水中写真家 堀口和重が尾鷲で撮影! 「ダイバーが大好きなイルカ」

ダイバーはもちろん、多くの人から愛される海のアイドル・イルカ。「海の中を泳ぐイルカを撮影してみたい!」と思っている人は多いことだろう。そんな夢がかなう場所が、三重県・尾鷲にある。しかもそこで会えるイルカは、ダイバーに近寄ってきてくれるという。撮影に訪れた水中写真家の堀口和重氏による写真とレポートをお届けしよう。

スキューバで近寄っても逃げない、珍しいイルカと遭遇

11月中旬、私は三重県の尾鷲に撮影へ向かった。おもしろい生き物がいるという話を聞き、会いに行くことにしたのだ。

尾鷲湾

尾鷲湾

なんと8月下旬頃から、イルカが居着いているのである。

尾鷲湾に現れたイルカ

尾鷲湾に現れたイルカ

「イルカなら他の場所でもいるだろう」と思う人もいるかもしれない。しかしこのイルカは、他とは違う不思議な特徴をもっているのだ。
その特徴はダイバーが大好きなのである。

スキンダイビングでは、イルカは泳ぎが上手い人に寄ってくるが、尾鷲のイルカは少し変わっている。

普通ならタンクを背負ったダイバーを嫌がる個体が多いのだが、まったく逃げないのである。

しかも私と「ダイブサイト シードリーム」ガイドの伊藤さんと2人で海に入ると、その周りをグルグルとひたすら回り続けたのである。

まったく逃げないイルカ

まったく逃げないイルカ

近寄ってきても「触らない・追わない・逃げない」 ルールを守って撮影を

ダイバーの周りをぐるぐる回る

ダイバーの周りをぐるぐる回る

30分ぐらいは撮影していたのだが、イルカは一向に離れようとしなかった。

伊藤さんの話では、このイルカは普段はいけすの周りで休憩していることが多いがダイバーがいるところに移動してくることがあり、ダイビングポイントにも現れることがあるようだ。

また人が多いグループを好むという特徴を持っていて、5人チームと8人チームが海に入るとすると、8人チームの方に向かって行くようである。

ダイビング中はひたすらそのチームの周りをぐるぐると泳ぎ、2ダイブ目で海に入ると満足したようで現れないとのことが多いようだ。

ちなみにこのイルカは3年ぐらい前から現れて尾鷲湾内にいたが、潜水作業中に現れるものの近寄れなかったようだ。その後1年前にダイビングポイントの三木浦で確認され、今はまた尾鷲湾に戻ってきた。
種類はバンドウイルカとミナミバンドウイルカのハイブリッドで両方の特徴を持っているとのこと。

「シードリーム」ではイルカに対して注意点があり、近寄ってきても「触らない・追わない・逃げない」でほしいとのことだ。

人間好きで目立ちたがりな不思議なイルカ。他では会ったことのない珍しいイルカなので、この機会に会いに行ってみてもいいかもしれない。

撮影協力:ダイブサイト シードリーム

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PROFILE
日本を拠点に活動している⽔中カメラマン。カメラマンになる以前はダイビングガイドをしながら数々のフォトコンテストで⼊賞。現在はダイビング・アウトドア・アクアリストなどに関連する雑誌やウェブサイト、新聞などに記事や写真を掲載、水中生物の図鑑や教書にも写真提供している。2019年に日本政府観光局(JNTO)主催の“「⽇本の海」⽔中フォトコンテスト 2019”にて審査委員、2020年には“第28回 大瀬崎カレンダーフォトコンテスト”の特別審査員も務める。近年は訪⽇ダイビングツーリズム促進を⽬的として“NPO 法⼈ Japan Diving Experience”としての活動も⾏っている。
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