ヤップ・マンタの生きる島

Yap / ヤップ

Yap Island

Photo&Text
越智隆治
Special Thanks
Yap RiZE Diving Center , World Tour Planners
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ヤップ島滞在記

今まで様々な海でマンタを取材してきた。しかし、これほど高確率で、マンタに会えたのはヤップが初めての事だ。今回、マンタ狙いのダイビングでの遭遇率は100%。人気ディスティネーション、パラオの影に隠れているためか、メジャーに成りきれないヤップ。しかし、この海、実はかなりのポテンシャルを秘めているようだ。そして素朴で伝統的文化を重んじる島民性も、この島の大きな魅力になっている。自分自身、何度もリピートしたい海候補上位に躍り出たヤップ。その魅力に迫る。

ヤップ・マンタの生きる島

世界有数のマンタ遭遇確率

突然、頭上が暗くなる。ヤップ・マンタの生きる島太陽が雲によって遮られたのかと思って、ふと上を見上げると、頭上には数枚のマンタが浮遊していた。しかも手が届くほどの距離。自分自身がそのままマンタの大風呂敷のような身体に包まれてしまいそうなくらい近い。「い、いつの間に!」。それほど、彼らの出現は突然の事だった。不意をつか れた状況に、一瞬たじろぐのだが、クリーニングステ ーションの上でホバリングを続ける彼らを無理に追いかける必要が無い事は、穏やかな動きから一目瞭然だった。僕らは、流れの下手にある岩につかまって、静かに彼らを眺めたり、ゆっくりと接近して撮影したりしていた。しばらくすると、ガイドの大介君が、1匹のマンタに向って、何かを求めるように手を差し出していた。すると、マンタが少しずつ差し出された手に吸い寄せられるかのように接近してきたのだ。まるで芸を仕込まれた猿のような行動に、「一応、魚類だよな」と多少の違和感を感じながらも、感心してしまった。

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