耳抜きが驚くほど楽に!? Evolve(エボルブ)の革新的ゴーグル&フリーダイビングギアを徹底レビュー
耳抜きにストレスを感じる、裸眼で潜るのは怖い、コンタクトレンズをしているので裸眼はできない、リキッドゴーグルはめまいがする、マスクの上からでは鼻がつまみにくい…など。落ち着いて潜降の練習がしたいのにこのようなことが気になりどうにもうまくいかない。フリーダイビングする多くの方が抱えている悩みだと思います。
そんな悩みを解消すべく、誰しもがフリーダイビングをもっと簡単に楽しめる画期的なゴーグル「FREEQ™(フリーク)」を、ハワイ発のフリーダイビングブランド「Evolve(エボルブ)」が開発。ゴーグルの内壁の膜が自動圧平衡の機能を持つため、ゴーグル内に水を入れる必要はなく、マスクプレッシャーを極端に抑え、およそ水深46mまでの視界が保たれます。プールのスイミングゴーグルと同じように、ただ装着するだけで、深く潜っても海の中で目を開けることができるのです。そのため、ディープダイブの途中にもはっきりとロープの位置やダイコンの文字盤、自分の位置を捉えることが可能に。ノーズクリップ(鼻栓)を一緒に使うので、耳抜きに手を使う必要がなく、両手が自由になります。
多くの初心者が感じる恐怖がこれで一気に解消されるのです。

全世界のフリーダイビング競技人口のうち、深度50mを越える人はわずか1%。ほとんどの人がそこにいくまでに耳抜きの問題に苦しみます。Evolve は初心者の方たちがつまづいてしまう最初のストレスを解放し、より多くの方がフリーダイビングを快適に楽しめるようこのゴーグルを作りました。
この革命的な製品は爆発的に売れ、台湾や韓国、欧米でもすでに多くのフリーダイバーに愛用されています。まず耳抜きにストレスがある方は試してみることをおすすめします。
もちろんevolveはコアなダイバー達のためにV2モデルでは100mまで視界を保証したゴーグルも開発しています。
今回はこのゴーグル「FREEQ™(フリーク)」をはじめ、Evolve(エボルブ)の最新フィンとウエイトベルトを実際に着用してレビューします。いずれもシンプルで機能美にあふれたデザインで、「楽に、深く、気持ちよく潜る」ための進化を感じる製品だったので、ぜひご参考にしてください。

今回使用した器材
Evolve FREEQ™ Goggles(エボルブフリークゴーグル)
Evolve DEEP FREEQ™ V2 Goggles(エボルブディープフリークV2ゴーグル)
Evolve Apnea Silicone Weight Belt (エボルブアプネアシリコンウエイトベルト)
AIR Carbon Fins(エアカーボンフィン)
目次
使用レビュー①「見える」と「ハンズフリー」で耳抜きがやりやすい!?
Evolve FREEQ™ Goggles(エボルブ フリーク ゴーグル)
まず試したのは、Evolveを象徴するアイテムともいえる「FREEQ™」。水深46mまで対応するこのゴーグル最大の特徴は、「見える」ことだ。

視界が良好なので落ち着いてダイブすることができる
これまでフリーダイビング用のゴーグルというと、目とレンズの間に水を入れることで圧力差をなくす「フルイドゴーグル」が一般的だった。しかし、水が入るので視界があまり良くなかったり、人によっては目に水が当たるのが不快なことも。
しかし、このFREEQ™は、水を入れる必要がないのに圧平衡が行われるという画期的な仕組みで、視界の保持とマスクスクイズの軽減を実現。ノーズクリップとの併用となるので、耳抜きのたびに鼻をつまむ必要もない。両手が空くのでフリーイマージョンもやりやすく、耳抜きのための余計な動作を軽減することができるのだ。

