解像度の設定で撮影。
4K120P
2倍速スローで撮影。
自撮り
HDR
Insta360 AcePro2とGoPro HERO13 BLACKはHDRに設定しました。
OsmoAction5 Proで撮影した動画は、ハイダイナミックレンジに対応しているので設定は必要ありません。
ナイトモード
それぞれナイト撮影に設定して、夕刻から日没までを撮影しました。
ナイトダイビング
カメラは日中の設定。水中ライトを使用して撮影しました。カメラの手前にライトを当てているため、浮遊物が目立ちます。途中ライトを消して撮影もしています。
Log
興味のある方は現像してみてください!
コンバージョンレンズ
最短撮影距離4cmのレンズを装着しました。
まとめ
いかがでしたか?
さまざまな海中のシチュエーションで撮影しました。アクションカメラそれぞれに個性がありました。購入する時に今回の映像を参考にしていただければと思います。
アクションカメラの選択要素としてバッテリーの持続時間や充電時間、起動立ち上がり時間なども考慮に入れたいですね。
夏がやって来ました!
アクションカメラを持って安全に海を楽しみましょう!
海があなたを待っています!
まとめの動画はこちら
機材協力:PRONEWS
Fisheye
撮影協力:
沖縄・今帰仁ダイビング専門店 LITTLE BIRD
映像家:中川西宏之