ダイビング中に鼻血が出てしまうのですが…
ダイビング中に鼻血が出る。
その原因と改善方法を、熟練のテックダイバーにして「三保耳鼻咽喉科」院長の三保仁先生に聞きました。
Q.鼻血が出る原因は?
ダイバーの鼻血のほとんどが耳抜き不良の症状のひとつ。
ですので、耳抜きをなおすと鼻血が出なくなるのが一般的です。
耳が抜けないので、強く鼻をつまんで何度も長時間息むので、
鼻の入り口の粘膜が刺激されて傷が付き、
頭に血が昇って鼻血が出やすいのです。
そして、アレルギー性鼻炎が基礎疾患にあると、
なおのこと鼻血になりやすいです。
サイナス(副鼻腔)スクイーズやリバースブロックでも
鼻血が出る事もありますが、潜降時や浮上時に
副鼻腔にひどい痛みが起きるのが一般的です。
サイナスのトラブルのほとんどが前頭洞ですので、
オデコが水中でかなり痛むのです。
その頻度は、当院を受診するダイバーの
鼻血の1‐2%程度しかありません。
Q.改善することはできる?
耳抜き不良は専門の医師によって治ってしまうものです。
むしろ、初心者はきちんと耳が抜けていない事に気がつかずに
内耳を壊して一生潜れなくなってしまう事も希にあります。
鼻血で耳抜き不良が見つかるケースも時々あります。
鼻血の多くが耳抜き不良、もしくは上手にできてないのが原因だが、
三保先生によれば、
「耳抜きができていない人のほとんどが方法を間違っています。
正しいやり方を練習すればほぼ抜けるようになります」とのこと。
僕の友人も鼻炎持ちで耳抜きが苦手だが、
三保先生のところで耳抜きの方法を教えてもらったところ「ぬ、抜ける!」と驚いていた。
まずは、三保先生のようなダイビングのわかる専門医に相談するのがベスト。