ハンズフリーで耳抜きできる
なぜそんなことができるのか? その秘密は独自の内圧調整構造にある。ゴーグル内の層にあらかじめ溜まっている空気が水中で抜けていくことによって圧力が平衡に保たれるという画期的な仕組み。
私は普段はマスクもゴーグルもつけず、顔周りはノーズクリップのみで潜降している。そのためか、このゴーグルをつけて潜った時に一番に感じたのは「見える」安心感。水深30mくらいまで潜ると軽い圧迫感はあったが、水中で視界があるとリラックスにつながるということが顕著に感じられた。
また、今回レビューするにあたり、日々トレーニングを一緒に行うフリーダイバーたちにも使用してもらい感想を聞いてみた。一番多く声が挙がっていたのは目の周りに水が当たるストレスが解消されて、耳抜きに集中できるという感想。「これめっちゃいい! 欲しい!」とその場で言ってくれたダイバーや、「これがないと快適に潜れない」というユーザーも。

「耳抜き楽にできそう!」と絶賛してくれたフリーダイビングインストラクター・チカさん
耳抜きを妨げるさまざまなストレスから解放してくれるFREEQ™は、まさにフリーダイバーを進化させてくれる逸品なのではないだろうか。
使用レビュー②さらなる深みを目指して薄くなった
Evolve DEEP FREEQ™ V2 Goggles(エボルブ ディープフリークV2 ゴーグル)
先述したFREEQ™の進化系ともいえるのが、この「DEEP FREEQ™ V2」。見た目はFREEQ™とほぼ同じだが、構造面と耐圧性能に明確な違いがある。

こちらもよく見える
まず特筆すべきはその耐深度性能。通常モデルのFREEQ™が水深46mまで対応であるのに対し、このV2は水深100mまでの圧力に耐えるように設計されている。さらに、容積をより小さくすることで構造強度も向上。深度のあるダイブでも、潜水時に水圧で顔にマスクが押しつけられるマスクスクイズが起きにくく、視界の歪みや圧迫感を軽減してくれる仕様になっている。

上のFREEQ™に比べ、下のV2ゴーグルの方が少しだけ薄い
薄くなった分、目とレンズの距離が近づくため、まつ毛エクステをしている方はレンズの内側に当たる可能性もある。気にならなければ問題ないが、ストレスに感じる方もいるかもしれないので、一度試してみることをおすすめする。
逆に言えばこの密着感こそが深場を狙うダイバーにとっての武器になる可能性もある。水の抵抗を極限まで減らし、内圧の保持を最小限のエアで実現する──ディープダイビングにおける理想を形にしたようなモデルといえる。
今後さらに使用を重ねていく中で、この「DEEP FREEQ™ V2」がどんなシーンで真価を発揮するのか、引き続き試していきたい。
使用レビュー③豊富なカラバリと「あると良いな」が実現!
Evolve Apnea Silicone Weight Belt(エボルブ アプネアシリコンウエイトベルト)
エボルブのウエイトベルトは、とにかく可愛い! カラーバリエーション豊富でツルッとしたシリコン素材と個性的なブランドロゴ。持ってるだけでテンションが上がる。

選べる11色

チェリーブロッサムという桜色のベルトを愛用中
腰に巻いた時にぶらぶらしてしまうベルトの先をまとめられたり、スノーケルを収納するOリングやカメラなどをつけておけるDリングをオプションでつけられたり、フリーダイビング中に「ちょっとこんなのあったらいいな」が叶うのが嬉しい。ベルトの先を引っ張れば簡単に外れるので、何かあった時のクイックリリースもまったく問題なし。

