2泊3日で遊びつくす!石垣島
Ishigaki / 石垣島
安・近・短・豊×うなりざき!
Ishigaki / 石垣島
安・近・短・豊×うなりざき!
- Photo
- 中村卓哉
- Text
- 稲生薫子
- Special Thanks
- ダイビングチームうなりざき石垣
- Design
- Yoshiko Murata
選択肢は無限∞
うなりざきで潜っていて驚いたのは「次のダイビングで何が見たいですか?どんなポイント行きたいですか?」と船上でお客さんに尋ねているところ。
“そんなの普通だ”と思うかもしれないが、よくよく考えてみると普通ではない。
多くの場合が、ここのポイントに行ったら次はここ、もしくはこっちくらいの選択肢だ。
しかし石垣は違う。
もちろん相手は自然なので、マンタを見るなら正午くらい、イソマグロ(沖縄の方言でトカキンともいう)を見るなら朝一など、生物や場所によってある程度合わせないといけない場合や、他のゲストの意見などもあ
るが、私が船上で一番困った質問が贅沢にも「何が見たいですか?」だった。
その証拠にゲストも全員、「え、逆に何が見れるんですか?」と戸惑っていた。
それに対して「地形、マクロ、サンゴ、砂地、言ってもらえればなんでも見せます!」と自信満々のガイド陣。
そんなに自信満々ならばと、ガイドの森さんにどのくらいのポイントをガイディングできるのかと訊ねてみた。
すると、「経験の積み重ねで水中生物の生態環境を把握しているので、この地形・場所にはこんな生物が生息してるな~と分かる能力が身に付いているんです。なので、ポイントマップにある45か所、または、それ以上のポイントはガイドできます!初めて潜るポイントでもガイド出来ますよ!」とやっぱり自信満々。
また、「次、何が見たいですか?何でも見せますよ!」と聞くのは、うなりざき石垣店特有のダイビングスタイルなのだとか。
「地形が好きな方にはショップがオススメの砂地ポイントを潜って頂くよりも、やはり石垣島の地形を見て頂いた方が満足度も上がりますしね!だから全部お客さまのリクエストベースなんです。
石垣店は離島へのアクセスが良いのでポイントがたくさんあり、マクロ生物・砂地・地形・マンタ・サンゴ・大物と“ 何でもこいの環境が至る所にある事 ”が最大の魅力かもしれませんね!何よりもゲストに喜んで頂けることを考えています!熱い情熱が日々のポイント選びに反映されている!と言っても過言ではないでしょう!!」と、これまたとっても熱く語ってくれたのだが、最後には、「……でもこの気持ち、僕だけだったらどーしよー(笑)」とおちゃめな一面も。
制限のない海を自由自在に操り、その日一番の海を見せる姿は頼もしく、彼らと石垣のファンになるのにはそんなに時間はかからないだろう。
光の中を…
石垣島で忘れてはいけないのがダイナミックな地形、そして差し込む光。
マンタの存在感の大きさで影が薄くなりがちだが、実はとても冒険心をくすぐるような地形ポイントが数多くある。
石垣島は珊瑚に囲まれていることから、石灰分が非常に多く含まれており、植物性プランクトンが発生しにくいことから透明度が高いと言われている。
そんな恵まれた環境に存在している地形は、太陽の光が差し込まれることで一段と魅力を深める。
石垣・小浜・黒島間は黄金のマクロトライアングル!
透明度が良いと魚が少ないと言われるが、石垣島は全くそんなことはない。
むしろ、マクロ生物は豊富で、特に石垣島から小浜島、黒島を結ぶ三角形はマクロの宝庫だとうなりざきでもらったポイントマップを見ていて気付いた。
船の停泊位置によってダイビングポイントは異なるものの、この三角形に入っていれば確実にマクロ三昧の1本が満喫できる。
ぽかんと口を開けた愛らしいイシガキカエルウオ、クビアカハゼにツノガニの仲間。
「yg系(youngの略で幼魚系のこと)はいますか?」とスレートに書けば、付いてこいと言わんばかりの表情で、クマノミ保育園、ツユベラの幼魚、クロメガネスズメダイの幼魚をぽんぽんぽんと紹介するガイドの曾我さん。
「あとは~」と泳ぎ出したので、もういいです!も~大丈夫です!と必死にOKサインを出したほど。
全部紹介したらウェブマガジンが20ページくらいになりそうだったので……(笑)