ボホール 超ギンガメトルネード!
Philippines Bohol / フィリピン、ボホール
一生に一度と言わず、何度でも巻かれてみたい、超ギンガメトルネード!
Philippines Bohol / フィリピン、ボホール
一生に一度と言わず、何度でも巻かれてみたい、超ギンガメトルネード!
- Photo&Text
- 越智 隆治
- Special Thanks
- BLUE CORAL
- Design
- Sana
一生に一度と言わず、何度でも巻かれてみたい、
超ギンガメトルネード!
フィリピン屈指の大物、群れポイント、バリカサグではギンガメアジのトルネードの衝撃的インパクトに毎ダイブ釘付けになった。
陸上では、世界最小のメガネザル、ターシャのキュートさに萌える。
マクタン取材に引き続き、今度はBLUE CORALのボホール支店に滞在して同島周辺のダイビング取材を行った。
僕が大好きなバンカーボートの話
バンカーボートは、ベタ凪の海を疾走する。 何度も書いていることなのだけど、ダイビングに行くとき自分が一番好きな船は、このフィリピン特有のバンカーボート。もちろん、凪というコンディションがあっての事なのだけど。
マクタンからボホールまでは、右に南北に細長いセブ島、左にイビツな楕円形をしたボホール島に挟まれた、タニョン海峡(Tanon Strait)を移動していくために、台風などの影響で風の方向が南北から強く吹かない限りは、ほぼ安定したコンディションが続く。
日本からボホールに行くには、マニラを経由して国内線でボホールの中心地タグビラランの空港に入るルート、セブから高速船で入るルート、そしてバンカーボートに揺られ、途中でダイビングと周囲の景色を楽しみながらのんびりと移動するルートがある。
「移動時間を短くして多く潜りたい」という人は、前の二つの手段でボホールへ入るのが良いのだけど、バンカーボート好きの自分としては、時間的余裕があるのであれば、三番目の方法をおすすめしたい。
僕が好きなのは、船首か、タンクなどの機材を置く場所のもう一段上に腰掛けてiPodで音楽を聞きながら、風景を眺めること。この日僕がその場所に座ったのは、今回モデルを担当してもらう、ガイドのアンナちゃんと少し打ち合わせがしたかったからだ。
BLUE CORALのオーナーガイドのヒロさんは彼の定位置である、後方のキャプテンの操船室上のサンデッキで、サングラスをかけて前方を見据えている。まるで船と一体化したように見えるその姿は、僕に妙な安心感を与えてくれる。
ある程度打ち合わせが終わって、のんびり風景を眺めながら音楽でも聞こうかと思ったのだけど、彼女は僕の側に立ち続けていたので、他愛も無い会話を続けた。振り返ると、ヒロさんは同じ場所に仰向けに寝転がって、本を読んでいた。これも今となっては、フィリピンでの見慣れた光景の一つになった。
夏の雲が島を覆う景色の中、ゆる〜い感じにくつろぐ皆の気分を害することなく、バンカーボートは、適度な海風を僕たちに提供しながら進んで行く。それがすごく、心地よい。