Oリングにスノーケルを引っ掛けている様子
硬すぎず柔らかすぎずフィット感も抜群で、腰の位置につけていてもズレてこない。幅5cmとウエイトベルトが通しやすい細さであるにも関わらず、ウエイトもズレてこないので、ウエイトベルトによるストレスはほとんどないのではないだろうか。
ズレにくくて可愛い。フリーダイビングだけでなくスキューバダイビングでも使ってみようかなと最近は目論んでいる。
使用レビュー④まるで履いてないような軽さ
AIR Carbon Fins(エアカーボンフィン)
Evolveの「AIR Carbon Fins」は、その名の通り「空気のように軽やか」な使用感が印象的なカーボンフィン。ブレードの長さが以下の4種類から選べる。
C60(約60cm / 約260g)
C75(約75cm / 約354g)
C79(約79cm / 約413g)
※レール(フィン側面のゴムパーツ)は別途約95g。
他社製品と比べても超軽量で、水中での取り回しが非常に良い。長さが短いモデルはコントロール性が高く、長いモデルはより推進力を得やすい。
さらに、それぞれの長さに対して、硬さも選ぶことができる。硬度は以下の4段階。
ソフト
ミディアム
ハード
自分の体格・脚力・目的に合わせて最適な組み合わせを選べるため、初心者から上級者まで幅広く対応できる。
筆者が今回使用したのは「C75 × ソフト」。まず驚いたのは、手に持った瞬間の軽さ。私が普段使用しているフィンが重めなのもあるが、とにかく軽い。
実際に使用してみると、軽く蹴っただけでもしなりが大きく、楽に進む感じがあった。一般的に柔らかいフィンだと脚力は少なくて済むが、推進力は得づらい。しかし、このフィンではそこまで推進力への不満はなかった。

よくしなるので楽に推進力を得られる
特にプールでの使用の際にわかりやすかった。小さく蹴り続けていると心拍数が上がり早めに疲労感が出てきたので、3蹴りに一回は少しけのびを入れて泳いでみたところ、50mで46秒。普段50秒くらいなので、むしろ早いくらいだ。足の疲れも少なかったため、そのまま楽に100m泳ぎ切ることができた。これまでプールの自己ベストは75mだったので、少ない力で進むことができたのが大きかったのだろう。
フットポケットは少し硬めかなと感じた。また、足先側が若干広いため、足先が薄い方はソックスを履くとすれづらい。
Evolveに限らずだが、フィンは足のサイズに合ったものを選ぶことでストレスもなく記録も伸びやすくなる。フィッティングしてから購入するのがおすすめだが、大抵の場合自分の足のサイズよりも一回り小さい表記のものがピッタリということが多い。実際に私の足は23.5cmだが、今回使用したサイズはEUR34/35。日本の表記に換算すると22〜22.5cmくらい。それで片足はピッタリ、片足はソックス履いてちょうどくらいだった。
軽いので持ち運びもしやすく、脚力が少なくて済むので、初心者やこれからいろんなところで練習していくダイバーにとっては連れて行きやすい相棒となるだろう。
Evolveであと1mの進化を
FREEQ™シリーズのゴーグル、シリコン製ウエイトベルト──どれも共通していたのは、「ストレスをなくすための工夫」が詰まっているという点だった。視界、耳抜き、装着感、フィット感……フリーダイビングという静かな世界において、わずかな違和感が集中力を削ぐこともある。だからこそ、ギアによる快適性の差はとても大きい。
今回試したEvolveの製品は、どれも「もっと深く、もっと気持ちよく潜りたい」と思わせてくれるギアばかりだった。見た目のシンプルさと機能性を両立させたデザインは、毎日の練習にも、大会の本番にもフィットするはずだ。
Evolveの製品は、以下の公式オンラインショップまたは販売店で取り扱いがある。販売店では実際に試着できる店舗もあるため、フィット感を確かめてから購入したい方にもおすすめである。
手にとってインストラクターに相談して購入したい方は取扱店へ
Evolve取扱店一覧・ブランド情報
【関東】
【伊豆諸島】
【関西】
【九州】
【沖縄】
ギア選びで悩んでいる方は、ぜひ一度Evolveを手に取って、その「進化」を体感してみてほしい。

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