その一歩先へ。進化し続けるパラオ・ミッドナイトダイビング

Palau / パラオ

他では味わえない生物体験!ミッドナイトダイブ、第二弾!

Photo&Text
峯水 亮
Special Thanks
デイドリームクルーズ、坂上 治郎(サザンマリンラボラトリー)、井田 齊(北里大学名誉教授)
Design
PanariDesign
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龍馬流ミッドナイトダイブの楽しみ方
「撮影する」

浮遊性のウミウシであるコノハウミウシ。この個体は腹部に卵塊を持っているようだ

浮遊性のウミウシであるコノハウミウシ。この個体は腹部に卵塊を持っているようだ

水中写真をやっている人ならきっと誰もがMNDで現れる生き物たちを綺麗に撮りたいと思う事だろう。
そう、私もそれにはまっている一人なのだ。

なぜなら、MNDに現れる生き物たちはどれも普段はなかなか見られないような貴重な生きものばかり。
形が面白くて、独特の美しさがあり、何しろ場合によっては一期一会になる可能性もある。

そんな生き物たちだからこそ貴重な姿を写真に収めておきたい。
肉眼では観察しきれない部分も、写真に収めることによってわかる場合も多いのだ。

ペリリューナイトで現れた浮遊性の貝の仲間、ウチワカンテンカメガイ。白い斑点のように見える部分がヘルメットのような形の透明な貝殻で、無数の突起でおおわれている

ペリリューナイトで現れた浮遊性の貝の仲間、ウチワカンテンカメガイ。白い斑点のように見える部分がヘルメットのような形の透明な貝殻で、無数の突起でおおわれている

とは言っても、普段の撮影とは露出やストロボのライティングなどが大きく異なる事も事実ある。
実際の撮影では自分自身が浮きながらの撮影になるので、ピント合わせには集中力がいる。

そして、一番厄介なのが浮遊物との戦いだ。
撮りたい被写体の周りにも無数の生物がいるので、ある程度は致し方が無いのだが、肝心の被写体に浮遊物が被ってしまって綺麗に写らなかったなどのことはなるべく避けたい。

MNDでの撮影ではいかにゴミを少なく写すかがポイントになる事だろう。

着底まじかのネッタイミノカサゴの稚魚

着底まじかのネッタイミノカサゴの稚魚

対策としては被写体との距離をなるべく縮めることで、被写体との間にある浮遊物を極力減らすことだ。
つまり寄れるレンズの方が有利になる。

あとはストロボの照射角度を狭くする『スヌート』などを使い、なるべくストロボ光を拡散させないようにすると綺麗に写しやすい。

被写体としては、大きさが5ミリから2センチくらいのものまでがほとんどだが、時には左のイトヒキアジの幼魚のように、10センチを超すような被写体も稀に出ることがある。

MNDでは小さいものばかり探している事が多いせいか、かなり大きく感じたイトヒキアジの幼魚

MNDでは小さいものばかり探している事が多いせいか、かなり大きく感じたイトヒキアジの幼魚

マクロレンズや、28ミリくらいの画角で、ポートぎりぎりまで寄れるレンズがあるとMNDでの撮影にはちょうど良いだろう。

2013年の3月末のMND。開催初日に見つけたカエルアンコウ科の稚魚が私的に大ヒット。体表面積の拡大によって浮力を確保する例

2013年の3月末のMND。開催初日に見つけたカエルアンコウ科の稚魚が私的に大ヒット。体表面積の拡大によって浮力を確保する例

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