ボホール 超ギンガメトルネード！

ギンガメやバラクーダだけじゃない

　バリカサグは、ギンガメやバラクーダだけじゃない。リーフトップのサンゴの根に群れるスズメダイやハナダイ系の魚たちの数も半端じゃない。
　特に、良い流れが入っているときの群れ具合は圧巻。ギンガメアジの群れ同様についつい立ち止まって、時間をかけて撮影したくなる。ドロップオフでのマクロ撮影もゆっくりまったり。流れの発生しないエリアをチョイスして潜ってくれるから、安心だ。
　

　ダイビングを終えてボートに戻ると、お土産売りの現地のおばちゃんたちが、乗り込んできていて、両手にお土産をぶら下げて皆を出迎えて（？）くれる。値引き交渉しながら買い物をするのが好きな人は楽しいかも。

　ランチタイムのバンカーボート上での食事も楽しみの一つ。特にデザートのマンゴーは、こんなに食べていいのってくらいに食べさせてくれる。まあでも、人数が多いときには、無理なのかもしれないけれど。そういう意味では、人の少ない時期を狙って来るのも悪くないか。少人数の雰囲気を楽しんだり、スタッフとの親交を深めるチャンスでもある。ダイビングもマンツーマンで、マクロ生物など教えてくれるし、撮影したければ、自分のペースに合わせてくれるなど、特典もいっぱいだ。

草原のような海草のリーフが僕のお気に入り

　ボホールからマクタン方面に小一時間北上したところにあるのが、三角形の形をしたカビラオ島。マクタンからでも、2時間弱とデイトリップで来れる距離ではあるけど、ボホールからの方が距離は近い。
　このカビラオでのお気に入りは、海草のリーフ。草原のように広がるその景観は、清涼感を感じさせてくれて、自分には熱帯の海とは違う涼し気な印象を与えてくれる。そんな草原の中に、点々とあるのがトウアカクマノミの住むイソギンチャクだったり、スズメダイの群れる小さなサンゴだったり。

　バリカサグの無数のスズメダイやハナダイたちの豪快な乱舞とは違い、なんだか和風庭園の枯山水のように点在しているところはしとやかな感じで、癒しを感じる。ゆったりとした気持ちでダイビングを楽しむことができるのだ。ここでは、ピグミーシーホースやピンクスクワットロブスターなどのマクロも楽しめる。
　ボホール島の隣、ダイバーズリゾートの並ぶパングラオ島の海岸線に沿ってもポイントが点在している。基本はマクロ。アイドルのカニハゼやニチリンダテハゼ、キャンディーケインドワーフゴビー、25mくらいの砂地の傾斜には、ヒレナガネジリンボウの姿も。
　ここでは、個人的に一番好きなスズメダイ、バーチークダムゼルの幼魚がいた り、深い青と黒の体色が綺麗なスプリンガーズダムゼルがサンゴの上に群れていたり、マクロを楽しみながら、まったりダイビングが楽しめる。