ウェブマガジンWEBMAGAZINE

Okinawa/沖縄

春夏秋冬 那覇発で潜る、沖縄

~OKINAWA SEASONS~

Photo
Yasuyuki Saito
Text
Kaoruko Inou
Special Thanks
Okinawa Diving Service SENSUIYA
Design
Panari Design
PDFウェブマガジン 無料ダウンロード
webmag-okinawa

世界に誇る日本の壮美、沖縄。その春夏秋冬を、沖縄在住のカメラマン・齊藤靖行が、1年間通して撮影した。ガイドは、“那覇発で潜る!”というスタイルで沖縄全域をカバーするダイビングサービス・潜水屋。そこから見えてきた、沖縄の海の四季の見どころに加え、新しいスタイル“那覇発ケラマドリフト”の可能性を紹介する。

~OKINAWA SEASONS~
エブリシーズン・ベストシーズン

多くの人にとって気軽に行ける“非日常世界”である沖縄は、そのイメージからか、車でぴゅーっと簡単に周れてしまう気がするが、実は1周476キロ、南北107キロに伸びる、巨大リゾート地だ。
いつがベストシーズンなのか気になるところだが、沖縄は「エブリーシーズン・ベストシーズン!」。いつ訪れても、その時々の旬な見どころがそろっているのだ。

空港からの利便性も高い那覇を拠点にすれば、マクロからワイド、のんびり浮遊型ダイビングから流れを攻める特攻型ダイビングまで、どんなスタイルも効率よく簡単に楽しむことができる。

春夏秋冬、それぞれの魅力を一挙大公開!

okinawa_map_w450

~Spring~
圧倒的な魚圧を狙う春。

春、特に5~6月はぜひ粟国島を狙いたい。

那覇にある“赤灯台”の通称で親しまれている那覇新港から、乗合の船に乗って約1時間半で、粟国島に到着する。

ボートから見える、粟国島の「筆ん崎」

ボートから見える、粟国島の「筆ん崎」

見どころはなんといってもギンガメアジ(以下、ギンガメ)の群れ。

群れというより巨大な塊か壁と言った方が正しいかもしれない。
海を愛するもの特有の言葉だが、魚の群れに厚みがあることを指す“魚圧”という言葉の意味をこれでもかというほど理解できるだろう。

粟国名物ギンガメアジの群れ

粟国名物ギンガメアジの群れ

しかし、たくさん集まっているからとはいえ、ギンガメに突っ込んでいくのは粟国島のルールではNG。だが、ここのギンガメは向こうから近寄ってくることも多く、気が付いたらトルネードの渦中ということもしばしば。

ギンガメの他にも、大物ではイソマグロも回遊しており、ギンガメとイソマグロのコラボレーションは沖縄随一! 「粟国は回遊魚では圧倒的です!!」と潜水屋のオーナー、小島純さんも胸を張る。

大型のイソマグロが根の上を回遊する

大型のイソマグロが根の上を回遊する

人馴れしているナポレオンに遭遇

人馴れしているナポレオンに遭遇

命溢れる春の終わりに。

潜水屋では、7年前からサンゴの産卵時期について、リサーチを続けている。

「産卵の統計はなんとなくとれているんですけど、固定されていないんですよね」というように、予測はなかなか難しいようだ。

5~6月に産卵が観測できるサンゴはミドリイシの仲間で、一般的には満月の大潮まわりが高確率。
これは、沖縄本島に限ったことではなく、離島などでも同じだが、純さんいわく、リサーチをして唯一わかっていることは、「本島の場合は南から順番に産卵していく」ということ。

そんなに水温は変わらなく思えるが、やはり海で暮らしている生物は敏感なのだろうか。本島でいえば、南に位置する北谷、真栄田岬、砂辺のあたりが最初に産卵し、宜野湾が最後のイメージだという。

潮しだいで変動はあるものの、「あ、真栄田が産卵した! なら、この日くらいに宜野湾かな」と、潜水屋ではゲストを連れていくタイミングを見計らっている。
そのあとの産卵は、万座、名護と北へ向かっていく。

ちなみに、ケラマなどの離島のほうが本島よりも早いそうだ。
2017年にミドリイシの産卵を狙いたい場合は、6月6 ~ 15日くらいの間か、6月24日前後がいいとのこと。

宇宙にワープしたような神秘的な生命のはじまりに出逢えるサンゴの産卵は、ダイバーとして一度は見ておきたい。

Special Thanks

沖縄ダイビングサービス
潜水屋
http://www.okinawa-d-s.com/

潜水屋のツートップ、小島純さん(左)と境俊弘さん(右)

1年間の春夏秋冬とケラマのドリフトを紹介してくれたのは、那覇にショップを構える「潜水屋」。バリエーション豊かなダイビングポイントのラインナップにも驚きだが、特筆すべきは、安全管理3か条。「仕事で潜る前日は飲まない、365日完全禁煙、仕事中にカメラを持って入らない」。ここまで徹底するのは、なかなか難しい。潜水屋のスタッフ2人は、沖縄に来る前は、神子元やタイ、オーストラリア、モルディブなど、流れの強い海での経験が豊富ということもあって、ケラマのドリフトに辿り着いたのだとか。春夏秋冬、全域を潜りたいなら潜水屋のドアをノックしてみよう。

外観は潜水艦の入口のようだ

清潔感あふれる店内

ページトップへ